2023.10.20

「気持ちが落ちていても仕方ないですし…」 鈴木愛佳子がプロテスト敗退からの異国挑戦

2024年は韓国を主戦場とする鈴木愛佳子(写真・山田浩一郎)

<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー◇第12戦 マイナビカップ◇19日 事前◇森永高滝カントリー倶楽部◇6341ヤード・パー72>

プロテスト第2次予選で敗退となってしまった鈴木愛佳子(ちかこ)。「テストは運もありますし、自分のできることをやって、結果がついてきたらと思っていました。今できることはやれましたが、気持ちは少し落ちました。でも落ちていても仕方ないですし、ゴルフが大好きですし、職業としてやりたいので切り替えました」と、異国での挑戦を始めていた。



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「2次予選敗退後にお世話になっている女子プロの方から教えてもらって」と、IQT(インターナショナル・クオリファイ・トーナメント)への出場を決めた鈴木。IQTは韓国人以外のゴルファーが、KLPGAツアーへの出場権を獲得するための大会で、今年はタイのフェニックスゴールドゴルフ&カントリークラブで開催された。

「もともとオーストラリア、韓国、台湾のQTは受けようと思っていました。オーストラリアには留学していて、そこで入っていたアカデミーが韓国だったので、日常会話もできますし」と、縁のある地への挑戦は考えていたという。

「結果は(4日間トータル)4アンダーでした。8位以内に入るとレギュラーツアーのファイナルQTから参加できるので、そこを目標にしていたのですが、ギリギリ8位タイに入れました」と目標達成。「タイではコロナ前によく合宿をしていました。タイの芝は薄くて、ダフったら球が飛ばなくて難しかったですが対応できました」というように、過去の経験も生きた形となった。

続けて「KLPGA下部ツアーの『ドリームツアー』への出場権も確保できました。来年は21試合くらいあるみたい。戦える場所があるのはいいですね」と、来年の主戦場をまずは確保。「QTの結果次第ではレギュラーにも出られるので、ぜひ狙いたい」とさらに上を目指している。

その鈴木は、20日に行われるマイナビ ネクストヒロインゴルフツアー第12戦「マイナビカップ」に出場する。「広くてスコアが出ると思ったけど、グリーンに段があったり、アンジュレーションがあったり、パット勝負になりそうです。ショットでチャンスにつけたいですね。最終戦にでるためにも優勝したいです」。異国での新たな挑戦が始まるとはいえ、「やっぱり日本でも活躍したい」と何度も口にしていた鈴木。そのためにも日本での試合は一つもムダにできない。(文・杉本夏希)

※ネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV)は将来ツアーで活躍することを目指す、JLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として2019年に始まった。今シーズンは全15戦が予定されている。出場選手は年間ポイントランキングによるシード、前大会成績上位者、主催者推薦、ファン投票などによって決められる。

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出典: https://www.alba.co.jp/articles/category/tour/next/post/qz6sd7efym/
この記事を書いた人 杉本 夏希

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