2025.8.25

エンジンオイルの交換時期は?「オイル管理」徹底解説!いつ、なぜ、どのように?エンジンオイル交換の重要性と実践ガイド!

 普段何気なく乗っている車ですが、エンジンオイルの交換時期を正しく理解しているでしょうか?エンジンオイルの交換時期を正しく管理する事を「オイル管理」とも呼びますが、オイル管理はエンジンの寿命を延ばし、最適な性能を維持するために非常に重要です。エンジンオイルは潤滑、冷却、洗浄という3大役割を持ちますが、時間の経過や走行距離とともにその性能が低下します。適切な交換時期を知らずにエンジンオイルの交換を怠ると、エンジンの性能が低下し、故障の原因となる可能性もあります。この記事では、エンジンオイルの交換時期について「いつ」「なぜ」「どのように」行うべきか詳しく解説し、車のメンテナンスに役立つ具体的な情報を提供します。

目次

  1. エンジンオイルの基礎知識
  2. 交換時期の目安
  3. エンジンオイル交換の方法
  4. まとめ

エンジンオイルの基礎知識

 エンジンオイルは車のエンジンを円滑に動かすための不可欠な要素です。基本的な知識を理解することで、適切なオイル交換のタイミングを見極めることができます。では、エンジンオイルの役割や種類について詳しく見ていきましょう。

オイルの3大役割:潤滑、冷却、洗浄
 エンジンオイルはエンジンの潤滑、冷却、洗浄という3つの重要な役割を果たしています。まず、潤滑の役割について説明します。エンジン内部ではピストンやクランクシャフトなどの金属部品が高速で動いていますが、この動作に伴う摩擦を減らすのがエンジンオイルの潤滑作用です。潤滑によって金属部品の摩耗を減少し、エンジン部品の寿命を延ばす事が最も大きな目的です。

次に、冷却の役割です。エンジンが正常に動作するためには適切な温度を維持することが非常に重要です。エンジンオイルはエンジン内部の高温部分から熱を吸収して循環し、オイルパンなどを通じて熱を放出します。この過程でエンジンが過熱するのを防ぎ、正常な動作を維持します。

最後に、洗浄の役割について説明します。エンジン内で燃焼が行われると、スラッジやカーボンといった不純物が生成されます。エンジンオイルはこれらの汚れを取り込み、エンジン内部を清潔に保つ洗浄作用を持っています。これにより、エンジンの動作効率が低下するのを防ぎ、性能を維持します。

 このようにエンジンオイルは、エンジンの潤滑、冷却、洗浄といった3大役割を果たすことで、エンジンの寿命を延ばし、性能を維持するために不可欠な存在です。エンジンの正常な運転状態を保つためには、エンジンオイルの状態を常に良好に保つことが求められます。

交換が必要な理由:性能低下を防ぐため
 エンジンオイルの交換は、エンジン性能の低下を防ぐために必要です。エンジンオイルは走行距離と時間の経過とともに劣化し、潤滑・冷却・洗浄機能が低下します。その結果としてエンジン内部の摩耗や過熱を引き起こし、最終的にはエンジンの寿命を短くする可能性があります。
例えば、オイルが劣化すると、滑らかに動いていた部品同士の摩擦が増え、金属の摩擦音が聞こえるようになります。また、冷却作用が低下することでエンジンが過熱しやすくなり、オーバーヒートのリスクも高まります。これにより、エンジンの内部部品が早期に劣化し、修理費用が膨らんでしまう場合もあるのです。
定期的にエンジンオイルを交換することで、エンジンの性能を最適な状態に保ち、その寿命を延ばすことができます。結果として、愛車の安全性と性能を長期間にわたって維持することが可能となります。定期点検やメンテナンスの重要性を理解し、適正な時期にエンジンオイル交換を行うことが、快適なカーライフを送るための鍵となるでしょう。

