タフネスさに抜群の居住性をプラス！　D:CAMPERキット搭載「デリカD:5」のバンコンバージョンが快適すぎる

2025年5月24日（土）、25日（日）の2日間、神奈川県藤沢市の「ジ・アウトレット湘南平塚」のB駐車場で「第60回 関東キャンピングカー商談会」が開催されました。同イベントは関東キャンピングカー振興会が主催となり、日本全国から13社・21台のキャンピングカーが展示されました。

キャンピングカー商談会の魅力とは

このイベントの魅力は「各キャンピングカービルダーの担当者に気軽に相談できること」であり、会場には数多くのキャンピングカーファンが訪れ、熱心に話を聞いていました。今回のイベントの特徴は本格派のキャンピングカーだけでなく、ライト層にアピールするお手軽なモデルも多かったこと。いまやキャンピングカーが“高嶺の花”ではなく、趣味の相棒として認知され、とても身近になったことが実感できました。

D:CAMPERキット搭載で車中泊仕様をコンプリート

同イベントではコンパクトなモデルが数多く展示されていましたが、そのなかでソトラバ編集部が注目したのが千葉県柏市に本社を構えるグランドモーターのブースでした。展示車両である「D:CAMPER」は三菱デリカD:5をベースにしたモデルで、ワイルドなスタイルとタフネスぶりが特徴。グランドモーターはデリカを中心にアルファードやヴェルファイアを使った、キャンピングカー作りを得意とする製造・販売メーカーとして注目を集めています。

今回のイベントに展示されたモデルはD:CAMPERと呼ばれるキャンピングカーですが、そのネーミングはコンプリート車両ではなく、キャンピング仕様のキット名でもあるのです。要するに、現在デリカD:5に乗っているオーナーであれば、すでにお乗りの車両にD:CAMPERキットを取り付ければコンプリートカーへとモディファイすることができ、予算に合わせてベース車両を新車、中古車から選ぶことも可能です。

本格派に迫る装備満載のデリカD:5のD:CAMPERキット

同キットの内容はベッドキット、インテリア、センターテーブル、家具、ステンレスシンク、サイドテーブル、サブバッテリー、照明などをセットにしたもので、キット施工価格は98万円（税別）。アンダー100万円でこれだけのキットを装備できるのは驚きであり、デリカD:5であれば現行モデルだけでなく先代モデルもOKなのはうれしい限り。

グランドモーターでは国内生産にこだわり、グランドモータープロダクツとして茨城県水戸市に建設した製造工場で、職人たちが丁寧に製作しています。国内に自社工場を持ち、自社一貫のワンストップで対応することでリーズナブルな価格設定を可能にしているのです。

フルフラット化で就寝定員2名を実現

実際に車内に乗り込んでみると、そのクオリティの高さに驚かされることでしょう。家具の切断面や接合部がしっかりと処理され、チープさを感じることは一切ありません。ベッドキットは寝心地もよく、サイズは214cm×137cmとダブルベッドと同等の広さを確保。内装のカラーは組み合わせによって5000種類以上となり、自分の好みによって仕上げることが可能です。

メイド・イン・ジャパンにこだわり、日本のユーザーのニーズをしっかり形にするグランドモーター。その姿勢こそが信頼と安心へとつながり、アウトドライフを楽しめる環境をサポートしてくれるのだと感じました。

完成したコンプリートカーを購入するのではなく、いま乗っているクルマ、新車、中古車と予算やスタイルに合わせてオーダーできるD:CAMPERは新たな時代のキャンピングカーとして注目を集めることは間違いなし。ちなみに、今回取材した車両は平成21年式モデルとなり、オプションとなる12Vクーラーやソーラーパネル、外部電源などを装備し、総支払額は377万8000円。このプライスで上質なキャンピングカーが手に入ることは驚きであり、予算的な問題で諦めていた人にとっては大きな希望になりそうです。