2023.12.25

東急スノーリゾートの7スキー場が、POWと連携! よりグリーンで心地よいリゾートへ

日本を代表する数々のスキー場を運営する東急スノーリゾートが、「冬を守る」活動を推進するPOW JAPANによる「サステナブルリゾートアライアンス」に加盟した。以前から雪資源を守る環境維持活動を行ってきた各スキー場だが、今後ますます雪のある豊かな山と大自然で遊ぶ楽しさを未来へと繋ぐための取り組みを強化するとのこと! 大好きなスノーアクティビティを続けていくために、われわれにとっても今後は「遊び場」選びが重要な意味をもつことになりそうだ!!

ゼロカーボン(脱炭素)やサステナブルを目指すスキー場のネットワークが誕生

今回発足されたサステナブルリゾートアライアンスとは、スキー場とわれわれ滑り手が「ともに」スキー場のサステナブル化や脱炭素化を実現するためのもの。スキー場の利用者目線からすると、スキー場がグリーンであること=再生可能エネルギーへの切り替えや省エネ、ゴミの排出削減などを行うことなどを応援できるプラットフォームなのだ。
このサステナブルリゾートアライアンスには、発足とともに現在17スキー場が加盟している。そのうちの7スキー場が東急スノーリゾートの施設なのだから、その影響力は大きいだろう。ニセコ東急グラン・ヒラフ、ハンターマウンテン塩原、マウントジーンズ那須、たんばらスキーパーク、タングラム斑尾、蓼科東急スキー場、スキージャム勝山と聞いて、訪れたことがある人は多いはず。これらのリゾートは今後日本のスキー場の先頭に立ち、スノーリゾートが利用者とともに持続可能かつよりよい環境を実現するために、イニシアティブをとっていくことになる。

POW JAPANって?

そもそもこれらのスキー場を束ね、取り組みをスタートさせたPOW JAPANについてはご存知だろうか? POW(=Protect Our Winters)は、長年にわたり世界のスノーシーンをリードしてきたプロスノーボーダーであるジェレミー・ジョーンズが、「雪、そして冬」が気候変動によって危機的状況にあることをいち早く肌で感じ、スノーコミュニティから「冬を守らなければ」という思いで起こしたムーブメント。日本では2019年にプロスノーボーダーの小松吾郎の声がけによって発足し、POW JAPANとして活動している。
POWの取り組みは多岐にわたるが、人類最大の問題であると言っても過言ではない地球の気候変動問題を、より身近に捉えやすいスキーヤーやスノーボーダーだからこそできる活動を行っているいうという点がポイントだ。温暖化による影響をアタマではなくカラダで感じることのできるわれわれだからこそできることに、その本質がある。具体的な活動には、気候変動を自分ごととして捉え行動する仲間を増やすため、誰よりも雪山に魅せられ、滑ることに夢中になった滑り手たちの集まりである「アンバサダー」と一緒に環境教育や啓蒙活動、オンスノーセッションなどを実施。その他、今回のアライアンスのようにスキー場を中心としたスノータウンのサステナブル化を促したり、行政や国に対してより積極的な気候変動対策を求める声をスノーコミュニティから届けている。

東急xPOWで、サステナビリティfor Snowが加速

そんなPOW JAPANと東急スノーリゾートは、気候変動対策に関するパートナシップを今年10月に結び、ともによりよい環境づくりを推進していく。東急スノーリゾートは以前よりスキー場を通じて利用者が環境へ関心を持つ機会をつくり、楽しみながら取り組みに参加するための活動「サステナビリティfor Snow」を行っていて、それがPOWとの連携によりますます強化されるのだから注目だ。

ここで、東急スノーリゾートによる環境維持への取り組みの一部をご紹介しよう。

7スキー場の使用電力が、すでに100%再生可能エネルギーに切り替え完了!

