2023.12.16

何も見えないはずなのに……!? レッドブルF1が暗闇ピットストップで驚異のタイムを記録

Red Bull Content Pool

 風変わりで独創的なPR活動を行なうことで知られるレッドブル。今回は、F1チームの中で特にピット作業が早いレッドブル・レーシングが、暗闇の中でのピットストップを行なった。

 レッドブルは、年間を通して早いピットストップを行なったチームを表彰するDHLファステストピットストップアワードを受賞。レッドブルが同賞を獲得するのは、これで6年連続となった。これを記念してレッドブルは、クルーたちが何も見えない暗闇の中でのタイヤ交換にトライした。

 目隠しをして何度か練習をした後、22名のクルーたちは照明が完全消灯された真っ暗闇に包まれた。バイザーも透明ではなく、目隠し加工がされている。なお、フロントとリヤのジャッキ担当とマシンに乗り込むドライバーは軍事用の暗視装置をつけていた。

 最初のピットストップは8.84秒。そこからクルーたちは徐々にタイムを上げていき、10回目にはなんと2.84秒を記録。これは実際のレースウィークエンドで見られるようなタイムとも遜色ない。

 レッドブルのスポーティングマネージャーであるジョナサン・ウィートリーは次のようにコメントした。

「視覚、つまりマシンやチームメイト、自分のしていることが見えているというのは、ピットストップを成功させる上での本質的なものである。その視覚が奪われるというのは非常に厳しいハードルだ」

「しかしながら、すぐに明らかになったのはチームがこういったアプローチ、コミュニケーションにおいていかに柔軟であるか、そしてこういった仕事はほとんど本能的に行なえるということだった。彼らのパフォーマンスを本当に誇りに思う」

「2.84秒というタイムは、光が当たっている中のピットストップだとしてもなかなかのものだ。レース中に明かりを消したいとは決して言わないが、我々が暗闇の中でこれほど的確にやれるということは、チームがいかに機能しているかの証明であり、我々が6年連続でDHLファステストピットストップアワードを受賞したことの正当性を示している。本当に素晴らしい」

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT

出典: https://jp.motorsport.com/f1/news/red-bull-completes-first-f1-pitstop-in-total-darkness/10558375/
この記事を書いた人 Filip Cleeren

SHARE

FAVORITE