2025.7.12

SUPER GTセパン戦、 300クラスは「UPGARAGE AMG GT3」が今季初優勝

SUPER GTセパン戦、 300クラスは「UPGARAGE AMG GT3」が今季初優勝

Deloitte TOM’Sにとって今季初勝利

2025年6月28日(土)、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットでスーパーGT第3戦の決勝レース(55周)が行なわれました。優勝を飾ったのは、GT500クラスが37号車Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京選手/ジュリアーノ・アレジ選手)、GT300クラスが18号車UPGARAGE AMG GT3(小林崇志選手/野村勇斗選手)でした。GT300クラスのレポートをお届けします。

(motorsport.comの記事をもとに再編集しています)

高温多湿なセパンだからこそトワイライトレースに

スーパーGTとしては2019年以来6年ぶりの海外戦はセパンが舞台。じつに12年ぶりの復活となる。高温多湿の厳しい環境で知られるセパンだが、決勝開始は16時30分(日本時間17時30分)と夕刻に設定された。当初検討されていたナイトレースではないものの、日没を目前としてチェッカーを迎える“トワイライトレース”だ。

天気は曇りで、レース開始直前の気温は33℃だったが、10周で30℃まで下がり、そこからはチェッカーまでコンディションが安定した。

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4号車をきっかけに続々とピットインが始まり首位が入れ替わる

GT300クラスはセパンのピット数の関係からエントリー台数が絞られており、上位シードチームの17台と現地参戦枠2台(333号車EBM Vantage GT3、611号車EBM GIGA 911 GT3)を加えた19台のエントリーとなった。それでもピットは狭く、ふたつのガレージ枠を3台で使うといった普段のレースでは見られない光景だった。

ポールポジションからスタートしたのは、18号車UPGARAGE AMG GT3。52号車Green Brave GR Supra GT、0号車VENTENY Lamborghini GT3が続いた。

トップ争いは1周目から動きがあった。52号車Green Braveを駆る野中誠太選手は、18号車UPGARAGEを駆るルーキー野村勇斗選手をオーバーテイク。トップに立ってからは周回を重ねるごとにマージンを広げていった。

今回スパ24時間に参戦しているレギュラー組に代わって中山友貴選手と奥本隼士選手を擁する4号車グッドスマイル 初音ミク AMGが16周目でピットインしたのを皮切りに、各車続々とルーティンストップに向かった。トップのGreen Braveは25周目にピットに入ったが、タイヤ交換作業に時間がかかってしまった。それでも事実上の3番手である0号車JLOCの前には出られたが、翌周にピットインしたUPGARAGEは遥か前方でコースに合流。これで首位が再び入れ替わった。

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ピット作業の遅れに泣いたGreen Braveが2位

レース終盤はUPGARAGEとGreen Braveの20秒ほど後方、3番手争いが白熱した。2024年のチャンピオンでもあるベテランの小暮卓史選手が駆る0号車ウラカンはペースが厳しく、今回がデビュー戦となるグッドスマイル奥本が接近。時にはダートに片輪を落としながらのドッグファイトが続いた。

10周以上続いたバトルは残り5周で決着。奥本が大きく回り込むターン1で大外から小暮に並びかけ、クロスラインとなるターン2でインに飛び込んだ。これで代役ラインアップのグッドスマイルが表彰台圏内に上がってきた。

UPGARAGEはそのままトップを維持してチェッカーを受け、今季メルセデスAMGにスイッチしてから初の勝利を手にした。2位はピット作業の遅れに泣いたGreen Brave、3位は奥本が殊勲の走りを見せたグッドスマイルだった。

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出典: https://www.automesseweb.jp/2025/07/12/1855556
この記事を書いた人 戎井健一郎(EBII Kenichiro/motorsport.com)

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