6月下旬、東京湾で浅場のシロギス釣果が好調との情報を入手し、気温33℃の中で実釣取材を敢行した。初心者でも挑戦しやすい釣り物だが、船上で熱中症になると、船酔いも併発することが多い。熱中症警戒アラートが発表される中、大活躍したのが、業界最強クラスの送風力を誇る『Bulonchiファンバッテリー』だった。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部・河野)
夏の人気魚・シロギス
「夏キス」の愛称で親しまれる船のシロギス釣りは、産卵に向けて群れが大きくなるため、釣り初心者でも数釣りを狙うことができる人気ターゲットのひとつだ。
初心者でも挑戦しやすい釣り物だが、炎天下で逃げ場の少ない船上では、熱中症対策に気を配る必要がある。
体調不良になると船酔いを併発することも多く、悪循環に陥りがちだ。楽しい夏の思い出を作るためにも、熱中症対策は欠かせない。

船上の熱中症対策
逃げ場の少ない船上で熱中症を予防するには、事前の準備と工夫が重要になる。
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6時間以上の睡眠
夏場の釣りで睡眠不足は厳禁だ。睡眠を取らず、日々の疲れがたまった状態で釣行すると、熱中症や船酔いを引き起こしやすくなる。最低でも6時間は睡眠を確保し、万全の体調で臨みたい。
水分/塩分補給
熱中症対策の基本は水分補給だ。重要なのは「喉が渇く前に、こまめに少量ずつ飲むこと」。喉が渇いたタイミングで一気に飲んでしまいがちだが、大量に飲んでも体に吸収されず、尿として排出されてしまうことがある。
さらに、汗で失われる塩分やミネラルの補給も重要だ。「塩分補給タブレット」や「塩アメ」などを持参しておこう。

涼しい場所で体を冷やす
実釣中に体調の異変を感じたら、直ちに釣りを中止し、涼しい場所へ移動することが大切だ。大型の遊漁船なら冷房が効いたキャビンがあるが、小型のプレジャーボートなどでは難しい。
そんなときに役立つのが「空調ウェア」だ。近年では多くの釣り人が使用しており、特に重要なのが「ファン」と「バッテリー」の性能だ。猛暑下でもしっかり風を送れるハイパワーなモデルを選びたい。
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最強クラスの送風力【Bulonchiファンバッテリー】
2025年夏にBulonchiから発売された新作ファンバッテリーセットは、従来の常識を超える涼しさとパワーを備えた一台だ。猛暑の釣り場でも頼れる存在となっている。
最大風量210L/秒の圧倒的送風力
Bulonchiファンバッテリーは36Vの高出力で、体感温度を最大−18℃まで下げることができる。3秒で全身を冷却する「360°全面送風」で、汗ばむ時間を快適に変えてくれる。一番弱い20Vモードでは最大12時間の連続稼働が可能で、朝から晩まで安定して使用できる。

高い互換性と防塵・防水性能
90mmファン穴に対応しており、市販の空調服や作業パンツ、バックパックなどにも装着可能だ。防水・防塵等級はIP55で、工場や建設、農作業などのワークシーンはもちろん、アウトドアや釣りでも安心して使用できる。

急速充電&表示機能
付属の急速充電器を使えば約4時間でフル充電が完了する。液晶ディスプレイにより風量モードやバッテリー残量をリアルタイムで確認でき、計画的な使用が可能だ。

多機能で通年使える
付属のPSE認証済30000mAhバッテリーは、冬のヒーターベスト用電源としても使用できる。さらにUSBポート付きで、災害時や外出先でのスマホ充電にも対応しており、通年で活用できる点も人気の理由だ。

江戸前の良型シロギスを狙う
今回は魚&水生生物専門のWEBメディア「サカナト」の編集担当である上野花音さんを招き、江戸前の良型シロギスを狙った。実釣日は6月下旬。この日は出船直後の午前7時でも気温が27℃を記録しており、非常に日差しが強い中での釣行となった。
様々な釣り物が楽しめる「林遊船」
当日お世話になったのは、千葉県の老舗船宿「林遊船」だ。最寄り駅は、都内からのアクセスも良好な「原木中山駅」。乗合に使用する大型船はもちろん、ルアー釣りに最適なプレジャーボートや、ハゼ釣り用の舟まで揃っており、関東エリアで人気の高い船宿である。

