去年の12月ごろに行った内装のベタつき除去について少しお話しします。 グラントゥーリズモはプロテイン塗装が採用されているようで、それが加水分解によりベタつくとのことです。 とりあえず、手順としては、 ①内装をバラして、取り外す。 ②元ある塗装を剥がす。 ③耐水ペーパー400番くらいで研磨。 ④プラサフ塗布。 ⑤耐水ペーパー1000番くらいで研磨。 ⑥塗装。 ⑦外した部品を元に戻す。 用意したものは、 •塗装用缶スプレー(ホルツのウレタンペイント) •プラサフ(ホルツのやつ) •消毒用アルコール(塗装剥がす用) •シリコンリムーバー •耐水ペーパー •内装剥がし用のヘラ •アロンアルファ •各種ドライバー(プラス、六角、ナット外し) •塗装時に役立ちそうなもの(段ボール、洗濯バサミ等)
とりあえず、それぞれの工程についてを簡単に書いていきます。 ①内装をバラして、取り外す。 今回は取り外しやすい部分のみを塗装しました。 具体的には、エアコンの吹き出し口(左右と真ん中)、ステアリングコラムカバー、ドアのスピーカー、ミラー操作スイッチ、スピードメーターです。 これらは内装剥がしのヘラでトリムを取り外し、その中に隠れているネジを外すと取り外せます。 ミラーの操作スイッチのみ直接内装剥がしのヘラをパーツとドアの革張りの隙間に突っ込んで外しました。(海外の先駆者の動画を以下に載せておきます。) この方法だと革張りの部分が傷付きやすいので、おそらく正しい方法はドアの内張を取り除いてから内側から外す方法だと思います。流石に、ドアを全てバラすのは面倒なので、今回は簡単な方法で施工しました。 (ついでに、ドアミラースイッチをヤフオクで売っていたベタつき対策品に交換しました。)
また、古い個体ほど嵌合部が折れやすくなっています。私も何本か折ってしまったので、慎重に取り外すのが吉です。 ただ、経年劣化した部分はどうしても折れやすいので、ある程度の諦めも重要だと思います。 折れた部分はアロンアルファでくっつけるか、折れたままでも固定できるならそのまま戻しても良いと思います。 あとは、革の部分に内装剥がしのヘラを差し込むことになるので、傷つかないようにマスキングテープなどで養生する方がいいと思います。 グラントゥーリズモの内装バラシはYouTubeに色々と存在しているので参考にするのが良いと思います。(以下に参考にした動画の一例を挙げておきます。)
②元ある塗装を剥がす。 これが一番時間が掛かりました。 良い方法があれば教えて欲しいです。 基本的に、最初は消毒用アルコールを用いて、ベタつきと塗装を落としていきます。 ③耐水ペーパー400番くらいで研磨。 アルコールだけでは中々塗装が落ちないので、ある程度まで来たら耐水ペーパー400番くらいで削り取っていきました。(プラサフ前の削りも兼ねて) 元々赤で塗装されていたのが、削るにつれて白→黒となっていきました。
④プラサフ塗布。 塗装を落としたら次はプラサフを吹いていきます。 塗装の落とし方が中途半端だと、プラサフを吹いてから、前の塗装が浮いてきて剥がれてしまうという現象が起こりました。(下の画像参照)
原因は分からないですが、プラサフに含まれる溶剤が元の塗料の下に入り込み、元の塗装が剥がれることでこのようなことが起こってるのではと考察します。 プラサフが剥がれた部分は再度耐水ペーパーでプラサフを除去してやり直しました。 ⑤耐水ペーパー1000番くらいで研磨。 塗装の足付けです。 プラサフがしっかりと乾いてから行いましょう。 ⑥塗装。 まず、シリコンリムーバーで脱脂します。 塗装前にしっかりと乾いているのを確認し、塗装。 パラ塗りをしてから、本塗りをします。 本塗りは塗れてない場所がないかを確認しながら、最低3回は重ね塗りしました。 エアコンの吹き出し口は、羽の部分も取り外して塗装しました。
⑦外した部品を元に戻す。 部品が乾いたら取り付けて、完成です。 取り付けてからしばらくは車内が塗料臭かったです笑
結構、時間がかかりましたが、そこそこ満足いく仕上がりになりました。 マットブラックなので、塗装のいわゆるゆず肌も気にならず良い感じだと思います。 部品の脱着も簡単で、初めてでもそこまで迷わず外すことができました。 ただ、印字のあるパーツは塗装を剥がす際に一緒に印字も剥がれてしまうので、ボタンなどの部分はプロにお願いしようかと思っています。
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