
元F1ドライバーのマーク・ウェーバーは、かつて自身も所属したレッドブルF1の成功について、自動車メーカーのチームだったとしたら今以上に称賛を浴びていたかもしれないと語っている。
レッドブルF1は2023年シーズンのカナダGPでマックス・フェルスタッペンが勝利し、チーム通算100勝目を達成。100勝という記録はF1の70年以上にわたる歴史の中でも、フェラーリ、マクラーレン、ウイリアムズそしてメルセデスの4チームしか達成していない記録であり、まさに快挙と言える実績だ。
レッドブルの初優勝は、2009年中国GPでのこと。当時ウェーバーのチームメイトであったセバスチャン・ベッテルが、チームに最初の勝利をもたらした。それ以降、14年間で100勝を積み上げてきたことになる。これはF1史上でも最速のペースだ。
レッドブルは参戦初期には、エナジードリンクメーカーが所有するチームということから、“単なるパーティーチーム”にすぎないという評判の払拭に苦労した経験もある。
ウェーバーはレッドブルに対する称賛は、もし彼らが自動車メーカーのチームだったとすれば、今以上に大きかったかもしれないと考えている。
「もし(レッドブルが)メーカーだったなら、もっと称賛と”悪名”が得られていたかもしれない」
ウェバーはmotorsport.comに対しそう語った。
「なぜなら、このチームはコンストラクターズとドライバーズタイトルを獲得する美しいF1マシンを作り上げ、様々な面で優位に立つ類まれな仕事を行なってきた、素晴らしいスタッフ達で構成されたチームだからだ」
「そうしたことを実現できる彼らの能力は、素晴らしいサクセスストーリーだと思う」
「スタッフやミルトンキーンズのインフラ設備、そして彼らが行なってきたこと……それらがこのスポーツでレッドブルが注力してきた証となっている」
「このスポーツに対する彼らのコミットメントは、誰にも負けないとは言わないけど、本当に素晴らしいモノだ」
「多くの人が来ては去って行った。そして彼らは2つのチーム(レッドブルとトロロッソ/アルファタウリ)で戦ってきた。皆はレッドブルがこのスポーツにもたらした雇用が、本当に並外れたレベルのモノだということを忘れている」
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