2025.3.21

ウェットグリップも低燃費性能も妥協なし! ピレリの最新タイヤ、 “CINTURATO P9™ AS”をインプレ!

 ピレリから、安定性、コントロール性、剛性を強化した最新タイヤ「ピレリ CINTURATO P9™ AS」が3月に発売された。先代に当たるP8から基本性能が大きく進化しているというが、具体的にどのように変わったのだろうか? その進化度合いを確かめるために、実走インプレッションを実施し、その性能に迫ってみた。

夏タイヤへの交換タイミングと選択のポイント

 季節が冬から春へ移り変わるこの時期は、スタッドレスタイヤからサマータイヤに交換する絶好のタイミングだ。今年の冬は全国的に記録的な降雪が続き、スタッドレスタイヤの交換タイミングの見極めは難しかったが、3月を過ぎれば交換のベストタイミングだろう。サマータイヤに戻す際は、気を付けるべきなのがサマータイヤの状態をチェックすること。摩耗が進んでいたり、コンパウンドの硬化が進んでいる場合は、新しいタイヤへの交換を検討すべきだ。そのほうが手間もかからず、無駄なく安全性も確保できる。
 では、新しいタイヤを選ぶ際にどのモデルを選べばいいのか? 数ある選択肢の中でも、今、注目したいのがピレリの最新サマータイヤ「CINTURATO P9™ AS(チントゥラート P9 AS)」である。

今回試乗するタイヤはこちらピレリの最新サマータイヤCINTURATO P9™AS(チントゥラート P9 AS)

注目点はトータルバランスというピレリCINTURATO P9™ ASの特徴とは

 ピレリ「CINTURATO P9™ AS」は、環境への配慮と高い性能を両立した最新のサマータイヤだ。ピレリによると、あらゆる天候下で優れたハンドリングとブレーキング性能を発揮しながら、快適な乗り心地と低燃費性能も実現しているという。優れたトータルバランスがかなり魅力的だ。その主なその特徴は以下のようになっている。

ピレリ CINTURATO P9™ ASの特徴

  • 非対称トレッドパターン:優れた排水性とハイドロプレーニング性能を発揮
  • 高いボイドレシオ(トレッドの溝割合):ウェット時のグリップ向上
  • 最適化された溝の深さ:耐久性とグリップ性能を向上
  • ショルダー部の3Dサイプ:コーナリング時の剛性を確保

 これらの設計によって、ウェット路面でも高い性能を発揮しながら、転がり抵抗を抑えて燃費性能の向上も実現しているという。そのトレッドパターンを観察してみると、トレッドに対してグルーブ(溝)の割合が大きく(つまりボイドレシオが高い)、グルーブは深さもあって確かに排水性は非常に高そう。ショルダー部の3Dサイプも、インターロッキングシステムが採用されているので、コーナーなどで荷重がかかってもブロックをしっかりと支え、確かなハンドリングが期待できる。

非対称のトレッドパターン。トレッドのグルーブも非常に深くいかにも排水性が高そう。実走で確認できたピレリらしい素晴らしい剛性の高さ。さらに快適性もハイレベル

ホンダZR-Vに装着したサイズは225/55R18 98H。ホイールは純正だ。

 試乗車のZR-Vのタイヤをスタッドレスからピレリ CINTURATO P9™ ASに履き替えインプレッションスタート。まずは、店舗の周りを軽く一周してみる。ピレリのスポーツタイヤらしい、硬めの乗り心地とロードノイズを予想していたが、意外にも快適性が高いことに驚かされた。新品タイヤらしいしっかりとした剛性感はあるものの、耳障りなロードノイズはほとんどなく、静粛性にも優れている。乗り心地も決して悪くない。

轍だらけの荒れた幹線道路でも、確かに感じられる優れたグリップ力

 次に、路面コンディションの悪い、轍だらけの幹線道路でも走行を試みた。ボイドレシオが高いため接地面は小さくなるはずだが、ブロック剛性が高く、最適化された接地面デザインによって、しっかりとしたグリップ力、接地感を維持している。

 その結果、ステアリングのレスポンスは良好で、スムーズなレーンチェンジが可能だった。ただし、轍が深く非常に荒れた路面では、剛性の高さから車体が多少振られることもあった。また、トレッドデザインの影響による僅かなパターンノイズは感じられたものの、路面のコンディションの悪さや、新品タイヤである点を考慮すれば、十分に優秀なレベルだ。

ウェットグリップ性能は未検証だがその性能には期待大

ピレリP9は、剛性が高くウェットグリップ性能も期待できるので、ZR-V以上の重量級で重心の高いミニバンやSUVなどにもマッチするはずだ。 今回は雨天での試乗はできなかったため、ウェットグリップ性能の実力を確認することはできなかった。しかし、試乗した限りではブレーキの効きがしっかりとしており、ロードインフォメーションの伝達性も高かったことから、ウェット時のパフォーマンスにも期待が持てる。CINTURATO P9™ ASは、ラベリング制度で低燃費性能Aランク、ウェットグリップ性能bランクだ。今回は長距離試乗ができなかったため燃費性能を実測することは叶わなかったが、トータルバランスの良さと高いポテンシャルは十分に実感できた。特にコーナーでの剛性感の高さや正確なハンドリングはピレリらしさを感じさせる部分であり、ミドルクラス以上のセダンやミニバン、重量級SUVなど、重心の高い車両との相性も良いのではないだろうか。

 サイズラインナップは、205/60R16から275/35R20まで、従来のタイヤに不満を感じている方や、スタッドレスタイヤからサマータイヤへの交換を機会に、そろそろタイヤ交換をしようかなと考えている方には、ぜひ検討してほしいタイヤだ。

 なお、ピレリCINTURATO P9™ ASはオートバックスグループ専売のタイヤとなっている。気になる方は、最寄りのオートバックスを訪れてみてほしい。

オートバックス公式サイトはこちら

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この記事を書いた人 MOBILA編集部

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