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交換時期の目安

距離と時間に基づく交換時期
 エンジンオイルの交換時期は、車の性能や寿命を保つために非常に重要ですが、使用するエンジンオイルの種類や車の使用状況(市街地走行メイン、高速道路での走行がメインなど)によって大きく異なります。また、搭載されたエンジンの種類や年式によっても交換時期は変わるので注意が必要です。ここでは、MOBILA編集部がお勧めするエンジンオイル交換時期の目安を解説します。

自然吸気(NA)ガソリン車:半年または5,000kmごと
自然吸気(NA)エンジンを搭載するガソリン車(=ターボを搭載しない一般的なガソリン乗用車)の場合、通常の走行条件下では、半年または5,000kmごとの交換が目安となります。ただし車の用途によってはエンジンオイルの劣化が早まるため、あくまで目安と考えるべきでしょう。

ターボ搭載ガソリン車:3ヵ月または2,500kmごと
ターボ(過給機)を搭載したガソリン車は、通常のガソリン車に比べてエンジンに高い負荷がかかり、エンジンオイルも高温になりやすい為、オイル交換の頻度を高めると良いでしょう。
また、自然吸気のガソリン車に比べ、性能の高い高粘度オイルの使用が推奨されている点にも注意が必要です。

ディーゼル車:3カ月~6カ月または2,500km~5,000kmごと
軽油を燃料とするディーゼルエンジンを搭載した車の場合、軽油に含まれる硫黄成分により、エンジンオイルに汚れが発生しやすい為、3ヵ月~6ヵ月ごとの交換または2,500km~5,000kmでの交換を目安としましょう。

 上記で示した交換目安はいずれも一般的な国産車にて一般的なグレードのオイルを使用した場合を想定しています。輸入車など一部のクルマではメーカー承認の長寿妙なオイルを採用している場合があり、交換する時期や距離の目安が異なる場合があります。不明な場合は車の取扱説明書で確認するか、ディーラー、オートバックスなどのカー用品店に問い合わせると良いでしょう。
 正しい交換時期を把握することは、エンジン性能を維持し、長持ちさせるために非常に重要です。エンジンオイルの劣化はエンジン内の摩耗や汚れの蓄積を引き起こし、最終的には修理費用の増加やエンジンの寿命短縮につながります。したがって、自分の車の種類と使用状況に合った適切な交換時期を守ることで、安全で快適なカーライフを送ることができます。

頻繁に車を使わない場合のオイル管理
 「私は車を頻繁に使用しないので、エンジンオイルは交換しなくても良いのでは?」と考える人も居るでしょう。頻繁に車を使わない場合でも、定期的にエンジンオイルの交換を行うことは非常に重要です。エンジンオイルは時間と共に劣化する為、車を動かさなくても徐々に性能が低下します。エンジン内部の化学反応や環境要因によって、オイルは酸化しやすくなり、その結果として粘度が変化します。これにより、エンジンの潤滑性能が低下し、エンジンを保護する能力も減少します。

 例えば、ガレージに長期間保管されている車の場合でも、オイルは酸化し始め、約半年から1年のサイクルでオイルを交換する必要があります。酸化が進んだオイルは、エンジン内の部品同士の摩擦を十分に軽減できなくなり、エンジンの寿命を縮める原因となります。エンジン内部の金属部品が直接摩耗するリスクが高まることで、より大きな修理費用が発生する可能性もあります。

そのため、頻繁に使用していない車でも、定期的なオイル交換を忘れずに行うことが大切です。エンジンオイルの劣化を防ぐことは、車の長寿命を確保するためにも不可欠です。定期的にエンジンオイルをチェックし、推奨される交換時期に従ってオイルを交換することで、いつでもエンジンが最適な状態で稼働できるようになります。

