車内のオンライン化がカーライフを変える「おもてなし」のシステム構築
オーディオメーカーとして創業し、80年以上の歴史を刻んできた音響・車載機器メーカーのまさにパイオニア(先駆者)。同社がカーAV機器として展開するカロッツェリアが、豊富なオプションでオーディオシステムを構築できるのが強みだ。カーナビ機能による的確なルート案内でドライブの安全性を高めるとともに、エンタメ面も強化できる。ドライバーも同乗者も、快適なロングドライブを楽しめるようになるのだ。
ハイテクナビの代名詞、サイバーナビのフラッグシップモデルとなる『AVIC‐CQ912Ⅱ‐DC』は、ネット時代を象徴する存在と言える。同梱するネットワークスティックを接続することで車内がWi‐Fiスポットとなり、データ通信料を気にすることなくインターネットを使うことができる。
ブルートゥース接続でスマホの音楽ストリーミングサービスを流したり、HDMIでつないでスマホのミラーリング動画を楽しんだり、オンラインゲームで遊んだりと、同乗者を退屈させることがない。ちなみに、これは特殊な例となるが、サイバーナビの電源が入っていればWi‐Fiを飛ばすことができるので、キャピングカーのようにサブバッテリーを利用できればエンジンがかかっていなくてもWi‐Fiスポットになる。旅先での楽しみ方が、無限に広がるわけだ。
さらに、メニューから「ストリーミングビデオ」をセレクトすると、ユーチューブ動画の直接再生が可能。スマホを接続することなく、映像や音楽を楽しめ、その操作も9V型の大画面で行えてスムーズ。また、スマホアプリの「ディクシムプレイ for カロッツェリア」を活用することで、自宅のレコーダーで録画した番組やBS/CSも含めた放送中の番組を再生することもできる。
エンタメ面の強化で無限に広がる楽しさ
これらの充実したエンタメ機能は、システムアップによってさらに満喫できるようになる。試乗車では後席用にフリップダウンモニター『TVM‐FW1300Ⅱ‐B』とプライベートモニターの『TVM‐PW1000TⅡ』を備え、フロントスピーカーは『TS‐C1730SⅡ』を装着。2023年6月に発売されたばかりのサブウーファー『TS‐WX140DA』も搭載していた。後席モニターではHDMIでつないだデバイスからの映像を鮮明に映し出し、スピーカーのグレードアップによって高音質を奏でる。走行中はロードノイズなどで低音が消されがちになるが、サブウーファーによる低音の補強で迫力ある音を楽しめた。
システムアップのオプションは他にも用意されており、愛車の用途に合った最適なシステムを構築できるだろう。カロッツェリアが提唱する車内のオンライン化が、カーライフを豊かなものに変えてくれる。