2024.12.15

初めて買いそろえる初・中級者に最適なスキー板&ブーツをAlpenスタッフが厳選。性能も価格も魅力的なモデルをSURF & SNOWが試乗してみた!

これまでスキー板やブーツなどはレンタルですませていた。でも、もっと滑りに行きたい、もっとうまく滑れるようになりたいから、レンタルを卒業して「スキー板やブーツを初めて購入したい!」と思っている人におすすめのモデルを紹介しよう。

はじめに

まず今回紹介するおすすめモデルを選んでくれたのは、全国展開の総合スポーツショップで東京・名古屋・福岡に旗艦店を置く『Alpen(アルペン)』だ。Alpenはトップモデルのみならず、初めてスキーやブーツを購入する初・中級者向けモデルの種類だけでなく数量も豊富。さらに親切で知識が豊富なスタッフも常駐。

【Alpenアドバイザリースタッフ】 水原俊介

年齢:44才
スキー歴:30年
資格:全日本スキー連盟公認指導員、全日本スキー連盟公認B級検定員

新潟県・石打丸山スキー場を拠点に約20年間インストラクターを経験。現在Alpenスキーアドバイザリースタッフとして【Alpen TOKYO】を中心に活動し、元ナショナルデモ、全日本選手の大会用インソール作成やブーツ調整等も行なっている。

どんなスキーを選べばいいのか、自分に合ったブーツって…、と、経験や知識の少ない初中級者なら悩むのは当然。このレベルが使うモデルの情報は、トップモデルと比べるとかなり少ないというのもあるので、Alpenの店舗でスタッフから直接アドバイスをもらうのがベスト。そして今回の試乗コメントも購入のヒントにしてほしい。
試乗したのはAlpenスタッフが厳選してくれたアトミック、サロモン、ヘッドの3ブランド(スキー4台とブーツ3足)のニューモデル。試乗&コメントをしてくれたのは、全日本技術選に3回出場経験があり、SURF & SNOWのモデルとしても活躍するムラキユウトだ!

【試乗テスター】 ムラキユウト

年齢 : 23歳
スキー歴 : 20年
資格 : 全日本スキー連盟公認準指導員
経歴 : 全日本スキー技術選手権大会3回出場

20歳からスキーの技術の正確さ競う「全日本スキー技術選手権大会」に3回出場。今後はイベントやレッスンを通じて、スノーライフの楽しさを伝える活動を展開する。24-25シーズンより、洗練されたシンプルな滑りを追求する"Essential Ski Lesson"を始める。

ブランド1【アトミック】 ウッドコアを採用し、性能もコスパも魅力のスキー。ブーツは熱成型もできる万能モデル!

[ SKIS:REDSTER SC ]

最初はアトミックのスキー[REDSTER SC]からスタート。性能も値段も高い上位モデルのスキーの芯材にはウッドコア(木芯)が使われていることが多いが、この[REDSTER SC]にもウッドコアを採用。なのに価格は魅力的な設定にしているところが大きなポイント。初級者でも扱いやすく、レベルアップ後もターン性能に満足してもらえる1台だ。

from ムラキ

ある程度の硬さと安定感、スキー自体の重さがあるので、少しスピードを出しても全然ブレずにバタつくこともなく、上級者から見てもすごく扱いやすいスキーでした。カービング的な滑りはもちろん、ズラしたい時にズラせる、対応幅がとても広いですね。

from ムラキ

スキーを揃えて滑れる人におすすめですが、まだハの字という人でも、しっかりスキーをたわませて滑れるように練習すれば、上達も早いというか、ターンする楽しさを教えてくれるスキーだと思います。スキーのセンター、足下の安定感があるから、広いゲレンデを気持ちよいスピードでクルージングできるようになると思います!

[ BOOTS:マグナ 100GW ]

ブーツはアトミック・ホークスシリーズの「マグナ 100GW」。シンプルな見た目ながら、最新技術の設計で主要部分の構造を補強しパワー伝達性と耐久性も両立。ラスト(足幅)102mmで足入れ感はソフトながらホールド感もしっかりあって、シェルを熱成型できるので、さらにフィット感を高めることも可能なブーツだ。

from ムラキ

もちろん熱成型していませんが(笑)、履き心地がよかったです。痛いとかきついとかなくて、ずっと履き心地が良いのですが、ホールド感もしっかりありました。足全体を均一にホールドしてくれる感じ。これが滑っている時の操作しやすさ、安定感にもつながっていると思う。高速でも低速でも操作しやすいブーツです。

from 【Alpenアドバイザリースタッフ・水原俊介からのワンポイントアドバイス】

スキーはウッドコアなので“しなり”が自然。クセ(トップやテールが引っかかりやすいとか)が少なくて、真ん中からきれいにたわんでくれるのがポイント。身体を傾けたり、スキーを振ってもターンはできるかもしれませんが、このスキーでスキーがたわんでターンする楽しさを覚えていってほしいですね。
ブーツはフレックス100で“万能な硬さ”と言えるでしょう。脱初級者を目指す方から、これから検定にもチャレンジしていくなど、スキーレベルの成長に合わせて長く使ってもらえるブーツです。

