F1ドライバーやMotoGPライダーがカートで本気のバトル!
12月3日(日)に栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎにて、「Honda Racing THANKS DAY 2023」が開催されました。
このイベントは、国内外で活躍するホンダのレーシングマシンやドライバー/ライダーが集結し、1年間の感謝をファンに伝えるイベントで、2005年の初開催から今年で15回目の実施となり、四輪モータースポーツで最高峰カテゴリーであるF1のドライバーや二輪モータースポーツで最高峰カテゴリーであるMotoGPのライダーも参加する豪華なイベントになっています。
MOBILAではこのホンダレーシングサンクスデー2023の様子を写真とともに紹介します。
第2弾のこの記事では、国内外で活躍するドライバー/ライダーがカートで本気のバトルを繰り広げる「Honda Racing Kart Cup」にフォーカス。
普段はモビリティリゾートもてぎのアトラクションとして運営しているレーシングカートを、モータースポーツの最前線で戦う名だたる選手たちが本気でバトルするこのプログラム。
レースは2回行われ、1回目は主に日本国内でレース活動を行うドライバー/ライダーが出場し、2回目は主に海外でレース活動を行うドライバー/ライダーが出場します。
モータースポーツに興味をお持ちの方やイベントに参加できなかった方は、ぜひ本記事を参考にしていただき、2023年のモータースポーツの振り返りや2024年の予習をしてみてはいかがでしょうか。
目次
1.Honda Racing Kart Cup ➀
主に日本国内のレースに参加するドライバー/ライダーが出場する1回目のレース。
レースは12周で行われ、1台のカートを2人のドライバー/ライダーが途中交代で担当します。
チーム分けは、以下のようにほとんどがライダーとドライバーがペアとなっていますが、ゼッケン8のチームのみドライバー同士のコンビとなっています。
- ゼッケン1:小椋藍(Moto2)・大湯都史樹(SUPER GT・SUPER FORMULA)
- ゼッケン2:ソムキアット・チャントラ(Moto2)・福住仁嶺(SUPER GT・SUPER FORMULA)
- ゼッケン3:古里 太陽(Moto3)・佐藤蓮(SUPER FORMULA)
- ゼッケン4:長島哲太(鈴鹿8耐)・牧野任祐(SUPER GT・SUPER FORMULA)
- ゼッケン5:高橋巧(鈴鹿8耐)・大津弘樹(SUPER GT)
- ゼッケン6:名越哲平(全日本ロードレース選手権)・太田格之進(SUPER GT・SUPER FORMULA)
- ゼッケン7:水野涼(全日本ロードレース選手権)・松下信治(SUPER GT・SUPER FORMULA)
- ゼッケン8:伊沢拓也(SUPER GT)・塚越広大(SUPER GT)
ライダーからのスタートで始まったレースは、最後尾スタートで唯一のドライバーである伊沢が順位を上げていくと思いきや、他のライダーに行く手を遮られて5番手までしか上げられず、その間にトップの小椋とチャントラが逃げていく展開に。
4周目になりようやく3番手まで順位を上げた伊沢選手でしたが、5周目を迎えて各チームがドライバーに交代するタイミングとなり、リードを築くことが厳しい状況となりました。
トップを独走状態だったゼッケン1番のチームでしたが、大湯へ交代後に太田のピットアウトを妨害したことや、その後の接近戦を繰り広げたことでペースが落ち、トップはゼッケン2番の福住、2番手にゼッケン8番の塚越という状況に。
徐々にトップに追いついていった塚越は最終ラップの最終コーナーで福住と並び、最後は半車身差で塚越がトップチェッカーという結果となりました。




大湯を追いかける大津と太田
最後の最後に塚越が福住をパス
ADVERTISEMENT
ADVERTISEMENT
2.Honda Racing Kart Cup ②
主に海外のレースに参加するドライバー/ライダーが出場する2回目のレース。
現役のF1ドライバーが4人も参加するという豪華なレースです。
以下のようにライダー同士のペアが4組とドライバー同士のペアが2組、ゼッケン7番をつける岩佐のみが1人チームで2スティントを走り切る(ただし、途中ピットにてカートから降りて乗り直す必要あり)というチーム分けです。
- ゼッケン1:ジョアン・ミル(MotoGP)・中上貴晶(MotoGP)
- ゼッケン2:ティム・ガイザー(モトクロス世界選手権)・ルーベン・フェルナンデス(モトクロス世界選手権)
- ゼッケン3:ガブリエル・マルセリ(トライアル世界選手権)・ジョシュ・フック(世界耐久ロードレース選手権)
- ゼッケン4:ジェット・ローレンス(AMAスーパークロス選手権・AMAプロモトクロス選手権)・ハンター・ローレンス(AMAスーパークロス選手権・AMAプロモトクロス選手権)
- ゼッケン5:マックス・フェルスタッペン(F1)・セルジオ・ペレス(F1)
- ゼッケン6:ダニエル・リカルド(F1)・角田裕毅(F1)
- ゼッケン7:岩佐歩夢(F2)
レース開始前に4分間の予選を実施し、ライダー4組の予選タイム順に決勝レースの上位4グリッド、ドライバー3組の予選タイム順に決勝レースの下位3グリッドが決定と、ハンディがつけられました。
12周の決勝レースのスタート直前には、実況を担当するレースアナウンサーのピエール北川さん恒例の「Are You Ready?」のコールで観客席は大盛り上がりに。
最後尾スタートとなったF1王者のマックス・フェルスタッペンは、スタートして早々にコース外を走行してショートカットして順位を上げたものの、2周目に同じコーナーでショートカットしたダニエル・リカルドに追突されスピンをするという波乱の展開に。
さらに3周目には、またもやショートカットしたダニエル・リカルドが前方を走るジェット・ローレンスをパスしたところ、仕返しとばかりにジェット・ローレンスがダニエル・リカルドのカートにアタックするという場面も見られました。
後方で大人の意地の張り合いが盛り上がる中、岩佐が順位を上げていきトップ争いに食い込みました。
各チームがドライバー交代のためにピットインを完了するころには、F1ドライバーであるセルジオ・ペレスと角田が順位を上げ、MotoGPに参戦する中上とドライバー3人のトップ争いを繰り広げました。
しかし、残り2周というところで、トップを走る中上がコーナーでスピンをしてしまい、最終的にはセルジオ・ペレスがトップでチェッカーを受け、角田が2番手、岩佐が3番手という結果になりました。



世界で戦う猛者たちが、モビリティリゾートもてぎのアトラクションでもあるカートで本気のバトル














ADVERTISEMENT
ADVERTISEMENT
レースカテゴリーを超えたバトルが見られる貴重な機会
ホンダレーシングサンクスデーの名物イベントでもあるカートレースですが、2022年のイベントではF1王者のマックス・フェルスタッペンとMotoGPで6度チャンピオンを獲得したマルク・マルケスがコンビを組むなど、その年によって編成が変わるので今から2024年のイベントが待ち遠しくなります。
ホンダレーシングサンクスデーではサーキット以外にも見どころがたくさんあり、会場間の移動時間を考えるとすべてのプログラムを楽しむのが難しいです。
推しのカテゴリーやドライバー/ライダーを目当てに回るのもいいですが、普段は見ないカテゴリーに触れることができるチャンスでもあります。
今後もホンダレーシングサンクスデーの様子を写真とともに紹介する記事を公開いたしますので、次回の記事をお楽しみに!
ADVERTISEMENT
ADVERTISEMENT