2023.7.31

夏レジャーにも活躍するオールマイティなタイヤ性能に注目【お出掛け旅GOODS】オールシーズンタイヤ

路面状況を問わないマルチなグリップ性能が、夏の行楽レジャーで真価を発揮

 マイカーの醍醐味は、時刻表や敷設路線に縛られることなく、好きな時に好きなルートを自由に行き来できることにある。日本中に張り巡らされた道は、日本列島の隅々にまで行き渡る。あらゆる道を駆使すれば、それこそ大方の目的地までダイレクトにたどり着くことができる。それが夏の行楽だとなおさらだろう。混雑を避け、格好のロケーションにたどり着くのにも格好の移動手段となる。

 そこで、あらためて注目を集めているのがオールシーズンタイヤだ。夏タイヤと冬タイヤという、季節の衣替えという概念を取り払ったオールマイティ性能は、時に不安定な足元を行くアウトドアレジャーでも頼もしい味方になる。

 その概念が日本のカーユーザーに浸透してからもうだいぶ経つ。出立ての時こそもの珍しさがフィーチャーされがちだったものの、今では様々なタイプのオールシーズンタイヤをチョイスできるようになっている。

 この市場において、その黎明期より常に先頭を走ってきたのがグッドイヤーだ。そして、その牽引ぶりは、クラス分けにまで踏み込んだ今のラインアップを見てもよくわかる。一番の注目株は「ジェンスリー」。オールシーズンタイヤのなかでも、よりハイパフォーマンスを誇る現行最新モデルだ。


GOODYEAR『VECTOR 4SEASONS GEN-3』は、人気のオールシーズンタイヤ『VECTOR 4SEASONS Hybrid」のハイパフォーマンス版。路面を問わずにより高い走行性能が与えられるほか、省燃費やライフといった環境性能も一段上のクラスに引き上げられている。 



厳寒地での性能も認証されるスノーフレークマークが添えられる本格的な全天候型タイヤは、「M+S」の表記の通り、「Mud」な路面での走破性も重視され、その能力は夏タイヤとは比べるべくもない。


とりわけ快適性能に秀でるハイパフォーマンス版に熱視線

 冬の雪道に対応するのはもちろん、厳寒地でも性能を発揮できる能力は大前提。これは全てのオールシーズンタイヤに共通する基礎能力とも言うべきものだ。

 より注目したいのは、一般的なオールシーズンタイヤに比べ、全ての性能を優に超えること。ドライ・ウェット・スノーと、路面状態を問わずにブレーキ性能が一段高く、さらに乗り心地やハンドリングといった面でもより上等なフィーリングを得ることができる。

 なかでもハイライトとなるのが、パターン&ロードノイズを著しく減らし、タイヤの持ちも期待できる点だ。つまり、より上級・上質な能力を末永く享受できるハイパフォーマンスモデルと言える。

 この一押しが、潜在的なオールシーズンタイヤの需要を刺激している。着々とその数を増やすSUV車にも別途銘柄設定し、装着車種を問わない豊富なラインアップが評価を後押しした。

 オールシーズンタイヤの発祥元は欧米にあり、その欧米といえばバカンスシーズンのアクティビティも活発。冬だけなく夏のレジャーにも多くの恩恵を受けられるタイヤであることも知っておくべきだろう。

 そもそもオールシーズンタイヤは泥濘路に強い。未舗装路やキャンプ場などに乗り入れる際にもうってつけである。この能力でも「ジェンスリー」は一枚上手。小石など、溝にはまった異物を排出するセルフクリーニング性能でもアドバンテージを持っている。

 これを機に、あえて買い替えるのは現実的ではないかもしれない。ただ、四季を問わず、そして路面状況も問わないマルチ性能は次期交換時の有力な候補になる。より上質・上等なハイパフォーマンスモデルを選べるようになった今、その考えはより現実的になっているといえよう。


象徴的な波形のグルーブは、摩耗が進んだ場合でも排水性を高める工夫のひとつ。オールシーズンタイヤのなかでもとりわけ能力が高いとされるライフ性能にも貢献する。

 



日本市場における出立てのオールシーズンタイヤとは比べるべくもないほどに、いたって自然。プレミアム版が奢られる純正の夏タイヤと比べても特段の差はなく、ある程度覚悟していたノイズ悪化の心配も杞憂に。雨の日も含め、様々なシーンで味見したものの、タイヤ性能を疑うシーンはなかった。頼りになると強く感じる。

 


この記事を書いた人 カーグッズマガジン編集部

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