2023.12.6

車内でもリビング同様のハイクラスAV環境を確立!【後付け装備目録2023】有機EL大画面&ブルーレイディスク再生

市販ナビで唯一、有機ELディスプレイを搭載できたわけ

 ストラーダの上位機種であるFシリーズのなかでも、『F1X』は市販ナビで唯一有機ELディスプレイを搭載したプレミアムモデルだ。家庭用のテレビでも有機ELと液晶はよく比較されるが、構造としてはバックライトを必要とする液晶に対し、自発光方式の有機ELはパネルを薄くできるのが特徴。見え方としては、有機ELは漆黒を表現できることで高画質であり、斜めから見ても色合いの変化はほぼなし、映像の動きも滑らかとされている。
 そのぶんコストが高くなるとはいえ、有機ELを採用するのがF1Xのみなのは理由がある。有機ELはデリケートであり、走行という振動がつきまとうカーナビにおいて対策が難しい。また、同じ画面を長時間表示していると、焼き付きが発生しやすいという弱点があるからだ。
 F1Xでは、それらの問題をクリアした。常に映像が動き続けている家庭用テレビとは違い、カーナビでは操作パネルやアイコンが常時動かず表示されている。当然、焼き付きやすい状況だ。そこは操作パネルやアイコンを2割ほど透過させ、その背景の地図が動くことで焼き付きを防止している。


Panasonic『Strada CN-F1X10BGD(実勢価格:26万円前後)』は、フローティング構造とすることで10V型大画面を実現。有機ELディスプレイを採用したF1Xは、ストラーダ史上最高画質を誇る。映像を楽しむのはもちろん、地図や文字もくっきり鮮やかに表示する。
常時表示の操作パネルやアイコンなどは2割ほど透過させ、その背景に地図を表示。クルマが移動することで地図も動き、有機ELの弱点である焼き付きを防止する。また、有機ELパネルに合わせて地図もHD化。細字もつぶれることなく、くっきりと見える。


総合電子機器メーカーゆえに各部門の技術を集結

 インダッシュモデルに比べ、フローティング構造のF1Xは振動しやすくなるが、そこはステーのヒンジに独自の技術を用いて対処。また通常、ステーの内部には電源や信号などを配線するフレキシブル基板があり、それがねじれて断線しないようにモニターの動きは上下のみに制約されている。しかし、F1Xでは特許技術によりねじれを回避することで左右振りも可能となった。パナソニックはオーディオビジュアルの総合メーカーであり、各部門の技術を持ち寄ることで、カーナビへの有機EL採用を実現したのだ。
 有機ELディスプレイはエンタメにおいて本領を発揮する。『CN‐F1X10BGD』はブルーレイの再生にも対応。さらに、自宅のレコーダーの録画番組や放送中の番組も車内で映し出すレコーダーリンク機能を搭載し、BS/CSも視聴できる。もともと地デジを見ることはできるが、地デジが受信しづらいエリア、遠方へのドライブ時に地元の番組のリモート視聴が可能。それを10V型の大画面有機ELで高画質視聴できる。
 さらに、HDブリリアントブラックビジョンを組み合わせることで、差し込む太陽光のギラつきや反射を抑え、あらゆる環境下で視認性を維持。車内は第2のリビングと言われるが、自宅テレビさながらにエンタメを楽しめるというわけだ。


本体とモニターをフレキシブル基板で配線するフローティングモデルにあって、独自の技術でモニターの左右へのスイングを実現。有機ELということもあり視野角は170度とかなり広く、モニターをドライバー側に向けたとしても助手席側からの視認性も高い。 



スマートフォンアプリの「DiXiM Play for レコーダーリンク」機能により、ネットワークに接続した自宅のレコーダーに録画された番組や放送中の番組を再生することが可能。F1Xは有機ELに加え、HDブリリアントブラックビジョンの搭載により、ギラつきや反射を低減しているのもポイント。地図も映像も、有機ELの高画質を最大限に堪能できる。 


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この記事を書いた人 カーグッズマガジン編集部

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