2023.12.6

写真で見るホンダレーシングサンクスデー「第2弾_カートカップ」【Honda Racing THANKS DAY 2023】

F1ドライバーやMotoGPライダーがカートで本気のバトル!

12月3日(日)に栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎにて、「Honda Racing THANKS DAY 2023」が開催されました。
このイベントは、国内外で活躍するホンダのレーシングマシンやドライバー/ライダーが集結し、1年間の感謝をファンに伝えるイベントで、2005年の初開催から今年で15回目の実施となり、四輪モータースポーツで最高峰カテゴリーであるF1のドライバーや二輪モータースポーツで最高峰カテゴリーであるMotoGPのライダーも参加する豪華なイベントになっています。
MOBILAではこのホンダレーシングサンクスデー2023の様子を写真とともに紹介します。
第2弾のこの記事では、国内外で活躍するドライバー/ライダーがカートで本気のバトルを繰り広げる「Honda Racing Kart Cup」にフォーカス。
普段はモビリティリゾートもてぎのアトラクションとして運営しているレーシングカートを、モータースポーツの最前線で戦う名だたる選手たちが本気でバトルするこのプログラム。
レースは2回行われ、1回目は主に日本国内でレース活動を行うドライバー/ライダーが出場し、2回目は主に海外でレース活動を行うドライバー/ライダーが出場します。
モータースポーツに興味をお持ちの方やイベントに参加できなかった方は、ぜひ本記事を参考にしていただき、2023年のモータースポーツの振り返りや2024年の予習をしてみてはいかがでしょうか。

目次

  1. Honda Racing Kart Cup ➀(主に国内レース参戦選手)
  2. Honda Racing Kart Cup ②(海外レース参戦選手)

 

1.Honda Racing Kart Cup ➀

主に日本国内のレースに参加するドライバー/ライダーが出場する1回目のレース。
レースは12周で行われ、1台のカートを2人のドライバー/ライダーが途中交代で担当します。

チーム分けは、以下のようにほとんどがライダーとドライバーがペアとなっていますが、ゼッケン8のチームのみドライバー同士のコンビとなっています。

  • ゼッケン1:小椋藍(Moto2)・大湯都史樹(SUPER GT・SUPER FORMULA)
  • ゼッケン2:ソムキアット・チャントラ(Moto2)・福住仁嶺(SUPER GT・SUPER FORMULA)
  • ゼッケン3:古里 太陽(Moto3)・佐藤蓮(SUPER FORMULA)
  • ゼッケン4:長島哲太(鈴鹿8耐)・牧野任祐(SUPER GT・SUPER FORMULA)
  • ゼッケン5:高橋巧(鈴鹿8耐)・大津弘樹(SUPER GT)
  • ゼッケン6:名越哲平(全日本ロードレース選手権)・太田格之進(SUPER GT・SUPER FORMULA)
  • ゼッケン7:水野涼(全日本ロードレース選手権)・松下信治(SUPER GT・SUPER FORMULA)
  • ゼッケン8:伊沢拓也(SUPER GT)・塚越広大(SUPER GT)

ライダーからのスタートで始まったレースは、最後尾スタートで唯一のドライバーである伊沢が順位を上げていくと思いきや、他のライダーに行く手を遮られて5番手までしか上げられず、その間にトップの小椋とチャントラが逃げていく展開に。
4周目になりようやく3番手まで順位を上げた伊沢選手でしたが、5周目を迎えて各チームがドライバーに交代するタイミングとなり、リードを築くことが厳しい状況となりました。
トップを独走状態だったゼッケン1番のチームでしたが、大湯へ交代後に太田のピットアウトを妨害したことや、その後の接近戦を繰り広げたことでペースが落ち、トップはゼッケン2番の福住、2番手にゼッケン8番の塚越という状況に。
徐々にトップに追いついていった塚越は最終ラップの最終コーナーで福住と並び、最後は半車身差で塚越がトップチェッカーという結果となりました。

僅差でトップチェッカーを受けた塚越 
SUPER FORMULAではシーズン前テストを含めて代役出走を4回も行った大津 
モビリティリゾートもてぎで行われたSUPER FOMULA第7戦ではクラッシュで宙を舞った牧野 
佐藤蓮は全日本カート選手権の2017・2018年チャンピオン 

大湯を追いかける大津と太田

最後の最後に塚越が福住をパス

 

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT

2.Honda Racing Kart Cup ②

主に海外のレースに参加するドライバー/ライダーが出場する2回目のレース。
現役のF1ドライバーが4人も参加するという豪華なレースです。
以下のようにライダー同士のペアが4組とドライバー同士のペアが2組、ゼッケン7番をつける岩佐のみが1人チームで2スティントを走り切る(ただし、途中ピットにてカートから降りて乗り直す必要あり)というチーム分けです。