[SKIS]

REDSTER SC + M10GW
Alpen販売価格(税込)/7万3590円
サイズ/154,161,168cm
ラディウス/13.7m(161cm)
3サイズ/119-73-102.8mm(161cm)

アルペン公式オンラインストアで商品を見る

[BOOTS]

ホークス マグナ 100GW
Alpen販売価格(税込)/7万290円
サイズ/25.5cm 26.5cm 27.5cm
フレックス/100
ラスト幅/102mm

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ブランド2【サロモン】スキーやブーツを初めて購入するときに、ぜひ「セレクト」してほしいセットアップモデル!

[ SKIS:SELECT ]

このスキーのサイドカットはS/MAX6をベースにして、キャップ構造でソフトフレックスに設定。センターが76mmとちょっと太めなところも特徴でオールコンディション対応。こちらも性能を考えれば、とても魅力的な価格設定で、Alpenでは税込み7万円を切るプライスで購入することができる。

from ムラキ

まず滑ってみての第一印象が、何かこれがすごく良いっていうポイントを感じるよりも、「何も問題ない」ってイメージだった(笑)。それが、このスキーの良いところかと。いろんな人が使いやすい、誰でもなんの違和感なく、楽しく滑れるスキーなんじゃないかなって。左右に体重をかけていくと、簡単に回ってくれる。操作感も軽いのですが、実際に重量も軽いので、持ち運びとかもラクですね!

from ムラキ

スキーの幅が少し広い設計になっているので、荒れたバーンや少し新雪が積もったところとかでも安心して滑ることができるんじゃないかなって思いました。整地された緩斜面ばかり滑っていても、あまりおもしろくないですよね。スキー場のいろいろなコースを滑ってみたいって人には力強い味方になってくれるスキーだと思います。

[ BOOTS:SELECT HV 100 ]

履き心地良さを追求し、102mmラストを採用しふくらはぎ部にはアジャスト機能で快適なフィッティングを実現したブーツ。柔らかなシェル素材を採用しながらもサイドの剛性はしっかりとした設計で、フレックスも100に設定してあるので操作性も抜群。

from ムラキ

人によって足型は違うので個人差はあると思いますが、ツマ先側までしっかりとしたホールド感があり、そのためスキーの先端までしっかり意識して操作ができるような感覚のブーツでした。雪面が多少荒れていてもしっかり操作できる、ブーツの中で足がブレないから安心感を感じられると思います。あと、これも個人差ありますが試したブーツの中で、いちばん暖かかったです(笑)。

from 【Alpenアドバイザリースタッフ・水原俊介からのワンポイントアドバイス】

サロモンはブランド全体の特徴として嫌なクセが出ない、万人にやさしいという感じのモデルが多く[SELECT]のスキーも初中級者にやさしい設計なので選んで間違いないですね。ブーツは内側に柔らかい樹脂を使っているので脱ぎ履きがしやすいのも特徴です。グリップウォークで歩きやすいですし、快適性と操作性を両立しています。ぜひスキーもブーツもセレクトシリーズでセットアップして、その相乗効果的な性能の素晴らしさを実感してみてください。

[SKIS]

SELECT + M10GW
Alpen販売価格(税込)/6万9900円
サイズ/146cm 154cm 162cm
R(m):13(162cm)
トップ:124mm(162cm)
センター:76mm(162cm)
テール:107mm(162cm)

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[BOOTS]

SELECT HV 100
Alpen販売価格(税込)/6万2700円
サイズ/25.5cm 26.5cm 27.5cm 28.5cm 29.5cm
フレックス/100
ラスト幅/102mm

アルペン公式オンラインストアで商品を見る

ブランド3【ヘッド】快適なブーツとオートマチックなスキーが滑る楽しさを教えてくれる。Alpen限定スキーも注目!

