ペットは家族同然、どこへでも一緒に行きたいと思う人も多いのではないでしょうか。そんな気持ちに応えるように、最近ではドッグランを備えたキャンプ場があるなど愛犬とのアウトドアは今や定番。なかには山登りに愛犬を伴う人もいますが、「犬との登山」に関しては賛否の声があるようです。
“犬連れ登山”に対する世間の意見は?
犬と登山をすることに反対する人からは、「犬嫌いやアレルギー持ちの人からしたら、ある意味逃げ場のない空間で犬とすれ違うのはかなり辛い」との声がありました。登山道は狭い道が多いため、すれ違う際にかなり接近することになります。片側が崖のようになっている場合もあるので、驚いた際に滑落や怪我のリスクがあると懸念する声も。

また「山は危険だから、相当訓練された犬じゃないと危ない」「山で疲弊している犬を見ると、とても可哀想な気持ちになる」など、犬の立場を考えて犬連れ登山に反対する意見もありました。

一方、実際に犬を登山に連れて行っている人からは「私たちのせいで“犬連れ登山禁止”なんてことにならないように、マナーは常に意識している」「他の登山客に迷惑がかからないように、それと犬に負担を強いないようにしっかりとトレーニングしてから山に連れて行ってる」などの声が。犬連れで登山を楽しむために、きちんと労力を費やしているという意見が多く見られました。
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犬連れ登山で守るべき最低限のルール
では、愛犬と登山をするためにどのようなことに気をつけるべきなのでしょうか。大前提として、登る予定の山や地域がペット同伴可能かどうかを確認しましょう。野生動物や野生植物の保護、または他の利用者への配慮からペット同伴の自粛を求められている地域もあります。

愛犬の排泄物は持ち帰るのも、必ず守らなければならないルールです。呼び戻しや「待て」など、基本的なしつけができているかも重要。その上で、犬と一緒に登山を楽しんでいる人はさまざまな工夫をしています。

たとえば「犬が何かに驚いたり、逆に山の生き物を驚かせるのも良くないからリードは必ず短めに持つ」「伸縮リードは山では使わない。何かあればすぐに犬を押さえられるようにしてる」など、いざという時にはしっかりと愛犬を制御できるように心がけているようです。
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犬の健康を考えた山選びを!
もちろん、犬が登れるような難易度の山を選ぶことも大切です。小型犬や体力のない犬は比較的平坦な低山を選択するなど、くれぐれも愛犬に負担をかけないようにしましょう。また、山に生えている植物やキノコ、木の実などを食べないよう気をつける必要もあります。なかには舐めるだけで体調に異変を起こすものもあるため、常に愛犬に気を配りながら山を登らなければいけません。

さまざまな意見がある「犬連れ登山」。自身や周囲の安全のため、そして愛犬の健康のためにも基本的なルールを守って楽しみたいですね。
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