鳥取県西部を流れる日野川。山陰の霊峰大山から日本海にそそぐ急流河川である。日野川には多くの支流があり、日野川水系を形成している。ヤマメやイワナが生息しており、渓流魚解禁日の3月より、多くの渓流ファンが訪れている。そんな日野川で渓流ルアーフィッシングに挑戦した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・中濱友也)
日野川でルアーフィッシング
山陰地方では桜が満開。春、真っただ中で新年度もスタート。私も魚との新たな出会いを求めて、新年度の釣りを開始。
4月上旬、午前6時、日野川のとある支流にやってきた。まずは身支度。ウエーダーをはき、遊漁証(鑑札)を腕に付ける。
日野川で渓流釣りをする場合は、日野川水系漁業協同組合の遊漁証が必要だ。米子市内の釣具店などで購入できる。渓流魚は、年券6000円、日釣り券3300円。
タックル
タックルは、4ftのグラスロッドにナイロン4lbを巻いた小型スピニングリールを装備。川幅が5m程度と狭いのと、段差を乗り越えたり、薮漕ぎをしながら進むため、ロッドは、かなり短めのものを選んだ。

ADVERTISEMENT
ADVERTISEMENT
ルアー
ルアーは、スピナーを使用。渓流で使用するルアーは、スプーン、ミノー、スピナーが一般的だが、この中で初心者が扱いやすいのはスピナーだと思う。スピナーはリールを巻けばブレードが回転してキラキラと光り、魚にアピールする。リールをただ巻きでも魚が釣れるのだ。

堰堤は好ポイント
入川した支流には所々に堰堤(えんてい)がある。堰堤はとても分かりやすい好ポイントだ。滝のように上から水が流れてくることにより、堰堤の下は、底が掘られて水深が深くなっている。魚がたまりやすい場所である。
デメリットは、だれから見ても分かりやすい好ポイントなのでプレッシャーが高いことだ。しかし、その日の一番にポイントに入れれば、魚がヒットする確率は高い。

ADVERTISEMENT
ADVERTISEMENT
スピナーで15cmアマゴヒット
そっと近づき、堰堤に向けてキャスト。ヒット。15cmほどのヤマメ?しかしよく見ると赤い点々。アマゴだ。日本海側では珍しい。優しくリリースする。

さらに上流へ。新たな堰堤を発見、スピナーをキャスト。少し速巻きすると魚が追いかけてくるのが見えた。リールを巻くのを一瞬だけ止めて、すぐにまた巻くSTOP&GO。誘いに乗って食いついた。軽くアワセを入れてフッキング。引き寄せてネットイン。
姿を見てビックリ、ゴギだ。ゴギは中国地方にしかいないイワナの亜種。環境の変化で数を減らして、絶滅の危機にある魚だ。写真を撮って速やかにリリース。元気に川に帰っていった。
新年度からいきなり貴重な出会いの釣行だった。最後に。いつまでもゴギが生息できる環境を残すために、釣り人はルールを守り、節度ある釣りを心掛けていこう。
<週刊つりニュース西部版APC・中濱友也/TSURINEWS編>
日野川水系漁業協同組合
ADVERTISEMENT
ADVERTISEMENT