2023.8.5

アレイシ・エスパルガロが大差でプラクティス2トップ。ホンダ&ヤマハはトップ10に入れず|MotoGPイギリスGP

Gold and Goose / Motorsport Images

 MotoGP第9戦イギリスGPのプラクティス2は、アプリリアのアレイシ・エスパルガロがトップタイムをマークした。

 サマーブレイク中のレギュレーション変更により予選の振り分け方法が変更。プラクティス1の結果は参照されなくなり、プラクティス2のトップ10が予選Q1をスキップしQ2に直接進出することができるようになっている。

 曇り空のシルバーストンらしいコンディションで1時間のセッションがスタート。セットアップやアタックに向けた準備のため、各車続々とコースインしていった。

 セッション開始10分も経たないうちにマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)がターン16でクラッシュする中、KTMのブラッド・ビンダーが1分59秒889をマーク。これが今週末初めて2分を切ったラップタイムとなった。

 とはいえ、まだミディアムタイヤを使っての走行というバイクも多く、しばらくタイムシートに大きな動きがない状態が続いた。

 セッション折り返しをすぎると、プラクティス1でトップだったマルコ・ベッツェッキ(VR46)が1分59秒716にトップタイムを更新。走行に復帰したビニャーレスもそれに肉薄する2番手タイムをマークした。一方、プラクティス1で2番手だったルカ・マリーニ(VR46)はケメルストレートエンドのストウ(ターン15)で転倒を喫したが、自らの足でコースを離れた。

 残り時間20分というところでは、各車がピットに戻り、コース上を走行するマシンが数台のみという状況に。しかしこのタイミングでアタックをまとめたアレイシ・エスパルガロが1分59秒694をマークし、トップに躍り出た。

 その後、コース上は再び賑やかになっていく。前後にソフトタイヤを履くマシンが多く、ビンダーがトップタイムを更新したかと思えば、そのチームメイトのジャック・ミラーが1分59秒567でそれを上回るなど、タイム更新が相次いだ。

 各車、ソフトタイヤでのアタックを終えたマシンは続々とピットイン。ラストアタックに向けた準備を進めた。セッション残り時間6分の時点で、トップはベッツェッキの1分59秒018。2番手アレイシ・エスパルガロ、3番手ビニャーレスとアプリリア勢が続いた。

 予選Q2への直接進出をかけたセッション終盤のアタック合戦では、各車が予選さながらのアタックを敢行。まずは王者フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)が1分58秒973を叩き出した。

 しかしその後もタイム更新は続き、最終的にトップとなったアレイシ・エスパルガロはチェッカーフラッグが振られた後のラストアタックで大幅にタイムを更新。2番手のとなったホルヘ・マルティン(プラマック)に0.671秒差をつける1分58秒183を叩き出した。

 アプリリアはビニャーレスが4番手に入るなど好調。またKTMもビンダーが3番手、ミラーが8番手に入るなど2台がQ2進出を決めた。

 ドゥカティ陣営もシーズン前半と変わらぬ速さを見せ、6台がトップ10入り。プラクティス1から好調だったベッツェッキはターン7でハイサイドを起こして転倒してしまい、ラストアタックはできなかったものの、バニャイヤのひとつ後ろ7番手となった。

 ヤマハはファビオ・クアルタラロがQ2進出に0.127秒届かず11番手。フランコ・モルビデリも12番手と並んだ。

 ホンダ勢は、13番手のマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が最上位。LCRホンダの中上貴晶も20番手と下位に沈んだ。

 しかし予選が行なわれる土曜日、特に午前はかなり降水確率が高い予報となっている。スプリントと決勝のスターティンググリッドを決める予選では、いかにコンディションを読み、アタックをまとめるかが重要となってきそうだ。

出典: https://jp.motorsport.com/motogp/news/rd9-britishgp-fp2-report/10504307/
この記事を書いた人 Motorsport Network.

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