[ SKIS:Shape V3 ]

ヘッドはShapeシリーズの2機種「V3」と「V4」を紹介しよう。ヘッドのShapeシリーズはエントリーモデルのV2からラインアップされているが、V3はV2をベースに芯材などを変更したアルペンでしか購入できないオリジナルモデルとなっている。どちらも「LYT Tech」構造で軽量化と安定性を両立し、「ERA 3.0」効果で、より軽快な操作性を実現している。
ヘッドのエントリーモデルをベースに芯材を変更し、ターンのしやすさはそのままに安定感を高め、1日履いていても疲れにくい性能を追求。初めてのカービングスキーとして最適の1台だ。

from ムラキ

どんなバーンでも安定して滑れる、というのが印象に残りました。自分の意識や運動にしっかり反応してくれるのでターンがとてもしやすいです。コースの幅が少し狭いところや滑っている人が多いところは初級者にはちょっと不安もあるかもしれませんが、コントロールしやすいスキーなので安心して滑ることができると思います。

from ムラキ

スキーのどこかが優れているというよりも、スキー全体のバランスが取れている、とても良い仕上がりなんだと思います。スキー操作に自信が無い人には、このバランスの高さが安心感になって、滑るたびに楽しさが増えていくのではないかなと感じました。

from 【Alpenアドバイザリースタッフ・水原俊介からのワンポイントアドバイス】

V3はキャップ構造です。キャップの良さは「反応が敏感」になるので、まだ操作するために必要な動きが少なくても板が反応して動いてくれるんです。他に軽いこともメリットですし、コストが抑えられる点もうれしいポイントではないでしょうか。

[ SKIS:Shape V4 ]

V4は幅広いレベル、さまざまな雪質に対応するオールラウンドスキー。上級モデルにも使われている「パワーサイドウォール・ジャケット」構造に「ウッドコンポジットコア」を採用していて、しなやかなフレックスと高い安定感を両立している。

from ムラキ

このV4は少し重めかもしれませんが、その分安定感があってスピードの次元が高いし、操作性も申し分ない感じでした。ぶっちゃけ今回テストしたスキー4台の中で、自分の中ではトップ。お気に入りの1台です(笑)。滑っていて楽しかったですね。

from ムラキ

体力、性別、年齢に関係ない。ほぼ中級レベルの人で、もしスキー選びに迷ったら、これ(V4)で良いんじゃないって薦めちゃうかも(笑)。ターンサイズも自由、斜面、斜度、スピードも選ばないオールラウンドな感じでした。小学生(高学年)や女性、50代以上のシニアの方などもぜひ使ってみてください。

[ BOOTS:EDGE 100 HV ]

足入れがスムーズで、自分の足に最適なフィット感と快適性を実現したインナーを採用。「トリプルインジェクション・フレーム」で足を最適な状態でラッピングし、高いエネルギー伝達を実現。ウォークモードも搭載して歩行も快適。

from ムラキ

最初に足を入れたらカカトの位置が少し高めになっているのかなって感じた。このブーツのターゲットレベルくらいの人だと、まだポジションが安定してないかもしれないので、ブーツを履くだけで良いポジション位置に入りやすい、良いポジションになるように設計されているのかもしれません。あとブーツは柔らかくて、とても履きやすいのですが、バックルを締めると高いホールド感が得られるので力をロスすることなくスキーを操作できる印象でした。

from 【Alpenアドバイザリースタッフ・水原俊介からのワンポイントアドバイス】

オートマチックという言葉がShapeシリーズにはピッタリで、V4は幅広いレベルの人に気に入ってもらえる1台でしょう。ある意味「板まかせ」でラクに滑れるし、極端な言い方をしてしまうと「ターン技術を練習するより、まずはいろんなコースを楽しく滑ってみたい」という感じの人にもおすすめですね。
ブーツは日本人に多い「幅広甲高」の足型に合いやすい設計でとても快適です。Alpenでもっともたくさん売れているブーツが、このヘッドのエッジシリーズです。初中級者の多くは運動が少ない、もしくは力をうまくかけることができない場合が多いのですが、ロアカフが高いので、少ない力、運動でもスキーに力を伝えてくれます。

[SKIS 1]

Shape V3 PR ALPEN
Alpen販売価格(税込)/6万8640円
サイズ/156,163cm
ラディウス/11 m(163cm)
3サイズ/128-70-108mm(163cm)

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[SKIS 2]

Shape V4
Alpen販売価格(税込)/7万5680円
サイズ/156cm 163cm
ラディウス/11.3 m(163cm)
3サイズ/128-74-109mm(163cm)

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[BOOTS]

EDGE 100 HV
Alpen販売価格(税込)/5万7200円
サイズ/25.5cm 26.5cm 27.5cm 28.5cm 29.5cm
フレックス/100
ラスト幅/102mm

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今回お邪魔したのはここ「Alpen TOKYO」

1972年に「スキーの楽しさを広めたい」という想いから誕生したアルペン。ブームを牽引するように急成長を果たし、ゴルフやキャンプシーンにも業務を拡大してスポーツ小売業界のトップを走り続け、50年以上の歴史を築き上げてきた。現在、Alpenグループは東京、名古屋、福岡に旗艦店を置き、「スポーツデポ」「ゴルフ5」「アルペンアウトドアーズ」などとともに全国に400店舗を展開している。

Alpen TOKYOオフィシャルサイト

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出典: https://surfsnow.jp/article/ski-snowboard/detail/alpen002
この記事を書いた人 SURF&SNOW編集部

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