2025.6.3

日本百名山全縦走スタート|100 MOUNTAINS, 100 STORIES. -日本百名山、映像と巡る150日‐vol.1

2025年3月、人生を賭けた決断をした。それは「日本百名山全縦走」。
スピードアタックではなく、映像撮影を行ないながら約5カ月間(150日)をかけて歩く。ピークハントだけが目的ではなく、多くの人に日本の登山文化や山の魅力を伝えることが目的である。そのためには、登山だけでなく、事前のプランニング、移動、車中泊、映像化、配信活動、資金調達も同時に進めていく必要がある。
軽率かつ無謀な挑戦だと思う。でもこの挑戦をどこまで大きくすることができるのか。それこそが僕の成し遂げたい挑戦なのかもしれない。
この約5カ月におよぶ旅の裏側をここに記録していきたい。

文・写真◉TAKE

挑戦者のプロフィール

どうも、TAKEです。
親の影響で子どものころからアウトドアになれ親しみ、社会人になってからは“”テント泊登山”にハマり、まるで冒険をしているかのような山行スタイルに没頭してから気づけば今年で9年目。映像撮影は趣味から始め、いまでは作品として残すことが生きがいになっています。YouTubeにて「TAKE CHANNEL」を配信しています。

TAKE CHANNELはこちら

今回の旅では、プロジェクトのブログとFUNQにて情報を配信していきます。

34歳という節目の年。「このまま普通の人生を歩むのか、本当にやりたいことに挑戦するのか」。こんなことを考えられるのも最後なんだろうなと感じていました。ふと頭に浮かんできたのは2020年に歩いた立山から上高地への縦走。5泊6日、テント泊装備で富山から長野まで歩き切ったあの旅は、いまでも心に残っています。もう一度、あんな旅がしたい。しかし、今回はただの旅で終わらせたくはありませんでした。もっと記録にも残るような、「挑戦」をしたいと思ったのです。

それならばと、真っ先に考えたのが「日本百名山全縦走」。
過去の記録を調べると、田中陽気さんの“グレートトラバース”や藤川健さんの33日間全山達成など、桁違いの挑戦がすでにありました。知らなかったとはいえ、現実を知り、衝撃を受けたのも事実です。
そこで自分のスタイルを貫くことを考えました。これまで、1kg超えのジンバルに一眼レフを載せ、手ブレを許さず撮影する山行をしてきた私は、このスタイルですべての百名山を映像化し、SNSを通じて次世代に山の魅力を伝えることこそが自分にしかできない挑戦だと思い、決行を決めました。

▲2020年8月に決行した立山上高地縦走。
▲ジンバルを使った撮影スタイル。今回の撮影機材はSONY/α7 s Ⅲとα7 Ⅳ。ジンバルはDJI/RONNIN-S。DJI/mini 3 pro、DJI/OSMO ACTION 5 PROも使用。

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旅の概要

100MOUNTAINS,100STORIES. ‐日本百名山、映像と巡る150日‐
登山適期を考慮し、長野・霧ヶ峰をスタートし、ゴールは屋久島・宮之浦岳を目指す。車中泊を基本とし、単独で行動。一眼レフとジンバルを使い本格に撮影する。登山装備や撮影編集機材の充電なども道中に行なう。日々の動画配信やブログでの記事化も計画中。

旅の計画について

考えるより先に動こうと思い、最低限の情報を調べたうえYouTubeにプロジェクトの動画を投稿し、覚悟を決めました。また、ひとりでは困難なこともわかっていたので、多くの方の力を借りられればと思いサポートメンバーも募集。結果、5人の仲間が加わってくれました。ここから、一気に計画が進んでいきます。

仲間が増えると、その手は驚くほど速い。計画が一気に進み、同時にタスクも膨れ上がりました。安全管理、撮影や配信のルール、リアルを楽しめる仕掛け。想像もしなかった議論が飛び交い、深夜1時すぎまで続くミーティングは当たり前。コンテンツ準備は終わりませんが、そろそろ僕は旅の装備をまとめなければなりません。

▲サポートメンバーとのミーティング。たかしさん(山行スケジュール担当)、ひらたん(映像担当)、こうた(WEB・クラファン担当)、ひかる(星景写真・制作担当)、柴ちゃん(事務・窓口担当)。

■主なスケジュール
・4月 企画・計画・メンバー募集・スポンサー営業
・5月 計画・装備機材準備・クラファン・コンテンツ設計
・6月 スタート(霧ヶ峰)/信州・秩父多摩甲斐・関東
・7月 東海・上信越・東北
・8月 北海道・北アルプス
・9月 北アルプス・中央アルプス・南アルプス
・10月 北陸・関西・中国・四国・九州→ゴール(宮之浦岳)
・11月 以降報告会・映像制作・展示会・書籍化

これはただの登山旅ではありません。
登山文化の裾野を広げるため、いろんな仕掛けを用意しました。その一部をご紹介します。

日本百名山全てを映像化

全山を『TAKE CHANNEL』にて映像化。美しい景色も過酷な瞬間も“リアル”を伝えます。道中ではショート動画(主にInstagram)とダイジェスト版(Youtube)を配信予定。

Instagramはこちら

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リアルタイムGPS

いかにこの“リアル”を楽しめるかを考え、公式サイトをオープンしました。衛生通信を使用したリアルタイムGPSを地図上で公開。現在地や軌跡が追える構造になっています。

応援の見える化

この旅を僕だけのものでなく、同じように百名山に行きたい人、行きたくても行けない人、なにか挑戦を計画している人などを巻き込むプロジェクトにしたい。その一環として、山頂で掲げるフラッグに個人の名前やメッセージを載せ、動画クレジットにも掲載予定です。孤高の旅にみんなの名前を背負って旅をしたいと考えました。

レガシーを残す

この旅では多くのデータ取得が可能となり、装備の耐久性などもテストします。さまざまな知見をWEBサイトや報告会、書籍化を通して残したいと考えています。

『100 MOUNTAINS, 100 STORIES.』公式サイト

ただの夢だったはずが、たくさんの人を巻き込み、挑戦する意味が生まれ、できることも増えてきました。それと同時に、プレッシャーや不安も大きくなっています。自分にそんな大それたことができるのか、やりきれるのか。そんなことを考えるたびに、怖くなる瞬間もあります。

でも、だれかの挑戦に背中を押されたように、今度は自分がだれかの挑戦のきっかけになりたいと思っています。このおよそ150日間におよぶ旅が、どれだけ意味のあるものになるのかは自分次第。まずは全力で挑む姿を届けたいし、この旅をとおして「山に登るって楽しい」「なにかに挑戦するってすごい」と思ってくれる人がひとりでも増えたら、それだけで十分だとも思っています。どうぞ、応援よろしくお願いします。

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出典: https://funq.jp/peaks/article/1014801/
この記事を書いた人 PEAKS

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