先に紹介した東急スノーリゾート7スキー場の使用電力は、なんと2022年12月に100%再生可能エネルギーへと切り替えが完了している。この切り替えにより、CO2の排出量(※1)を年間約8千トン削減することができ、これは一般家庭約4千世帯分のCO2排出量(※2)にあたるのだそう。
全国で大規模展開する東急不動産の発電所から創出される再生エネルギーを東急スノーリゾート7施設でも活用し、スキー場のゴンドラ、リフト、レストランの使用電力の100%再エネルギー化を実現している。
※1 CO2排出量:環境省・経済産業省公表の「電気事業者別排出係数(2021年度実績)」全国平均係数のCO2排出係数435g-CO2/kWhを使用
※2 世帯当たりの電力使用量4,743kW/年を目安に算出(太陽光発電協会「表示ガイドライン2022年度」より

環境配慮型ノンフッ素ワックスをスキー場で販売

スキー・スノーボードに使用されるワックス製品に含まれるフッ素化合物は、自然分解に時間がかかるため環境への悪影響が懸念されていることはご存知の方も多いだろう。東急スノーリゾートはその点に着目し、フッ素を含まないワックスを開発、各スキー場の売店で販売している。ノンフッ素ワックスは環境や健康にやさしいだけでなく、滑走性能においてもすぐれた効果を発揮するというのだから、これ以上のことなない。東急の7スキー場を訪れたらマストチェックだ!

オフシーズンに自然環境の大切さを学ぶイベントを開催

福井県のスキージャム勝山では、ゲレンデの大自然を活用した地球環境教育プログラム「勝山自然塾」を行い、自然環境の大切さを五感を使って学べるプログラムを展開している。勝山では日本の恐竜の化石の8割が発見されていて、とても重要な場所。そんな勝山の大自然の中で、「自然・環境・地形」のフィールドを生かしながら、地球の成り立ちや自然環境を考える体験型学習プログラムは、楽しく地球環境を考える絶好の場所となっている。

地域の子供たちが雪と触れ合う機会の提供を

スキー場の近くに住みながらも、周辺地域の子供たちがスキーやスノーボードをする機会が減っているという。そこで、スキージャム勝山やハンターマウンテン塩原では、地元小学生・中学生の子供たちにリフト招待券をプレゼントする「雪育プロジェクト」を実施。雪の中で遊ぶことやスノーレジャーの楽しさ、雪が降ることの大切さなどを体験してもらうことで、豊かな人間性の育成や地元への愛着心を育むことを目指している。
東急サスティナビリティ For Snow

グリーンなスキー場を応援しよう!

普段何気なく足を運んでいたスキー場で、こんなにもさまざまな取り組みが行われていたことに驚いた方も多いだろう。冬を、雪を、スキー場を、その周辺地域を守りたいといういう気持ちは、スキー場も滑りに行くわれわれも同じということ。スキーやスノーボードを愛するわれわれにできることは、そんな持続可能化に積極的に取り組むグリーンなスキー場を応援すること=滑りに行くことではないだろうか。同じ滑りに行くのであれば、「クールな遊び場を選ぼう!」という、とてもシンプルな話。

お気に入りのスキー場をグリーンなスキー場に

POWでは、東急リゾートのようなグリーンなスキー場を増やすことを目的に、「ワンクリックで応援!キャンペーン」を実施中。ホームゲレンデやお気に入りのゲレンデでこの先も滑り続けるために、「応援したいスキー場」を回答することで、そのスキー場がサステナブルリゾートアライアンスへの加盟や、脱炭素化・サステナブル化に向けた一歩を踏み出すキッカケとなるかもしれない!
「ワンクリックで応援!キャンペーン」はこちら
ぜひこれからも自分たちの「遊び場」を守り続けるために、一人ひとりができることからはじめていこう!

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出典: https://surfsnow.jp/article/ski-snowboard/detail/tokyuresort001
この記事を書いた人 SURF&SNOW編集部

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