車の使用状況による交換時期の変化
 車の使用状況によってエンジンオイルへの負担は大きく変動します。例えば、長距離を毎日走行する車や、頻繁に高速道路を利用する車は、エンジンへの負荷が大きく、オイル自身が高温となるため、オイルの劣化も早い傾向があります。逆に短距離の市街地走行が中心の車は、エンジンが十分に暖まらないことが多く、これが別の形でオイルの劣化を進行させます。低温時のエンジン運転が多いと、オイルが粘性を保持できなくなりやすく、これがスラッジや汚れの原因となります。また頻繁な停止と再起動はエンジンに負荷をかけ、オイルの劣化を早める結果となります。

このため、自分の車の使用状況を把握し、それに応じてエンジンオイルの交換時期を調整することが重要です。

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エンジンオイル交換の方法

 エンジンオイルの交換は、車のパフォーマンスと耐久性を維持するために欠かせないメンテナンスです。ここでは、自分で交換する方法とプロに任せる方法について簡単に解説します。

自分で交換する場合
エンジンオイルの交換を自分で行うことでメンテナンスコストの削減が期待できます。しかし専門的と技術が必要となりますので、少しでも作業に不安が残る場合はディーラーやカー用品店などのプロに任せる方が安心でしょう。

必要な道具
・エンジンオイル
・オイル受け皿
・廃油BOX
・オイルジョッキ
・メガネレンチ
・ドレンパッキン
・パーツクリーナー
・ガレージジャッキ
・リジットラック

エンジンオイルを自分で交換する際の注意点
オイル交換を始める前に以下の点を改めて確認しましょう
・オイルの適合、必要量
・作業場所は適切か(傾斜が無い平らで硬いコンクリート上)
・エンジンは十分冷えているか

オイル交換の手順

Step1.オイルフィラーキャップを緩める
ボンネットを開け、オイルフィラーキャップを外しましょう。こうする事で空気が入りオイルドレンから古いオイルが排出されやすくなります。

Step.2ジャッキアップ
自動車の取扱説明書を参考に、適切なジャッキアップポイントにガレージジャッキを当て、ジャッキアップします。この際誤ってオイルパンなどにジャッキを当ててしまうと破損の原因となりますので気を付けましょう。また、車載のパンタグラフジャッキなどは安定性が悪く、非常に危険なのでオイル交換には不適切です。
ジャッキアップが完了したら側面のジャッキアップポイントにリジットラックをかけ、車体を安定させます。車体の下に潜る際は必ずリジットラックを使用し、安全策を施してから作業を開始しましょう。

Step.3 ドレンボルトを緩める
オイルドレンボルトを確認し、その下にオイル受け皿を設置し、メガネレンチを利用してドレンボルトを緩めます。この際オートマチックオイル(ATF)のドレンボルトと間違えないよう十分に注意しましょう。この際どのくらいの強さでドレンボルトが締められていたか手の感覚で覚えておくと良いでしょう。

Step4.古いオイルの排出
ドレンボルトを緩めたら、静かにドレンボルトを引き抜きます。この際勢いよく排出されるので、オイル受け皿の場所を調整しましょう。
オイルが排出されてくると徐々に流れが弱くなり、オイルが落ちる場所も変化します。都度オイル受け皿の場所を確認し、地面を汚さないように注意しましょう。
オイル受け皿で受けた廃オイルは廃油BOXを用いて適切に処理しましょう。

Step.5ドレンボルトを締める
オイルが完全に抜けきったらドレンボルトを再び締めます。この際古いドレンパッキン(紙や金属でできワッシャー)がドレンボルトやオイルパンに付着している場合があります。その場合はマイナスドライバーなどで綺麗に除去しましょう。(ドレンパッキンを2重で取り付けるとオイル漏れの原因となります)
ドレンボルトを締める際はドレンボルトを緩めたときと同じ強さで締め付けます。あまり強く閉め付けすぎるとオイルパンの破損に繋がるので気を付けましょう。特に近年のクルマで多く採用されているアルミ製やプラスチック製のオイルパンは従来の鉄製のオイルパンに比べ容易に破損してしまう為、注意が必要です。

