2024.12.19

近所だけだし雨の日乗らないし……でも減ったタイヤで走ると2点+反則金9000円! 違反になるタイヤの残り溝の深さを覚えてる?

近所だけだし雨の日乗らないし……でも減ったタイヤで走ると2点+反則金9000円! 違反になるタイヤの残り溝の深さを覚えてる?

この記事をまとめると

■タイヤの残り溝が1.6mm以下の状態で公道を走行した場合は違反点数と罰金が発生する

■1.6mm以下の確認はスリップサインをチェックするとわかりやすい

■タイヤは残り溝が50%を切ると性能の低下が目立つので要注意

山なしのタイヤで走るのは法律違反!

 クルマの基本性能である「走る」「曲がる」「止まる」に影響するタイヤは、クルマの重要部品のひとつです。今回は、タイヤ残り溝に焦点を当て、タイヤの性能が低下するのはどのくらいなのか、公道での走行ができなくなるラインはどこなのかを解説します。

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タイヤの残り溝が少ないまま公道を走行するのは違反!

 タイヤの残り溝が1.6mm以下の状態で公道を走行できないのは、すでに多くの人が知っていることでしょう。もし、タイヤの残り溝が1.6mm以下であることに気づかないまま公道を走行し、取り締まられた場合、整備不良(制動装置等)の違反となり、違反点数2点、反則金9000円(普通車)となります。

タイヤの空気圧を測ろうとしている様子

 そのため、タイヤの残り溝が少ない状態で公道を走行することがないようにしなければなりません。タイヤの残り溝の点検は、運転者の責任で行う日常点検のひとつです。よって、「タイヤの残り溝の深さが浅いことに気づかなかった」というのは、「日常点検をしていません」と認めるのと同じ意味となります。

サマー(ノーマル)タイヤもスタッドレスタイヤも1.6mm以下になると公道走行不可

 前述のとおり、タイヤの残り溝の深さが1.6mm以下になると公道の走行ができません。これは、サマー(ノーマル)タイヤもスタッドレスタイヤも共通です。そのため、タイヤの残り溝の深さが1.6mm以下となったら即時タイヤ交換が必要となります。

 タイヤの残り溝が1.6mm以下かどうかは、タイヤのスリップサインをチェックすることで知ることができます。スリップサインの位置は、タイヤのショルダー部にある「△」の延長線上のタイヤ溝のなかです。ちなみに、免許を取得するときに通う教習所でもスリップサインの確認方法は学びます。

摩耗したタイヤとスリップサイン

 なお、ここまで解説してきた「タイヤの残り溝の深さ1.6mm以下」は、公道での走行ができなくなる限界点です。タイヤの性能は、タイヤの残り溝が50%以下になると低下し始めます。

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溝があっても要注意

残り溝50%以下になる黄色信号!

 新品タイヤの溝の深さは、一般的にはサマー(ノーマル)タイヤが約8mm、スタッドレスタイヤが約10mmといわれています。これらのタイヤ溝の深さが50%を下まわると、タイヤの性能が低下し始めます。つまり、サマー(ノーマル)タイヤは残り溝の深さ約4mm以下、スタッドレスタイヤは残り溝の深さが約5mm以下で性能が低下し始めるということです。

摩耗したタイヤのイメージ

 とくにスタッドレスタイヤの場合、残り溝の深さが50%を下まわると氷雪路におけるグリップ性能が大幅に低下します。そのため、スタッドレスタイヤには、スリップサインのほかに、残り溝の深さが50%になると表れる「プラットホーム」がタイヤ溝のなかにあります。

 サマー(ノーマル)タイヤからスタッドレスタイヤに履き替えるときは、プラットホームが露出していないか確認しましょう。

スタッドレスタイヤに履き替えている様子

いま知っておきたい! 冬用タイヤの予備知識

 冬用タイヤを選ぶときは、冬用タイヤ規制に対応している「スノーフレークマーク」が付されているタイヤを選びましょう。

「スノーフレークマーク」が付されているタイヤ

 スノーフレークマークは、3つの頂点がある山マークのなかに雪の結晶が描かれているマークで、「3PMSF(スリーピーク・マウンテン・スノーフレーク)」が正式名称です。このマークが付されているタイヤは、最低限の冬性能が保証されていることを意味しているため、冬用タイヤ選びのひとつの基準となります。

タイヤは定期的に自分で点検しよう

 タイヤは、クルマの基本性能「走る」「曲がる」「止まる」に影響します。また、命を預けるパーツでもあるため、定期的にタイヤの点検をしておきましょう。

 タイヤの点検をするときは、この記事で解説してきた「残り溝の深さ」だけでなく、空気圧や亀裂・ひび割れ・損傷も合わせてチェックしておくとなおよし。

タイヤの溝がない状態

 また、タイヤはゴムでできているため、時間が経過すると硬化したり劣化したりします。そのため、製造から時間が経過したタイヤや、硬化・ひび割れなどが発生しているタイヤは使用しないのが安心です。

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出典: https://www.webcartop.jp/2024/12/1512440/
この記事を書いた人 齊藤優太

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