
ザウバー・モータースポーツは、F1チームがアウディのワクスチームへと移行するのに先立ち、イギリスの新拠点を正式にオープンした。
アウディは、1993年からF1に参戦しているスイスのザウバーを完全買収し、2026年からF1に新規参戦。シャシーをスイス・ヒンウィルにあるザウバーのファクトリーで開発し、パワーユニット(PU)をドイツ・ノイブルクにあるアウディの拠点で開発していくことになる。
2月には第3の拠点として、ザウバーはイギリスの「モータースポーツの谷」にテクノロジーセンターを設けることを発表し、7月1日(火)にはオックスフォードシャーのビスター・モーションに444エーカー(179ヘクタール)の施設がオープンしたことが明かされた。
イングランドのサウスイーストとミッドランドにまたがるモータースポーツの谷には、現在7つのF1チームが拠点を置いており、ザウバーはテクノロジーセンターを通じて、この地域で既に雇用されている優秀な人材を引き寄せたいと考えている。
アウディF1プロジェクト主任であるマッティア・ビノットは、テクノロジーセンター開設に際して次のように語った。
「ビスター・モーションにザウバー・モータースポーツ・テクノロジーセンターがオープンしたことは、アウディのF1参戦に向けた重要なマイルストーンだ」
「この施設を通じて、我々はモータースポーツを生業とするビスター・モーションの活気ある地域の一員でありながら、モータースポーツの谷の人材プールを活用し、我々の技術力をさらに強化することができる」
「この地域がヒンウィルに提供するサポートは、我々の長期的な成功において重要なモノとなるだろう」
ザウバーは以前から、スイスの物価がスタッフの人件費を高くしていると主張してきた。ただ少なくとも、ビスター・モーションの新施設は2026年の予算制限には含まれない。これはチームにとってプラスだろう。
ビスター・モーションのダニエル・ゲーガンCEOは、次のように語った。
「来年のF1シーズンに向けて、アウディF1への変革のエキサイティングなスタップとなるザウバー・モータースポーツを温かく歓迎する」
「モータースポーツにおける持続可能性、革新性、そして最高のパフォーマンスを提供するという彼らのビジョンをサポートするために、スイスとドイツのオペレーションを繋ぐイギリス拠点としてビスター・モーションが選ばれたことは、とてもスリリングなことだ」
「この素晴らしい産業を統括するモータースポーツUKと共に、自動車や航空業界をリードする多くの企業が、既にこの地を拠点としている」
「彼らのチームが発展し、サーキットの内外で変貌を遂げるのを楽しみにしている」
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