千葉県を代表するランドマークである「幕張メッセ」を舞台に、2025年6月27日(金)〜29日(日)の3日間に渡り、待望の『東京アウトドアショー2025』が開催されました。同イベントでは「新しいアウトドア体験」をテーマに掲げ、アウトドアに関するアクティビティや最新アイテム、レアな情報などがテンコ盛り。通常では出会いが少ない全国各地から発信している、ガレージブランドも数多く出展していました。

現地で実際のアイテムに触れて購入することができるなど、アウトドアファンにとっては最高のイベントになっていました。そこで、今回もソトラバ編集部が会場に突撃して、気になるアイテムをレポートしたいと思います。
コレクターから「聖地」と呼ばれるTOMOS
今回のイベントではメーカーやブランドだけでなく、キャンプやアウトドアシーンを取り巻く様々な関連企業も参加していました。ここで紹介する「TOMOS」も同様で、ヴィンテージランタンを取り扱うマニアックな専門店として高い人気を博しています。

同ショップは千葉県山武市に店舗を構え、店内には貴重なヴィンテージランタンやストーブが並べられています。アンティークなランタンが好きな人たちからは 「聖地」と呼ばれ、YouTubeを始めとする色々なメディアでも取り上げられているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
TOMOSではフュアハンドをはじめ人気ブランドが勢揃い
そんなTOMOSのブースにはアメリカやヨーロッパから輸入されたフュアハンド、ヴェイパラックス、ペトロマックス、ティリーなどのヴィンテージランタンがずらりと展示され、際立つ存在感を放っていました。

とくに興味深かったのがオイルランタンと呼ばれるモデルたち。並べられていたのは1930年代〜1980年代の時代を経たアイテムたち。現在もデイツやフュアハンド、カメヤマなど古き良き時代を継承する製品が市販されていますが、時代を経たヴィンテージランタンは独特のオーラが漂い、その姿には八百万の神が宿ったような神々しさを感じてしまいます。
ヴィンテージランタンながらも価格はお手頃
同ショップのオーナーである荒川聡さんは、「時代を経た貴重なオイルランタンですが、実はお手頃なものも多く、3万円以下の予算で楽しめるアイテムも数多く取り揃えています。また、販売しているアイテムはしっかりオーバーホールが施されており、安心してランタンを楽しめるように配慮しています」とのこと。ヴィンテージランタンの魅力は、量産品である現行モデルでは表現できない味わいであり、とくにグローブと呼ばれるガラス製のホヤは必見です。

当時のガラスは現在のように加工技術が発達しておらず、製造の過程で気泡やシワが入ってしまい、そのラフさが炎のゆらぎとなり、味わい深い灯りとなるのです。静かなキャンプ場で灯す、古いオイルランタンを愛で、時の流れを楽しむのも大人の嗜みといえるでしょう。時空を超越した美しい炎に癒される貴重な時間……。

そんなヴィンテージランタンの世界を提供してくれるTOMOSのブースには、多くの趣味人たちが足を止めて古き良き時代のランタンに魅せられていました。すでにヴィンテージランタンに魅了されている方や、これから古いランタンを手に入れてみたいと考えている方などTOMOSへの“聖地巡礼”をおすすめします。