2024.4.24

全方位見逃さない!歪みが少ない360°カメラとリアカメラで鮮明な録画を実現したセルスター CD-30 【MOBILA編集部インプレッション】

 昨今ニュースでも取り上げられ、社会問題となっているあおり運転などのトラブル。そんないつ発生するかわからないトラブルへの万が一の備えとしてドライブレコーダーは近年必須アイテムとなりつつある。

しかし、あおり運転や事故などのトラブルは車の前方でだけ起こるわけではない。後方はもちろん、側面や車内でも起こり得る可能性があり、近年では前後だけでなく側面や車内の状況を録画できるモデルに注目が集まっているのが現状だ。

そんな中、全方位360°死角なく録画できる3つのカメラを搭載し特に注目を集めているのがこの『セルスター CD-30』だ。先進的な360°カメラを搭載した本製品であるが実際の録画された画質や使い勝手などどうなのだろうか?今回MOBILA編集部にてCD-30を実際に車両に取付けてチェックしてみた。

『セルスター CD-30』と常時電源コード

 

 さて、本製品の最大の特徴は車体前後のカメラだけでなく、更に車内を捉えるカメラを備えている点だ。3つのカメラで前方180°+左右&社内180°の全方位360°録画を実現し、万が一のトラブル(あおり運転/幅寄せ/割込み/当て逃げ/車上荒らしなど)が発生した際にしっかりと記録することができる。フロントカメラはカメラレンズが前後に装着されることで、ゆがみの少ない映像で前後左右を記録する事が可能。前後ともフルハイビジョン録画対応で、HDR(=ハイダイナミックレンジ)を搭載している為、細部までくっきりとした映像で記録できる。また、『ナイトクリアVer.2:STARVIS IMX307』を搭載し、夜間やトンネルといった暗い場所でも鮮明な録画が可能だ。更に車内カメラは赤外線LEDを搭載、夜間の暗視録画にも対応する。路上でのトラブルは昼夜を問わず発生する可能性があるので、夜間の録画性能が高いというは嬉しいポイントの一つだ。

前後に2つのカメラを備えたフロントカメラ。夜に強い設計というのもうれしい。

 

 フロントカメラのサイズは、車内用を含めた前後2カメラを搭載しているという事もあり、W110×D30×H54mmと一般的なドライブレコーダーよりも存在感がある印象だ。取り付けの際はシガーソケットの電源を利用し、カメラ映像の確認をした上で視界の妨げにならない場所を選ぶのがポイント。ただし、フロントガラスへの取り付け位置はフロントガラス上部からフロントガラス全体の20%以内、またはフロントガラス下部から150mm以内に取付けなければならないという決まりがあるので、取り付けの際には注意が必要だ。フロントガラスの中央に取付けできない場合は、広い視野角を活用し、ルームミラーの左右に設置する事ができる。

 リアカメラ(別体カメラ)はW34.5×D16×H34.5mmと、コンパクトな印象。カメラ接続コードも9mあるため、ミニバンなどの大柄な車でも問題無くリアガラスまで配線する事ができる。筆者の場合、カメラ接続コードを室内からリアゲート側に配線する際、途中グロメット内を通す必要があり非常に難航した。取り付けが不安なユーザーは最寄りのカー用品店などで取り付けるのがいいだろう。

 フロントカメラは2カメラ搭載で存在感のある印象だが、トラブルへの抑止効果があるというメリットもある。

 

 トラブルは時と場所を選んではくれない。走行中はもちろんだが、駐車中のいたずらや当て逃げなどが不安なユーザーも多いだろう。オプションの常時電源ケーブル『GDO-41』を接続する事で、エンジン停止から最大12時間録画可能なパーキングモードが使用できるようになる。常時録画をはじめ、カメラが動作を検知した場合に録画するモーション録画や、衝撃に連動して録画を開始するイベント録画等の組み合わせによる記録が可能で、駐車中の車上荒らしやイタズラをしっかりと監視・記録ができ安心だ。『CD-30』を購入の際はこちらもあわせて購入する事をぜひおすすめしたい。

