2023.4.23

間違えて覚えていませんか?【スポットハウツー】洗車、ワックス&コーティングの素朴な疑問

ワックスやコーティング剤に使用期限はない!ただし、容器の錆や結露で変質する可能性あり

 簡単そうに見える洗車やワックス、コーティング処理にも、正しい手順やセオリーがある。ここでは、とくにビギナーが抱きやすいカーケア関連の素朴な疑問をまとめてみた。

 カーシャンプーの変わりに食器用洗剤は使えるのか。答えは、使えないこともないが、積極的に使うべきではない。食器用の洗剤は概して油汚れに強く、パワフルな洗浄力を備えている。そのため泡立ちはいいが、洗車に使うには泡切れが悪い。すすぎに時間はかかるし、十分に落とさないままワックスやコーティングをかけると、ノリが悪くなる。その点、カーシャンプーはすすぎでの泡切れが早く、シミを防ぐなどの機能性を持たせているのも大きな違いだ。

 つぎに、ワックスやコーティング剤の使用期限について。結論としては、使用期限は特に設けられておらず、カチカチに固まるような、見た目に明らかにダメと分かる状態になるまで使えるようだ。とはいえ、固形ワックスでは缶が錆たり、コーティング剤では結露で液剤が変質することもある。保存状態が良くないままの長期間放置は避けよう。

 続いては、ワックスやコーティングでありがちな勘違いについて。ワックスは多めに塗って、しばらく放置したほうが高い効果を得られそうだが、それは間違い。ワックスは薄く塗り、すぐに拭き取っても必要な被膜は十分に定着する。厚塗り、放置しての乾きは、拭き取り作業を大変にするだけだ。

 また、ワックスやコーティング剤は「○ヵ月耐久」と明記していることが多いが、実際にはそこまで持続することはない。あくまでその謳い文句は、被膜の強さをアピールしているに過ぎず、いかに耐久性に優れたワックスやコーティング剤でも、一度目の作業後に放置すれば汚れは溜まるしツヤもなくなる。一定のサイクルで洗車したり、コーティング施行を繰り返すなどのメンテナンスは当然必要になることを覚えておこう。


ワックスは厚塗り、しばらく放置で効果が高まるように思えるが、ボディに定着するのはわずか1万分の5mmほどであり、大半は取り除かれている。ワックスを暑くしようと二度塗りするのも意味はなく、まめに洗車して塗り直すほうが効果的だ。

 

 


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この記事を書いた人 カーグッズマガジン編集部

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