2024.1.3

SDGsの理念に則す“アップサイクル”で誕生!【Car Goods Quest】ちょっとイイかも? 自動車にちなんだユニークグッズ

リサイクルとはちょっと異なる“アップサイクル”とは?

 世界中で広がりを見せているSDGsの理念の元、最近認知度が高まっている“アップサイクル”という言葉。一度資源を素材に戻して新たな製品を生み出すリサイクルとは少々異なり、使われなくなった製品を作り替えて別の製品を作り出すことで、新たな価値を生み出そうという試みなのだ。そんなアップサイクル商品が、自動車業界でも徐々に広がりを見せている。

素材をそのまま活かした作りでクルマ好きにはたまらない逸品

 すぐには理解不能な略語やカタカナ文字が氾濫する現代社会。たとえば「SDGs」という略語は世間一般に広く浸透しているが、その意味である“持続可能な開発目標”といわれると、何のことかよく分からなくなることも確か。要は昔から言われている「限りある資源を大切にしよう」ということなのだが、そのひとつとして最近注目されているのが“アップサイクル製品”。ペットボトルからフリース生地を作るような、一度資源を素材に戻すリサイクル製品と混同しがちだが、アップサイクル製品は少々異なり、使われなくなった製品の素材をそのまま活かして別の製品を作り出すというものなのだ。
 自動車業界でもその流れは徐々に浸透してきており、最近特に力を入れているのが、純正シートなどを生産している『トヨタ紡織』だ。愛知県の家具メーカー『コトブキ工芸』とのコラボレーションにより生まれたのが、自動車用シートカバー表皮材を使用したクッションやスツールである。


クルマの形をしたコトブキ工芸『iebito PLAYクッション KURUMA(8470円)』や、積み木のように遊ぶことができる『コトブキ工芸 iebito PLAYクッションBA(3万800円〜)』。上の写真は、自動車用シートカバー表皮材を使用した、テトラボット型のユニークなスツール、『iebito TETRAスツール【トヨタ紡織コラボモデル】(価格:10万100円/合皮モデル、11万円/布地モデル/税込)』だ。


使用済みの横断幕を利用したトートバッグまで登場

 また、バッグメーカーの『モンドデザイン』と国内唯一のパラシュートメーカー『藤倉航装』とのコラボにより誕生したのが、パラシュート生地や廃棄されたタイヤチューブを活用したボストンバッグだ。ほかにもトートバッグ専門ブランド『ルートート』と『首都高速道路サービス』とのコラボでは、高速道路上で役目を終えた横断幕を活用したトートバッグが生まれている。いずれも元の素材の模様や感触をそのまま活かしているので、クルマ好きにとってはまさに魅力的な逸品に仕上がっているのだ。もちろん社会貢献にもつながるので、アップサイクル製品をもっと応援しよう。


SEAL『藤倉航装コラボ ボストンバッグ AIR MODEL(価格:2万2000円/M、3万3000円/L/税込)』は、藤倉航装のパラシュート素材と廃棄されたタイヤチューブ素材を組み合わせて生まれたボストンバッグ。空気のように軽量だが、加工が難しいパラシュート素材と廃棄されたタイヤチューブの組み合わせで、圧倒的な軽さと強度を兼ね備えている。計2サイズ。
CIRCULATION『SHUTOKO×ROOTOTE HATARAKU TOTE TALL(価格:1万980円/税込)』は、ベーシックな縦型デザインのトートバッグ。外側2個所、内側2個所にポケットを備え、収納力は抜群。内ポケットにはノートパソコンをそのまま収納できる。当然のことながら図柄や色合いは1点ずつ異なり、同じものは存在しない。
素材となった横断幕の元々の姿。どんな文字が書かれていたのか、トートバッグを見ながら想像するのも楽しみ方のひとつだ。


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この記事を書いた人 カーグッズマガジン編集部

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