ドゥカティのチームマネージャーを務めるダビデ・タルドッツィは、2024年からサテライトチームのグレシーニへと加入するマルク・マルケスの存在が、競争力のレベルを引き上げることになるだろうと語った。
2013年にMotoGPクラスへ昇格して以来、11年間で6度世界チャンピオンに輝いたマルク・マルケスが、2023年限りでホンダを離れ、来年はグレシーニへと加入する。
マルケスという大物ライダーが、ドゥカティ・デスモセディチGPでどんな走りを見せるのかは、移籍が発表されて以来常に話題となってきた。事前の予想では2024年にいきなりタイトル争いを繰り広げるというものもあり、その注目度はポストシーズンテストを前にさらに上がっている。
ドゥカティにとっては陣営をかき回すという形で頭の痛い事態を引き起こす可能性もあるものの、タルドッツィはマルケスの存在がドゥカティのレベルを更に高めることに繋がると考えている。
マルケスがドゥカティに何をもたらすと思うか? そう尋ねられたタルドッツィは「再び競争力のレベルを上げるだろう」と答えた。
「彼はレベルを上げてくるだろう。明日(ポストシーズンテスト)、マルクはとても、とても速いはずだ。テスト終了時には最速タイムを記録していることに私はほぼ全賭けしている」
「起こりうることだ。これはホルヘ・マルティン(プラマック)もそうかも知れないが、自らがある種の世界チャンピオンだと皆に示すために、300%努力してくるはずだ」
「ペッコ(バニャイヤ)は我々のために取り組んでくれるだろう。彼のバイクが我々に2024年型でどう2023年を超えるかの方法を示してくれる」
なおマルケスはポストシーズンテストでドゥカティのマシンに初めて乗ることとなるが、ホンダとの契約が年末まで残っているため、コメントなどは発信しない予定だ。
ただドゥカティへの適応については、マレーシアGPの際に弟で新しいチームメイトとなるアレックス・マルケスの走りを観察したことで、スムーズに適応できると考えている様子だった。
「弟は良いライディングをしていた」
「つまり、特別なことじゃないけど、適切なタイミングでブレーキをかけ、正しいラインを走り、そしてバイクを加速させていた。つまり良いライディングをしていたということだ」
「プラクティスの最初のタイムアタックでは弟を追いかけようとしたんだけど、ターン3と4でのロスを取り返そうとして、ほとんどクラッシュしそうになったんだ」