両側を切り立った断崖に囲まれた「峡谷」。谷間を流れる清流や四季折々の美しい自然は、アウトドア好きからも高い人気を誇る観光スポット。なかでも「日本三大峡谷」と呼ばれる「黒部峡谷」「清津峡」「大杉谷」は、それぞれ個性豊かな特徴を持つ秘境です。手軽に行ける絶景スポットから本格的な登山コースまで、楽しみ方も多彩。そこで今回は日本が誇る三大峡谷の魅力をご紹介します。
トロッコ列車に揺られながら大自然を感じる「黒部峡谷」
まずご紹介するのは、富山県に位置する「黒部峡谷」。日本有数の急流河川である黒部川が、長い年月をかけて削り出した日本一深いとされるV字峡です。国の特別名勝や特別天然記念物にも指定されており、谷底を流れるエメラルドグリーンの川が訪れる人々に秘境を感じさせます。

黒部峡谷の楽しみのひとつが、峡谷を走るトロッコ列車。とくに紅葉シーズンは、絶景を間近で楽しめるとあって大人気です。なおトロッコ列車の運行期間は4月中旬から11月末までですが、冬季には特別運航のプレミアムツアーも。白銀の世界を巡る旅は、冬ならではの贅沢な体験になりますね。
ADVERTISEMENT
ADVERTISEMENT
秘境の絶景がアート作品になる場所「清津峡」
新潟県にある「清津峡」は、「柱状節理」という柱状の岩肌が特徴的な峡谷。象徴ともいえる「清津峡渓谷トンネル」は、訪れる人々に絶景を提供する人気のスポットです。トンネルの終点にある「パノラマステーション」では、足元に張られた水面に峡谷が反転して映り、SNS映えするスポットとしても話題を呼んでいます。

トンネル内は整備されているため、「登山や険しい道のりはハードルが高い」と感じる人にもぴったり。大自然を気軽に満喫できるため、アウトドア初心者や家族連れでも安心です。建造物と大峡谷がつくりだす芸術を、ぜひ目の当たりにしてみてください。

ADVERTISEMENT
ADVERTISEMENT
エメラルドグリーンの清流を訪ね歩く旅「大杉谷」
本格的な山歩きを求める人には、三重県の「大杉谷」がおすすめです。吉野熊野国立公園に位置する峡谷は、冒険心をくすぐるとっておきの秘境。とくに「シシ淵」と呼ばれる絶景スポットでは、巨大な岩壁の間から望む滝や、透明度の高いエメラルドグリーンの清流を眺めながら、マイナスイオンあふれる大自然を堪能できます。

ただし、大杉谷は本格的な登山コース。全長約16km、高低差1415mというアップダウンの激しいルートは、体力と経験を試される場です。難所を乗り越えたときの達成感は格別ですが、自分自身や同行者のレベルに合わせて無理のないプランを立ててくださいね。
日本三大峡谷は、自然の迫力と美しさを肌で感じられるアウトドアスポットです。他では見ることのできない絶景が、非日常の世界へと誘ってくれるはず。ぜひ峡谷をたずねて、大自然が織りなす感動を味わってみてください。
ADVERTISEMENT
ADVERTISEMENT