2023.4.23

交通事故の未然の防止、安全運転に活用したい【スポットハウツー】JAFの実写版 危険予知・事故回避トレーニング

映像を見ながら次に何が起こるか考え、潜んでいる危険・適切な対応を知る

 道路交通において、危険はどこに潜んでいるか分からない。だからこそ、危険を事前に予測し、適切に対応する術を知っておく必要がある。事故が起きてからでは遅いのだ。JAFでは交通事故を未然に防止できるように、「実写版 危険予知・事故回避トレーニング」をホームページ上(https://jaf.or.jp/common/safety-drive/online-training/risk-prediction)で展開。ここではふたつの例を紹介する。

 まずは「危険予知トレーニング 住宅街編 その4」から。住宅街の細い道で、前方からはバイクが迫り、路肩には歩行者がいて歩行者の前方には電柱が立っている。この状況だと、どこですれ違うべきかとか、電柱の手前ですれ違いたい、という思考になるのではないか。しかし、住宅に隠れて公園が見えた。そんなときは、公園からは子どもが飛び出してくるかもしれないことを思い浮かべておくといい。なお、当動画では公園の前を通過するときには、可能な範囲で公園から離れて走るべきであること、対向車が来る場合には公園の手前で一旦停止するべきであることも説かれている。

 つぎは「危険予知トレーニング 交差点編 その5」だ。この動画では、ミニバンを運転していて、交差点を左折するために歩行者が横断歩道を渡り終わるのを待っているシーンから始まる。この時にどんな危険をイメージするといいのだろうか。動画では、左折しようとした瞬間にピラーの影から車椅子の男性が現れた。ミニバンでは特に、車体左前方の下側が死角になる。その死角の中には何かがある可能性をイメージすべきだと説かれている。このケースでは、交差点に辿り着く手前の危険予測のほうが実は重要だ。交差点に到達する前にあらかじめ左側の歩道の状況を目視で確認しておけば、そこを車椅子の男性が通行していることに気づけるはず。左折をする場合には特に、歩道の状況を早めに把握しておくことが必要なのだ。

 ホームページでは多くのシチュエーションが用意され、ドライバーからの視点や外からの視点の映像を使い、どんな危険が予想されるか、そのときの危険回避の仕方を解説している。ぜひ視聴して、安全運転につなげてほしい。


「危険予知トレーニング 交差点編 その5」で、交差点に入る前の状況を巻き戻して確認しているシーン。左側の「!」のところに車椅子の男性がいたことが確認できた。交差点に着く前から危険を予測することが重要だ。

 



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この記事を書いた人 カーグッズマガジン編集部

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