ワイルドなキャンプ飯調理の必須アイテム！　ワンランク上の外飯が満喫できる「ダッチオーブン」の万能ぶりとは

アウトドア料理の定番アイテムとなりつつある「ダッチオーブン」。そもそもダッチオーブンとは厚みのある鉄製の蓋が付いた鍋のことで、アメリカ開拓時代から使われていたとも言われています。しかし一口にダッチオーブンと言っても、その種類は実にさまざま。今回は、ダッチオーブンの種類と選び方をご紹介します。

万能すぎるダッチオーブン！ スタンダードは「鋳鉄製」

ダッチオーブンは炭の上に直接置くことが可能。蓋にも炭を載せることができるので、オーブンのように上下から加熱できるのが最大の魅力です。ピザやパン、ローストビーフなど、キャンプ飯の幅がぐっと広がります。

ダッチオーブンを選ぶ際のポイントは材質です。スタンダードなのが鋳鉄製です。重厚感があり火が通りやすいのが特徴で、蓋の重みがしっかりと旨味を閉じ込めてくれます。一方で鋳鉄製は錆びやすいため、手入れに手間がかかることも。とはいえ、使い込むたびに見た目が変化する楽しみもあり、こだわりの道具を育てたい方におすすめです。

スタイルに合わせた素材選び

鋳鉄製よりも手軽に使えるのが黒皮鉄板製。赤サビを防止する「黒皮」とよばれる酸化皮膜に保護されており、劣化しにくいメリットがあります。手入れが簡単なうえ、見た目もアウトドア感満載。

ステンレス製は初心者や家庭でも併用したい人におすすめです。軽量で持ち運びしやすいうえ、サビを気にする必要もありません。とにかく使い勝手が良く、普通の鍋と同じように扱うことができます。

理想のダッチオーブンを手に入れよう！

鉄製のダッチオーブンの場合、最初に「シーズニング」と呼ばれる慣らし作業も必要に。表面にコーティングされたワックスを取り除き、鍋全体に新しい油の膜をつくることでサビ防止効果を発揮してくれます。最近ではシーズニング不要の鉄製オーブンも販売されているので、しっかり確認してから購入するのが良いでしょう。

最後に、サイズ選びも重要なポイント。ソロ～2人程度は、8～9インチ（約20cm）がおすすめです。6インチ（約15cm）と小サイズのダッチオーブンもあり、こちらはおつまみ用などにはぴったり。

ファミリーキャンプなど3～4人であれば10インチサイズ（約25cm）が最適です。さらに大人数での使用や豪快な料理に挑戦したいという場合は、12インチ（約30cm）以上という選択肢も。焼く・煮る・蒸すなどあらゆる用途に活用できるダッチオーブン。自分好みのアイテムを見つけて、ワンランク上のキャンプ飯を堪能してみてはいかがでしょうか。