常時電源コードを接続すると最大12時間の『パーキングモード』が使用可能になる

 

 手に取った時は大きな印象だったが、実際に取付けてみるとこれくらいの存在感がある方がドライブレコーダーを取り付けているという周囲への抑止力となり、トラブルを未然に防げそうな印象だ。また、ルームミラー左側に取付けることで運転中は視界に入らないため、安心してドライブに集中できる。
 実際に取付けて走行すると、初期設定でイベント録画の感度が高く設定されており、大きめの段差でもイベント録画が開始された。設定画面からGセンサーの感度は設定できるので、好みや走行する場面に応じて設定すると良いだろう。センサーの感度が高いため、駐車中の当て逃げ被害などもしっかりと記録でき安心できる。

実際に『CD-30』を取り付けた状態

 

センサーの感度が高いため、駐車中の出来事や運転中のアクシデントにも安心だ。

 

 さて、実際に録画された映像を確認してみよう。フロントカメラは前方・車内カメラの両方が200万画素の高画質録画に対応し、『ナイトクリアVer.2:STARVIS IMX307』搭載の為、夜間でも鮮明に録画がされている印象だ。前を走る車のナンバーは近距離であればはっきりと確認ができる。
 また、車内から180°記録できるカメラを備える本製品の性能を発揮する場面として、側面をすり抜ける二輪車も鮮明に記録できた。一般的な前後カメラのドライブレコーダーでは記録できない死角となるので、ドライブ中の安心感は絶大。この広範囲を記録できる性能はパーキングモードでも発揮できるので、1台で全てをカバーしたいユーザーにおすすめの製品といえる。

日中録画した画像(左)と夜間録画した画像(右)

  渋滞中の側面をすり抜ける二輪車もしっかりと記録できる

 リアカメラも前方カメラ同様、鮮明ではっきりとした画質のものだ。画角も広く、後方から迫ってくる車両をしっかり捉えており、近距離の車のナンバーも確認できる。あおり運転などのリスクが高まっている昨今、おさえておきたい基本性能の一つと言える。

広角レンズ搭載の為後方はもちろん、斜め後ろから迫ってくる車も記録できる。

 

 記録した映像は専用のビューアソフトにて確認する事ができる。フロントの映像を確認する際は自由自在に録画映像を360°確認したり、映像を拡大・縮小することもできるので、万一トラブルが発生した際にも確認が容易で安心できるのがうれしい。また、走行した軌跡をGPSデータで記録しているので、地図上で撮影場所を確認する事も可能。リアカメラ(別体カメラ)に切り替えるとリアの状況を確認できたり、常時録画やイベント録画もファイルごとに保存されている為容易に目的に映像を見つけ出すことが可能だ。

専用ビューアソフトは直感的で操作しやすい印象

 

 いかがだっただろうか?本稿を読むまでは、“360°ドラレコ”というのは知っていても、実際にどのように録画されているか、またどういった場面で役立つかわかりにくいという方も多かったのではないだろうか?本製品はその守備範囲の広さが最大の特徴。愛車を全方位で見守りたい方や駐車中も監視・記録したい方におすすめしたい製品といえる。また、セルスターのドライブレコーダーはすべて日本製・自社工場生産で、3年間の長期保証がついている為、安心して使用できるのもポイントだ。ぜひ一度取扱店舗にて実機をご覧いただきたい。


 セルスターCD-30

製品基本スペック
フロントカメラ画素数200万画素(FHD)
リアカメラ画素数200万画素(FHD)
フレームレート(前後)30.0
フロントレンズ画角水平188.6° 垂直102.8° 対角190°
リアレンズ画角水平117.9° 垂直62.2° 対角141.2°
GPS
Gセンサー
前方衝突警告×
斜線逸脱警告×
発進遅れ警告×
後方接近機能×
動体検知機能
Wi-Fi機能×
製品保証期間3年保証
付属SDカード32GB
電源12V/24V
駐車監視機能〇(オプション)

『CD-30』の詳しい情報はこちら
セルスター工業株式会社のHPはこちら

この記事を書いた人 MOBILA編集部

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