2025.7.12

【MotoGP】マルク・マルケス、得意のドイツGP3番手発進も「リスクを冒す必要はない」予選目標はトップ6

Gold and Goose / Motorsport Images

 MotoGPドイツGP初日、プラクティスで3番手タイムを記録したマルク・マルケス(ドゥカティ)は、大得意としているザクセンリンクで無理をする必要がないと考えていたようだ。

 直近の3戦連続でスプリント&決勝を制して絶好調のマルク・マルケス。ザクセンリンクが舞台のドイツGPは、7連勝を含む計8勝をマークしている、まさに彼にとって”庭”と言える大得意のレースだ。

 そんなドイツGPのFP1をトップで終えたマルク・マルケスは、午後のプラクティスもタイムシートの上位をキープしていたが、終盤のアタック合戦で弟のアレックス・マルケス(グレシーニ)やファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46)がタイムを更新。マルク・マルケスは3番手でグランプリ初日を終えた。

 ジャンアントニオとのタイム差は0.390秒開いたが、これはジャンアントニオがセッション終盤に新品タイヤを使った影響も大きい。なによりマルク・マルケスは、Q2への直接進出ができれば十分だと考えていたようだ。

「目標はQ2進出だった。最初のタイヤでカットラインを超えるタイムを記録できたので、そこからミディアムリヤタイヤのテストを続けることにした」

 そうマルク・マルケスは初日を振り返った。

「天気予報に注目すると、次にドライコンディションでバイクに乗るのは日曜日のレースになるだろうから、ミディアムタイヤの選択について明確にしておきたい」

「このサーキットでは、理由は何にせよタイムアタックは僕たちの最大の武器ではない。でもペースはとても良好だ。バイクに手を加えることでレースペースを悪化させたくない」



 前戦オーストリアGPでは、アレックス・マルケスが転倒し左手中手骨を骨折してしまったが、手術を経てドイツGPにも出場。プラクティスでは兄マルクを上回り、2番手タイムをマークした。

 そんな弟について、マルク・マルケスは賞賛。アドレナリンとタイトルコンテンダーだというモチベーションがプラスに働いていると語った。

「何度も言ってきたが、アドレナリンは最高の痛み止めだ。彼は非常に良くやった。FP1では慎重に走るようアドバイスした。怪我から復帰した直後は、そのフリー走行が最も辛いものだからだ」

「だけどチャンピオンシップを争っている時は、より大きなモチベーションがある。もし今日タイトルを争っていなければ、指の痛みはもっとひどかっただろう」

 なお、予選とスプリントが行なわれる土曜日には雨の予報が出ているため、マルク・マルケスは「必要以上にリスクを冒す必要はない」と話した。

「雨が降れば、目標はグリッド最初の2列に並ぶことだ。ドライコンディションの中でも難しいけど、雨が降るとリスク、メリット、そして限界を判断するのがさらに困難だ」

「チャンピオンシップの状況を理解し、来週に別のレースがあることを考慮する必要がある」

「僕たちは最善の方法を模索するけど、ライダーは『怪我をしたくない』と考えてコースに出ることは決してないよ」

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出典: https://jp.motorsport.com/motogp/news/marquez-lo-mas-sensato-y-lo-mejor-para-martin-es-seguir-en-aprilia/10741471/
この記事を書いた人 German Garcia Casanova

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