良型シロギス連続キャッチ!
ポイントとなるアクアライン付近の浅場までは1時間ほど。今回はレンタルタックルを使用し、上野さんはシロギス釣り初挑戦ということで、扱いやすい1本針の胴付き仕掛けで臨んだ。

ポイントに到着すると、船長の工藤さんから「水深8mです!」とのアナウンスが入り、いよいよ実釣開始。上野さんは丁寧なレクチャーを受け、底を取ったあと、小突くように錘を動かして誘いを入れていく。

食わせの間をしっかり取ったタイミングで、狙い通りにヒット。「プルプルッ」とした明確な引きとともに上がってきたのは、20cm前半のシロギスだった。開始早々にコツを掴んだのか、次の1投ではサイズアップした良型のシロギスをキャッチした。

30℃越えの釣行で大活躍
午前9時を過ぎた頃には、気温がすでに30℃を超えていた。強い日差しの中、座っているだけでも汗が噴き出すようなタフな状況に。上野さんはたまらず空調ウェアとBulonchiファンバッテリーを取り出し、船上でセッティングを開始。着用してすぐ「服の中で風が循環していて、かなり涼しいです!」と感嘆していた。

Bulonchiは取り付け簡単
空調ウェアへの取り付けは非常に簡単だ。Bulonchiのファンは、空調ウェアの外側と内側の両方から回してはめ込むタイプ。左右にファンを取り付けたあと、バッテリーとケーブルをつなぎ、電源をオンにするだけで起動する。

電源ボタンを2回押すと液晶に「24V」と表示され、さらに押すごとに28V→32V→36Vと段階的に風量を上げることができる。20V〜36Vの4段階調整が可能で、その日の状況に応じて使い分けられる。

上野さんはこの日が初めての空調ウェア使用だったが、1分少々でセッティングを完了し、問題なく使用開始となった。

最大風量「36V」で暑さ知らず
実釣開始から3時間が経過し、気温は33℃に達した。暑さで半ばヘロヘロになっていた筆者とは対照的に、空調ウェアを着用した上野さんは集中力を維持。バッテリーのモードを最大風量「36V」に切り替え、暑さに負けず釣りを続けていった。

バーチカルに落としてアタリがなければ、アンダーキャストで広範囲を探るなど、柔軟なアプローチでコンスタントに釣果を重ねていった。

ダイソーのロッドでも挑戦
釣果が20匹を超えたタイミングで、上野さんはタックルを変更。取り出したのはダイソーの「穴釣り用ミニロッド」だった。
このロッドはグラスファイバー製でよく曲がるため、上級者には選ばれにくいが、短くて取り回しやすいことから初心者には扱いやすい。フッキングさえ決まれば、シロギスでも十分に楽しい引きを味わえる。

仕掛けをバーチカルに落として、小突きながら誘っていく。竿先が「ビビビッ」と大きく震えた瞬間に、上野さんは竿を大きく振り上げてフッキングに成功した。

軽快な引きを楽しみつつ、20cm台のコンディションの良いシロギスを釣り上げた。

炎天下でも快適
その後も順調に釣果を伸ばし、最終的に32匹を釣り上げて納竿となった。午前7時から午後1時までの比較的短い釣行だったが、強い日差しの中での釣りはやはり体力を消耗する。
それでも、Bulonchiファンバッテリーのおかげで熱中症にならず、暑さからくる船酔いも起きることなく、最後まで楽しく釣りを楽しむことができた。

夏場の釣りは熱中症のリスクこそあるが、初心者でも挑戦しやすいターゲットが多い季節だ。釣り場では自身の体調を第一に考え、暑さに負けず安全に釣りを楽しんでほしい。
<河野陸/TSURINEWS編集部>
林遊船

都心からのアクセス抜群の江戸川放水路にある人気船宿です。名物である夏の手こぎボートによるハゼ釣りから、シーバスや青物を狙うルアー、初心者に人気のLTアジまで幅広く受け付けています。
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