
LCRホンダは、MotoGPチェコGPのスプリントレースでアウグスト・フェルナンデス(ヤマハ)の転倒に巻き込まれた中上貴晶について、残りのセッションに参加しないことを明らかにした。
中上は昨シーズン限りで現役を引退し、ホンダのテストライダーを務めているが、負傷したソムキアット・チャントラの代役として、チェコGPに出場した。
しかし、中上はスプリントレースの2周目に事故に巻き込まれた。ターン3で転倒したフェルナンデスに突っ込まれてしまったのだ。
当初は安定した状態だと見られていた中上だが、右膝の後十字靭帯(PCL)損傷と診断された。後日MRI検査を実施し怪我の程度を確認する予定となっており、中上とチームは数日をかけて、治療と回復に関する今後の対応を決定する。
中上は「スプリントレース序盤のターン3で、残念ながらアウグスト・フェルナンデスがエイペックスで僕に衝突し、大きな衝撃とクラッシュを経験しました」とコメントを残した。
「最初の衝撃で右膝を負傷しましたが、その後は特に痛みはありませんでした。しかし30分後、右膝に非常に奇妙な感覚を感じたため、医療センターに向かいました。可動域を確認したところ、靭帯損傷が判明しました」
「残念ながら、明日のレースには出場できません。できるだけ早く日本に戻り、医師と相談しMRI検査を受けることにしました。その後、状況を見極めます。おそらく大した怪我ではないと思いますが、現時点では医師が日本に戻ってさらに詳しく検査する必要があると指摘しました。今後の状況については随時お知らせします」