2025.6.4

海開きを控えた三浦海岸から横須賀アルプス縦走! 本格夏日を前に低山ハイクで朝活縦走のススメ

首都圏の低山といえば高尾山周辺が第一候補に挙がるかと思いますが、激混みの山はなかなかペース配分が難しいかもしれません。陣場山方面から高尾側への縦走下山も激混み必至。かといって首都圏で人気山域の丹沢も、この時期からの名物のアレ、ヤマビル対策が必至です。そこで三浦地区の低山アルプスにフォーカスしてみます。プチ縦走の朝活のススメです。

三浦半島のビーチリゾートから行くハイキングコース

神奈川県の三浦半島には逗子市と葉山町を周回または横須賀市とで横断する三浦アルプスと、三浦半島を南北に走る横須賀アルプス(武山ハイキングコース)があります。どちらも三浦アルプスと呼ぶケースもあるようですが、ここでは区別のため後者を横須賀アルプスと定義しておきます。いずれも複数座の縦走で駅間ワープができます。

横須賀アルプスは北側は大楠山から南へ下るルートと、三浦海岸側から北上する周回ルートが代表的かと思います。ここでは京急線津久井浜駅から北上し周回します。

津久井浜駅からは、駅前にある浅間神社から津久井浜観光農園を目指します。四季折々の果樹や新鮮野菜の直売所などを見ながら園内車道を進み、まずは武山へ。

武山は標高200m。山頂にはアゼリアハウスという休憩所が置かれています。

アゼリアとは英語でツツジを意味するそうで、事実、この一帯には約1200本のツツジが植えられています。

アゼリアハウス展望台からは360度のパノラマ展望が待っています。北側に広がる横浜〜都心部は晴れていれば東京スカイツリーを視界に捉えることができます。

また武山には三浦半島霊場の一番札所の龍塚山持経寺武山不動院が置かれています。古より地域の漁師さんたちの信仰を集めてきたお不動さんです。

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歴史的遺構が遺る山頂をめぐるプチ縦走を堪能

武山から東に歩を進めて、同アルプス最高峰の標高204mの砲台山(正式名称・大塚山)へ。砲台山のいわれは、山頂にある遺構で判るとおり、かつて旧日本海軍の武山防空砲台(武山高角砲台)が置かれていたためです。

この砲台は、東京湾に遺る代表的な要塞の観音崎砲台や猿島砲台などの明治期の船舶迎撃砲台とは違い、航空機迎撃用目的で昭和初期に建造されました。比較的近代の遺構はかなり程度良く保存されてきたようで、側面には弾薬格納に使用されたらしい孔もしっかり遺っています。また砲台跡横のパラボラ塔は海上保安庁の受信所です。

砲台山から武山見晴台を右手に南東に三浦富士へ。標高183mの山頂に浅間神社奥宮が置かれた富士信仰の山です。

この奥宮の歴史は相当古いらしく、8世紀は奈良時代と言われています。高僧・行基が訪れ、駿河浅間神社に勧請したとのことです。

果樹畑内に張り巡らされた車道から駅方面に従って帰路につくもよし、途中で観光農園へ折れてお土産に新鮮な三浦野菜やフルーツを買って帰ることができるのも横須賀アルプスの魅力の一つかもしれません。

コースタイムも2時間半程度。朝活縦走としていかがでしょうか(※上の写真はイメージです)。

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出典: https://www.sotolover.com/2025/06/165571/
この記事を書いた人 ソトラバ編集部

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