2024.5.8

フェルスタッペン獲得への興味公言しレッドブルから批判されたウルフ代表、”何のこと?”とすっとぼける。

LAT Images

 メルセデスF1のトト・ウルフ代表はマックス・フェルスタッペン獲得に対する興味を示していることを公言したためレッドブル側から批判を受けたが、これに意外な反応を見せた。

 2025年にルイス・ハミルトンがフェラーリへ移籍することが決まったメルセデスは、後任を探している。ウルフ代表はレッドブルのマックス・フェルスタッペンに対する興味を公言してきたが、先日レッドブル本社のオリバー・ミンツラフCEOはそういった行動がリスペクトに欠けると批判を展開した。

「トト・ウルフや他のチームが何年も後塵を拝していることで、プレッシャーを受けていることは理解できる。だがトト・ウルフは自らの挑戦に集中すべきだと私は思う。そういったものはもう十分だ」

「それにリスペクトという点でも関係がある。他のチームの人物について話し続けるというのは、正しくないことだ」

 こうしたミンツラフCEOからの批判にウルフ代表も反応したが、彼は全く動じていないようだ。

「彼が何についてコメントしているのか分からない」とウルフ代表は言う。

「私には関係のないことだ」

 なおメルセデスはマイアミGPでフェルスタッペンと話し合いを行なうという報道もあったが、ウルフ代表はそれを否定している。

 そして2025年のドライバー選択については、決断には時期尚早であり今後も注視を続けていく考えを示した。

「常々会議はたくさんあるものだ。ふたり目のドライバーについては、(明確なことは)何も言えない。可能性については話し合ったと思うが、彼らに公平でありたいと思っているし、人間でチェスを打っているとは思われたくない。そういったことはしていないんだ」

「我々は時間をかけて、マックスの考えがどうなるのかを確かめ、同様に他のドライバーも注視したいと思っている」

「カルロス(サインツJr.)は今回もまた非常に強さを見せていたため、我々は今のところちょっとした観察モードにある」

 メルセデスにとっての別の選択肢としては、FIA F2参戦中の育成ドライバーであるアンドレア・キミ・アントネッリが挙げられている。マイアミGPでは、スーパーライセンス発給条件のひとつである18歳に達していないアントネッリに対し、その条件を免除するための申請があったことが分かり、今年中にウイリアムズから昇格させるのではないかという憶測もあった。

 ただウルフ代表はアントネッリに対して、F2でベストを尽くして集中することを望んでおり、F1昇格には興味がないという考えを繰り返し述べている。

「非常に多くのストーリーが作られているが、彼にとってそれは何の利益にもならない。なぜなら彼はF2での戦いに集中する事が必要だからだ」

「彼はスピードを引き上げるために我々と共に多くのテストを行なっている。そしてふたり目のドライバーの決定は数ヵ月とは言わずとも、数週間は先になる。我々はFIAに対して早期の申請などいかなるアプローチもしていない」

出典: https://jp.motorsport.com/f1/news/wolff-sees-no-relevance-to-mintzlaffs-verstappen-pursuit-criticisms/10607949/
この記事を書いた人 Jonathan Noble, Rebecca Clancy

SHARE

FAVORITE

こちらの記事もおすすめ