2024.2.20

車載機器ゆえの快適な操作性は、タッチ操作から音声操作にまで到達!【後付け装備目録2023】“彩速”なるケンウッド・ナビの進化と真価

車載機器だからこその操作性に優れる仕掛け

 歴代のモデルごとにそのスペックこそ違えど、キーコンセプトに変わりはない。「彩速ナビ」というシリーズ名には、地図も映像も“色彩”鮮やかで美しく、“高速”レスポンスによる圧倒的な操作性という意味が込めれている。
 特筆すべきはその操作性で、スルスルと動く地図移動、地図の縮小拡大は突出している。スマートフォンのスクロールやピンチ操作に慣れているユーザーであっても、ストレスを感じない操作感は唯一無二と言っても過言ではないだろう。
 スマホのような操作感という部分で、2023年モデルはさらなる進化を果たした。それが音声操作だ。技術の進化によって音声認識率は高くなり、音声操作自体はすでに存在する機能だが、彩速ナビは音声による対応操作数と対応ワード数がカーナビとしてトップクラスを誇る。ひとつの動作に対して思い浮かびやすい複数のワードが設定されているので、そのワードをすべて覚える必要はない。たとえば、「ハイ彩速!」と発して音声操作を立ち上げ、「近くのコンビニ」「周辺のコンビニ」と発話することで近隣コンビニの候補を表示してくれる。スマホのような対話型とはいかないが、操作が快適になることは間違いない。ちなみに、同乗者がいるときに「ハイ彩速!」と呼び出すのは恥ずかしいというユーザーのために、「MAP/AV」スイッチの長押しやステアリングリモコンに起動ボタンを割り振ることで代替できるようになっている。


KENWOOD『彩速ナビ MDV-M910HDF(実勢価格:16万5900円前後)』は、高精細HDパネルを採用した、彩速ナビのフラッグシップモデル。ワイヤレスでのハイレゾ再生、ワイヤレスミラーリングでの映像再生(Androidスマートフォンに対応)、HDMI出力にも対応する。
画面に軽く触れてフリックすれば地図がスムースに移動し、2本指のピンチアウトで地図の縮小、ピンチインで拡大ができる。カクカクとした動きは皆無で、操作性はスマホ感覚。この高速レスポンス操作だけでも、彩速ナビを選ぶ価値はある。


ハンドルから手を離さない、注視させない!ナビもエンタメも声で操作可能に

 23年モデルの彩速ナビのテーマの一つは「安心・安全」だ。音声操作を導入したのも、モニターを注視することもハンドルから手を離すこともなく、安全に操作するため。その点では、拡張機能としてドライブレコーダーと連動できるようになっているのもポイントと言える。カーナビのほうの高精度な位置情報で記録でき、撮影した映像はカーナビの大画面ですぐに確認できる。カーナビでは地図も表示できるので、その地図情報と位置情報をもとに映像を見ながら走行軌跡をトレースすることも可能だ。
 彩速ナビではフラッグシップモデルのタイプM、スタンダードモデルながら機能が充実したタイプS、手軽なエントリーモデルのタイプLというシリーズを展開するが、タイプMとタイプSの23年モデルであれば、いずれも音声操作に対応。また、その他の新機能として、到着予想時刻の精度を向上させる平均車速設定、ジャンル検索時にたとえば駐車場を備えたコンビニなど目的に応じてさらに絞り込めるPOIジャンル付帯設備検索、ガソリンスタンドの検索時には大気環境配慮型のe→AS(イーアス)を表示する機能も搭載。それが23年モデルの彩速ナビだ。


「ハイ彩速!」と呼びかけるか、「MAP/AV」スイッチの長押しで音声操作機能が起動。その後に候補ワードを発話すれば、目的地の設定、ソースの切り替えなど、声だけで操作することができる。より運転に集中できるようになり、安全運転につながる機能だ。



彩速ナビと連携するデジタルルームミラー型ドライブレコーダー『DRV-EMN5700(実勢価格:6万280円)』にも注目。彩速ナビと連携することで、ナビからの高度な位置&速度情報を記録でき、録画&ライブ映像をナビの大画面で確認することができる。スマホのようにミラーのタッチパネルを操作して、フロント/バックカメラの切り替え、画面輝度調整が可能だ。


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この記事を書いた人 カーグッズマガジン編集部

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