2024.2.29

多走行車用や輸入車向けなど+αの付加価値も注目を集める【用品選びの傾向と対策=2024=人気市場動静】エンジンオイル編

燃費向上に貢献する低粘度オイルがスタンダードに

 クルマにとっての血液ともいうべきエンジンオイル。エコカーやハイブリッドの普及に伴い、0W-16 や0W-20など燃費向上に貢献する低粘度オイルがますます一般的になってきている。

 その代表格とも言えるのが、上の写真にある『Mobil1™ OW-20』。高い省燃費性能とエンジン保護性能を高次元でバランスさせた高性能合成油で、ハイブリッドやエコカーに最適な設計だ。API SP、ILSAC GF-6Aにも適合と全方位で隙がない。

  柔らかいオイルを入れることでエンジン回転が軽くなり、始動性がよくなるというメリットもある。自動車メーカーは少しでも燃費性能を高めるために、低粘度オイルの使用を推奨しているというわけだ。


天然ガス由来のオイル、Shell『HELIX ULTRA』は不純物が限りなく少ないため、劣化しにくく高性能が長く続く。低温時でも素早くオイルが隅々まで行き渡るのも特徴だ。



TAKUMI MOTOR OIL『HYBRID』は、エコカーやハイブリッドカー向けの低粘度オイル。最新のベースオイルにPAOを配合することで、優れた始動性と燃費性能を達成。中間コストを抑えて手に入れやすい価格帯を実現した。


輸入車用やクリーンディーゼル用など、専用オイルのニーズも高まっている

 また輸入車が増えている影響もあり、海外メーカーが求める基準をクリアした認証オイルも人気。自動車メーカーにより様々な認証があるので、オイル選びをする際はきちんと確認しておきたい。

 また特殊な性能が求められるクリーンディーゼル専用オイルも増えている。ディーゼルはその構造上、ススなど多く発生する。それを捕集するためにDPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)が付いているが、指定以外のオイルを使用すると、DPFを詰まらせる原因になってしまうことも。メーカーが指定する規格、粘度を遵守することが肝心というわけだ。


パッケージを一新したエッジ。輸入車対応の5W-30 LLは、ACEA C3、BMW Longlife-04 MB 229.31 / 229.51 Porsche C30 VW 504 00 / 507 00に準拠。ガソリン/ディーゼルともに使用できる。



ボルボの最新規格VCC RBSO-2AEやメルセデス・ベンツのMB-Approval229-72を取得するelf『EVOLUTION FULL-TECH VCX 0W-20』。ACEA C5/C6、API SP(RC)規格に適合し、優れた耐久性と摩擦防止機能を備える合成油だ。



DL-1規格に適合するクリーンディーゼル専用オイルのMORIDRIVE『ACT PLUS DL-1 OW-30』。モリブデンの効能を広めたルート産業が手掛ける信頼性の高いオイルだ。耐熱性も高く夏場でも安心して使用できる。


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+αの付加価値が求められる時代に突入

 いまやエンジンオイルは、基本性能はもちろん+αの付加価値が求められる時代に突入しているといえる。各メーカーもそうしたニーズに応えるべく、様々な特色を持たせたオイルをプロデュースしてきている。

 それぞれの使い方やクルマにぴったり合う銘柄が見つかれば、いっそう充実したカーライフを送れること間違いなし。愛車のためにも、じっくりと吟味して選びたい。

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この記事を書いた人 カーグッズマガジン編集部

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