  • ゼッケン1:ジョアン・ミル(MotoGP)・中上貴晶(MotoGP)
  • ゼッケン2:ティム・ガイザー(モトクロス世界選手権)・ルーベン・フェルナンデス(モトクロス世界選手権)
  • ゼッケン3:ガブリエル・マルセリ(トライアル世界選手権)・ジョシュ・フック(世界耐久ロードレース選手権)
  • ゼッケン4:ジェット・ローレンス(AMAスーパークロス選手権・AMAプロモトクロス選手権)・ハンター・ローレンス(AMAスーパークロス選手権・AMAプロモトクロス選手権)
  • ゼッケン5:マックス・フェルスタッペン(F1)・セルジオ・ペレス(F1)
  • ゼッケン6:ダニエル・リカルド(F1)・角田裕毅(F1)
  • ゼッケン7:岩佐歩夢(F2)

レース開始前に4分間の予選を実施し、ライダー4組の予選タイム順に決勝レースの上位4グリッド、ドライバー3組の予選タイム順に決勝レースの下位3グリッドが決定と、ハンディがつけられました。
12周の決勝レースのスタート直前には、実況を担当するレースアナウンサーのピエール北川さん恒例の「Are You Ready?」のコールで観客席は大盛り上がりに。
最後尾スタートとなったF1王者のマックス・フェルスタッペンは、スタートして早々にコース外を走行してショートカットして順位を上げたものの、2周目に同じコーナーでショートカットしたダニエル・リカルドに追突されスピンをするという波乱の展開に。
さらに3周目には、またもやショートカットしたダニエル・リカルドが前方を走るジェット・ローレンスをパスしたところ、仕返しとばかりにジェット・ローレンスがダニエル・リカルドのカートにアタックするという場面も見られました。
後方で大人の意地の張り合いが盛り上がる中、岩佐が順位を上げていきトップ争いに食い込みました。
各チームがドライバー交代のためにピットインを完了するころには、F1ドライバーであるセルジオ・ペレスと角田が順位を上げ、MotoGPに参戦する中上とドライバー3人のトップ争いを繰り広げました。
しかし、残り2周というところで、トップを走る中上がコーナーでスピンをしてしまい、最終的にはセルジオ・ペレスがトップでチェッカーを受け、角田が2番手、岩佐が3番手という結果になりました。

観客席に手を振る角田 
遅刻してきたF1レッドブルレーシングのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレス 
決勝レース直前に、マシンをスピンさせてタイヤを温めるマックス・フェルスタッペン(右)とダニエル・リカルド(左) 

世界で戦う猛者たちが、モビリティリゾートもてぎのアトラクションでもあるカートで本気のバトル 

F2で年間3位となった岩佐、2024年は日本のスーパーフォーミュラに参戦予定 
F1で3年連続チャンピオンを獲得したマックス・フェルスタッペンは、誰よりもこのレースに本気の様子 
クラッシュによるケガでF1日本GPも欠場していたダニエル・リカルドは、これが今年初の日本のレース 
ドライバー交代の準備が万端なセルジオ・ペレスと、急いで準備をしている角田 
長時間トップ争いを繰り広げていたティム・ガイザー(前)、岩佐(中)、ジョアン・ミル(後) 
角田を足で送り出そうとするダニエル・リカルド 
猛追を始めるチェコことセルジオ・ペレス 
角田も表彰台を目指して猛追 
1人チームの岩佐は、ピットインで一度降りてから乗り込むというシュールな光景 
中上(前)にプレッシャーを与え続ける岩佐(後) 
F1ドライバー2名とF2ドライバー1名によるバトル(全員レッドブルファミリー) 
レース終盤にはほとんどの選手が当たり前のようにショートカット 
最後尾スタートで序盤にスピンもしたF1レッドブルレーシングがトップでチェッカー 
狭い表彰台では、ダニエル・リカルドが角田の前に立ち、角田を隠してしまう光景も

 

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT

レースカテゴリーを超えたバトルが見られる貴重な機会

ホンダレーシングサンクスデーの名物イベントでもあるカートレースですが、2022年のイベントではF1王者のマックス・フェルスタッペンとMotoGPで6度チャンピオンを獲得したマルク・マルケスがコンビを組むなど、その年によって編成が変わるので今から2024年のイベントが待ち遠しくなります。
ホンダレーシングサンクスデーではサーキット以外にも見どころがたくさんあり、会場間の移動時間を考えるとすべてのプログラムを楽しむのが難しいです。
推しのカテゴリーやドライバー/ライダーを目当てに回るのもいいですが、普段は見ないカテゴリーに触れることができるチャンスでもあります。
今後もホンダレーシングサンクスデーの様子を写真とともに紹介する記事を公開いたしますので、次回の記事をお楽しみに!

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT

この記事を書いた人 MOBILA編集部

SHARE

FAVORITE