2025.6.28

尾瀬でいま見頃の”ほわほわ”とイベントのお知らせ|まだ知らない尾瀬ストーリー#08

“尾瀬”と聞くと思い描く景色はどんなものでしょうか?

「湿原と山と木道」という景色を思い浮かべる方が多いかもしれません。尾瀬はその景色があまりにも有名で、その成り立ちや歴史、その周辺地域のこと、そこに関わる人々のことはほとんど知られていません。じつは尾瀬には感動的なストーリーがいくつもあるのです。

尾瀬をこよなく愛するOze Nature Interpreterの私が、尾瀬のさまざまなストーリーをお届けします!

ついに”ほわほわ”が見ごろになりました!

尾瀬と言ったらミズバショウ。そう思われている方も多いのではないでしょうか。でも尾瀬は各季節に見ごろになる植物が、ほかにもたくさんあるのです。

今回は、春先にミズバショウの見頃が終わると湿原の主役をバトンタッチする、とある”ほわほわ”な植物についてご紹介します!この植物が主役を交代するのも早いので、ぜひぜひお早めに尾瀬に足をお運びくださいね。

ちなみに今回ご紹介するのは、尾瀬沼の大江湿原と裏燧林道の上田代です!

湿原を白く染める”ほわほわ”

▲この時期見ごろになる”ほわほわ”な植物。

残雪が多ければいまの季節、残雪が少なければいまよりもう少し前に、見ごろになる植物があります。ミズバショウの花と同じ時期にお花を咲かせ、ミズバショウのお花が終わり「ミズバショウ終わっちゃったねー」という声が聞こえてくる時期になると主役になる、この”ほわほわ”。

そう!”ワタスゲ”です。

そういえばワタスゲのお花ってどんなのだっけ?……という方もいらっしゃるかも。そんな方のためにここに写真を載せておきます。

▲ワタスゲのお花。見たことありますか?

「あ!見たことある!!!」と言ってくださる方がどれくらいいらっしゃるか……笑。とくにワタスゲのお花の時期は”ほわほわ”の時期より背が低くて、湿原自体も茶色っぽいので同化してしまってあんまり目立たないのです。

来年、もしもミズバショウの時期に尾瀬に行くことがあったら、目を凝らしてよーく見てみてくださいね。このワタスゲはたんぽぽと同じように、お花が終わり綿毛になり始めると少しずつ背を高くして、少しでも遠くに種子を飛ばそうとします。

▲茎をよく見ると背を伸ばしたことがわかります。

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大江湿原(尾瀬沼)のようす

▲大江湿原を白く染めるワタスゲ。
▲ワタスゲと同じ時期に見ごろになるレンゲツツジ。
▲今年はコバイケイソウもたくさん!

燧裏林道・上田代のようす

▲燧裏林道にある上田代は人があまり訪れない静かな湿原です。
▲上田代にあるベンチもワタスゲに囲まれて絵になります。
▲今年はたくさんワタスゲが見られるので、ワタ平線(?)ができています。

まるで夢の中にいるような、なんとも幻想的な景色です。ワタスゲは今回ご紹介した尾瀬沼の大江湿原と燧裏林道の上田代のほかにも、燧ヶ岳の広沢田代や熊沢田代がおすすめです!ぜひ行ってみてくださいね!

イベントのお知らせ

今シーズンは尾瀬の福島県側の登山口のひとつ、「御池(みいけ)」で3つのイベントを行います。詳しい情報は下記のリンクをご確認ください!みなさまのお申し込みをお待ちしております!

2025.8.11(山の日)EVENT
【尾瀬の成り立ち~地質からみる尾瀬の歴史~】を開催します!
https://note.com/ozenature/n/nb4fa2c5eab20

2025.8.27(水)EVENT
【身体をケアする尾瀬ヨガ-尾瀬に通い続けるために-】を開催します!
 https://note.com/ozenature/n/n7b4ccb952c19

2025.9.27(土)EVENT
【尾瀬の天の川と星や宇宙をめぐる夜-第2夜-】を開催します!
→※近日情報公開予定!

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出典: https://funq.jp/randonnee/article/1019333/
この記事を書いた人 ランドネ

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