キャンプといえば、テントを設営してその中で寝るのが一般的ですよね。気温が上がってきたらぜひ挑戦したいのが、タープのみでキャンプをおこなう「タープ泊」。少しハードルが高いようにも感じるタープ泊ですが、意外と簡単にトライできます。
「タープ泊」で荷物を大幅削減!?
そもそもタープとは、キャンプサイトに張って直射日光を防いだり、雨風をしのいだりすることのできる大きな布のこと。テント同様にポールやロープなどで設営します。
テントを使わずに、タープのみで宿泊する大きなメリットが「荷物が大幅に減る」こと。テントを利用する場合、内側のインナーテント、外側のフライ、テントの骨組みとなるポール、テントを支えるガイドロープやペグなど、様々なアイテムが必要となります。

使用するタープにもよりますが、タープのみでの宿泊の場合はタープ本体と支柱、ガイドロープとペグさえあれば設営が完了。木などに固定できる場所だとポールも不要になるので、設営や撤収の時間を大幅に短縮することができます。

また風を感じながら、自然と一体化できるのもタープ泊の魅力です。さえぎるものがない環境で、川のせせらぎや虫の音に包まれながら眠りにつけば、いつものキャンプよりも自然を身近に感じられるはず。
防犯&虫よけ対策は重要な課題
魅力も多いタープ泊ですが、デメリットも存在します。まずひとつは防犯面のデメリット。テントのように「壁」が存在しないため、盗難に合うリスクはテント泊と比べると高くなってしまいます。鍵や財布などの貴重品は身に着け、キャンプに使うギアも目の届く範囲にまとめておきましょう。クルマが横づけできるサイトの場合は、貴重品や使用しない道具はクルマの中に保管しておく方が良いかもしれません。

タープ泊の場合は「虫よけ」も重要な課題。虫対策としては、コットや蚊帳をうまく利用してください。コットとはアウトドア用の簡易ベッドのことで、寝床を浮かせることで地面を這う虫の対策になります。また蚊帳と併用すれば、飛ぶ虫の対策も可能。タープ全体を覆う大きな蚊帳や、蚊帳付きのハンモックなどがおすすめです。

またカラスやクマなど、食べ物を狙う動物の対策も必要です。ゴミは袋に入れてしっかり縛る、食材はクーラーボックスやクルマの中に保管するなど、管理を徹底しましょう。
「タープ泊」にぴったりなタープの張り方とは
タープには様々な張り方があり、どのような形にするかもタープ泊の楽しみのポイント。ベーシックに広げて張るのも良いですが、少しアレンジを加えることでより一層タープ泊が楽しくなります。

おすすめは支柱を一本のみにし、四隅を地面近くに固定する方法。通常の張り方に比べて周囲を布に囲まれている感覚が強くなるため、居住性と開放感を両立したタープ泊を楽しむことができます。四隅を地面近くに固定することにより、雨風にも強くなるのも大きなメリットと言えるでしょう。

不安要素も多い一方で、しっかりと対策をすれば快適なキャンプが楽しめる「タープ泊」。防犯、防虫を意識しながら、自分にあった「タープ泊」のスタイルをぜひ見つけてみてください。