1年と半年ほど乗ったので、レビューをしてみます。 ベースグレード(4.2L)のレビューですので、4.7LのものやMCシフト、2代目グラントゥーリズモはまた違った評価になると思います。 エクステリア ★★★★★ 見た目だけで買った車なので、これはほぼ満点です。テール側が少し古臭い感じもありますが、不自然ではなく、及第点はあると思います。 イタリア車って感じの見た目ですが、派手すぎず、それでいて他の人と被らない唯一無二感があります。 ある程度デカいので、存在感も◯。 インテリア ★★ 2012年式なので、年相応な感じ。各種パーツはベタつきが進んでました。(DIYである程度補修済み) 何より、純正ナビが使い物にならないのが…。知らない土地に旅行するときはスマホのナビか、社外ナビは必須だと思います。私は社外ナビに取り替えました。 他にも窓を動かすボタンが割れやすかったり、ミラーを動かすスイッチが壊れやすかったりと、さすがイタリア車ってところです。 良い点は革のシートです。私のは赤色ですが高級感があります。革も革でヒビ割れや縮みの問題が出てきますが…。 あとは、スピードメーター周りも少し残念ですね。少し味気ないです。
乗り心地 ★★★ 大排気量なので、乗り心地は結構いいです。 日常使いでは、軽自動車によくある、高回転でエンジンが無理をしている感じは全くありません。 グラントゥーリズモの名を冠しているので、グランドツーリング(長距離旅行)もお手のものですが、シートが少し固く長時間座ると腰が痛くなることがありました。今は、クッションを敷いて対策してます。 走行性能 ★★★★ 有り余る排気量は、日常使いでは使いきれないです。 ただ、0-100加速は5.2秒ほど(4.2L、ネット情報)なので、めちゃくちゃ加速が速いというわけではないです。車体が2トン近くあり、NAなので仕方ないとは思います。 ただ、2トンの車重を感じないほどフィーリングは軽く、扱いやすい車だと思います。 純正車高はこういうスポーツカーの中では常識的で、普段使いで困ったことはないです。多少の段差、傾斜であれば問題ないです。 ただし、フロントナンバーが車体より下に出るので、タイヤ止めなどで曲げないように注意が必要です。(バック駐車推奨) もちろんですが、悪路走破性は低いと思います。
積載性能 ★★ 一応4人乗りなので、後部座席にも荷物を乗せれます。後部座席に人を乗せたこともありますが、やはり狭かったみたいです。ただ、足が全く入らないなどは無かったので必要最低限の広さはあると思います。 トランクはそこまで大きくないです。ゴルフバックは一応2つ入るみたいです。(ネット情報) 価格 ★★ グラントゥーリズモは年式の幅が広く、値段の幅もあるので、なかなか評価が難しいです。 600万くらいあれば、そこそこ程度の良いものが手に入ると思いますし、最低価格なら300万程度で買えます。もちろん、新しいものになると1000万は超えてきますが…。(2025年1月時点) そう考えると、比較的手の届きやすそうな価格ですが、故障・維持費などで出費は嵩みやすいです。 私の場合は買ってしばらくしてエアコンのコンプレッサが壊れました。 その他故障以外の部分にも社外ナビ換装、冬用タイヤ、それを履かせるホイール(中古純正)購入など、そこそこお金はかかりました。 内装のベタつきを綺麗にしたり天張りの垂れを直したり、外装をドレスアップし出すと、さらにお金は消えていきます。 もちろん、消耗品代、お店で整備してもらう場合は工賃もかかってきます。(輸入車なので、この辺りも高額になりがち) 燃費も街乗りで7km/Lとお世辞にも良くないです。私の場合は普段使いしてるので年に1万キロ程度走り、ガソリン代で年25万円(ハイオク175円/L計算)。 車検は2年に一回、重量税含め15万円ほど(交換必要なパーツがほぼ無ければ)、自動車税も4.2Lだと7.5万円程度かかります。4.7Lや13年経過した個体はさらに高く…。 さらに、任意保険をつけるなら保険代も必要。 車体を買うのは比較的簡単ですが、維持に覚悟はある程度必要だとは思います。 とは言っても、内外装の綺麗さなどは度外視で本当に必要なものだけ整備•購入していくだけなら、年100~150万くらい車に費やせるお金があればある程度維持できそうな感じはします。タイミングバリエータの故障やエアコンのコンプレッサあたりの高くつきそうな修理が重なると手に負えなくなる可能性はありますが…。どちらも大体50万〜って感じです。 燃費 ★★ 上にも書きましたが、お世辞にも良くはないです。 街乗り7km/L、高速で10km/L程度と思います。 ただ、5km/Lを下回るようなことは余程エンジンを回さない限りはないです。 総評 個人的にはとても良い車だと思います。 エクステリアは、優雅な中にもスポーティな要素を持っており、飽きません。 走行は重量級ながら、軽い身のこなし。加速は速すぎる訳ではないが、しっかりとしており、踏み込めばシートに体が押し付けられます。 買った当時は排気音なんてどうでもよかったのですが、いい感じだと思います。フェラーリのF430、458、カリフォルニアなどとエンジンの基本ブロックは共有しているみたいですが、フェラーリのような甲高い音ではなく、マセラティ独特の少し低めのものになっていると思います。逆に言えば、フェラーリサウンドを求める人にはおすすめできないです。 内装に関しては、少し残念な感じ。やはり、最新の車と比較すると古臭さは否めないです。ただ、この辺りは社外ナビやデジタルスピードメーターに換装することで、改善はできそうです。 また、内装のカーボン化パーツなども売っています。 リセールは期待できないので、乗り潰す気で買うのが良いと思います。(それかウン十年所持して、高騰するのを待つか。) ただ、乗れば乗るほど、年数が嵩めば嵩むほど壊れる可能性が恐ろしく高くなるイタリア車というのが悲しいところです。 マセラティ最後のV8を味わえるのは今だけかもしれません。
ADVERTISEMENT
ADVERTISEMENT
COMMENT [0]