※ディーラーやカー用品店などのプロはトルクレンチを使用し、既定のトルクで締め付けを行います。

オイルドレン周りは古いエンジンオイルで汚れていますので、パーツクリーナーを使用して清掃すると良いでしょう。

Step.6 新しいエンジンオイルを入れる
いよいよ新しいエンジンオイルを入れます。オイルジョッキにエンジンオイルを移し、ボンネットの中のオイルフィラーキャップを緩め、丁寧にゆっくりと新しいエンジンオイルを注ぎましょう。定量を注ぎ終えたらフィラーキャップを締めます。

オイル量は少なすぎるのはもちろん、多すぎてもエンジンに余計な負荷をかけてしまったりオイル漏れの原因となりますので、必ず車種ごとの定量を守りましょう。

Step.7チェック
オイルレベルゲージを使用して新しいエンジンオイルが定量入っているかを確認します。(オイルレベルゲージの使い方はお車の取扱説明書をご確認ください。)
車体下をのぞき込み、オイルドレンボルト付近からオイル漏れが無いかをチェックします。

エンジンオイルが定量入っている事、オイル漏れがないことを確認したらジャッキを静かに降ろし、エンジンをかけます。この際異音が無いか、ドレンボルト周りに漏れが無いかを再び確認し、エンジンを切ります。再びオイルレベルゲージでオイル量を確認し問題が無ければ、オイル交換は完了です。オイル交換をした日時や走行距離を記録しておくと良いでしょう。

これらの手順をしっかりと守り、適切な注意点を心掛けることで、自分でのエンジンオイル交換でエンジンのパフォーマンスを最大限に引き出すことができます。しかし、作業にはリスクも伴います。少しでも自身が無い場合はディーラーやカー用品店といったプロに任せた方が安心でしょう。

プロに任せる場合
 エンジンオイル交換をプロに任せることで、確実かつ効率的な作業が期待できます。プロフェッショナルは適切な知識と経験を持ち、作業手順や使用するオイルの選定などに精通しているためミスを防ぎ、エンジンの性能を最大限に引き出すことができます。例えば、プロは車種や走行状況に適したオイルの種類や粘度を選び、適切な量を正確に注入することができます。また、同時にフィルター交換やその他の必要な点検も一緒に行うことで、トータルメンテナンスが可能です。これにより、エンジン内部のスラッジや不純物を効果的に除去し、最適な状態でエンジンを保つことができるのです。これにより、車の寿命を延ばし、安心・安全なカーライフを送ることができます。また、専門知識を持つ整備士がエンジン内の異常を早期に発見し、対応措置を講じることで、重大な故障や修理費用の高騰を未然に防ぐことが可能です。そのため、エンジンオイル交換はプロに任せることが推奨されます。
エンジンオイル交換にかかる工賃は他の一般的な整備に比べると比較的リーズナブルで、ディーラーをはじめ、オートバックスなどのカー用品店や整備工場、ガソリンスタンドでサービスを受けることができます。

まとめ

 エンジンオイルの交換は、エンジンの長寿命と性能維持のために非常に重要です。オイルの3大役割である潤滑、冷却、洗浄を効果的に保つためには、適切なタイミングでの交換が欠かせません。この記事で述べたように、オイルの品質管理と交換頻度の理解は、車両の健康を保つ鍵となります。
定期的なエンジンオイルのチェックと適切な時期での交換を怠らないようにしましょう。手順や注意点を守り、自分で交換する場合は必要な道具を備え、プロに任せる場合は信頼できるサービスを選びましょう。次回のオイル交換日を記録し、メンテナンススケジュールを立て定期的なメンテナンスを継続することで、車の性能と寿命を最大限に引き出すことができるでしょう。


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この記事を書いた人 MOBILA編集部

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