2025.6.4

登山に行くときに必携の「レインウェア」はメンテナンスが大切! 長持ちさせるそのコツを伝授

メンテイメージ/レインウェアとスプレー

急激な天候の変化がおこりやすいのが登山です。そのため、レインウェアは登山における必須の持ち物ですが、普段の手入れを怠ってしまうと、いざ着用したときに水が浸入してきたなど、トラブルに見舞われる心配もあります。買ったばかりのレインウェアを長く大切に使うためにも、お手入れの方法も覚えておきたいですね。そこで、登山歴の長いアルペントーキョーの鈴木正志さんに、そのコツを聞いてみました。

汗や油脂分も多いのでしっかり洗うのが大事

基本的に、「レインウェアも普通の衣類と同じで、洗濯表示に基づいて洗えば問題ありません」(鈴木さん)ということです。ただし、街中で着る衣類と違って、登山ではいろいろな汚れが付着しますから、それを意識したメンテナンスが重要になります。

洗濯表示

鈴木さんは、「登山では汗をたくさんかきますから、汗や油脂分がレインウェアに付いて、防水被膜が目詰まりを起こす心配があるんです」と言います。さらに、湿気により生地に悪影響を及ぼす可能性もありますので、洗濯はとても重要なのです。

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レインウェアの撥水効果を長持ちさせよう

レインウェアが備えた撥水効果を、できるだけ維持できるように手当をする必要もあります。最も手っ取り早いのは、撥水剤をかけるという方法です。あらかじめ撥水スプレーでコーティングしておくことで、より効果を高められます。なお、撥水スプレーを使うときは、必ず屋外の風通しのいい場所で行うようにしましょう。

撥水スプレー使用

また、「素材に熱を加えることによって、撥水効果がよみがえる場合もあります」(鈴木さん)。実は、洗濯をした際に乾燥機にかけたり、コインランドリーを使ったりして温めることで撥水効果が復活するんです。これは、撥水性を含んだ素材の分子が、熱を加えることで再び整列するからだといわれています。ただし、高温での乾燥は生地を傷めることになるので、60℃以下を目安にしてください。

コインランドリー

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湿気も大敵なので保管方法にも気を使いたい

保管するときは、ハンガーに吊るしておくようにします。畳んだり、丸めたりした状態で放置しておくと、湿気がこもって、カビが発生するおそれもあります。

ハンガー

「生地が傷んでしまうと、縫い目などを補強しているシームテープなども剥がれやすくなり、防水効果に悪影響を及ぼします」(鈴木さん)ので、保管方法には十分注意してください。

登山で使うアイテムは、あまり使わないとクローゼットにしろ、物置にしろ、奥のほうにしまったままになりがちです。とくにレインウェアは、専用袋に収納しておく人も多いと思いますので、しばらく登山に行かない場合は定期的に取り出して風に当てるなど、普段からチェックする習慣をつけるといいでしょう。

アルペントーキョー [Alpen TOKYO](東京都新宿区新宿3-23-7 ユニカビル)
https://store.alpen-group.jp/

鈴木さん

鈴木正志さん
【プロフィール】高校時代に山岳部に所属し、いまも週に1回のペースで登っている超ベテラン。最近は山頂を目指すだけでなく、花や苔といった自然の美しさも堪能している。アルペントーキョーのシニアトレッキングアドバイザー。

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出典: https://www.sotolover.com/2025/06/165171/
この記事を書いた人 吉田正之

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