
F1ドライバーの角田裕毅は、12月2日にモビリティリゾートもてぎで行なわれたホンダ・レーシングスクール・鈴鹿の特別講習会に岩佐歩夢と共に参加。カートレースを通じ、後輩ドライバー達へ指導を行なった。
ホンダ・レーシング・サンクスデー2023の開催前日に行われたこの特別講習会は、当初こそアンバサダーを務めるレッドブルF1のセルジオ・ペレスが来場する予定だった。
ただペレスはスケジュールの遅れから講習会に参加できなくなってしまい、その代打として同じくF1ドライバーの角田と、今年FIA F2でランキング4位となった岩佐が講習会に参加することとなった。
特別講習会ではスクールのプリンシパルである佐藤琢磨が見守る中、スクール生とのカートレースが実施された。その後、角田と岩佐、佐藤へのQ&Aセッションも行なわれ、角田は質問に答える中で走行前のルーティンについて明らかにした。
角田は当然ながら「フィジカル面のウォームアップ」とレース前のルーティンのひとつを挙げ、さらにこう続けた。
「セッション前は結構眠たくなるので、カフェインですね」
「レッドブル(所属のドライバー)だからといって宣伝しているわけじゃないんですけど、自分を起こすためにレッドブル飲んでます」
「それからコーヒーをちょっと飲んで、目を覚ましてます」
「あとはリラックスしています。緊張はたまにしますが、緊張は良いことだと思っているので、あまり抑えようとしないようにしています」
「緊張しているということは、自分が真剣になっているというサインですし、それをいい感じに抑えながらリラックスしたり、普段通りトレーナーと話したりと気楽にしています」
「僕はそういうものを抑えようとすると、変にプレッシャーを感じて固くなってしまうので、いつも通りにしています」
一方で岩佐は、”理論派“らしくレース前はイメージトレーニングが欠かせないと語った。
「レース前ならどうやったら綺麗に1周目を回れるかとか、自分が1番良い形で進めていけるかを全てイメージトレーニングしています」
「僕はそれをクリアにしていかないと、緊張してしまったり、心配してしまったりするところがあるので、色々なシチュエーションを考えてクルマに乗り込んでいます」