広島県尾道に、釣り道具やウェアに一切の妥協を許さないこだわりの船長がいる。その名は桑田観光の桑田船長。12月8日、ワークウェアメーカー【クロダルマ株式会社】の社員たちが、第三神力丸に乗船して青物釣りに挑んだ。寒冷期特有の厳しい天候に見舞われたものの、全員が見事に釣果を上げる結果に。その釣行の様子をお届けする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版編集部・立石)
冬の船釣りで美味魚を狙う
寒さ厳しい冬の期間中、釣りをお休みするおかっぱりアングラーは多い。雪が吹き付ける中での釣行は過酷を極め、その中で釣果を得られず帰路に就くことも珍しくない。しかし、船釣りを楽しむ人にとって「冬」の認識は少々異なる。

魚に脂がのる季節
「冬は魚に脂がのって美味い」。これが多くの船釣り愛好家の常識だ。エリアによっては脂の乗った青物や、年末年始に重宝されるマダイなど高級魚の釣果が爆発することもある。
つまり、船釣り愛好家にとって冬は美味しい高級魚が釣れる季節であり、寒くても釣りに行きたくなる季節なのだ。

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防寒対策は必要不可欠
脂の乗った美味しい魚を釣るためには、タックルや仕掛け以上に「寒さ対策」が必要不可欠だ。船上で寒さに凍えると正直釣りどころではなくなる。
体は芯から冷えて唇は紫色に、指先は凍えて言うことを聞かず、細かなエサ付けや仕掛けの調整なんてもってのほかだ。美味しいターゲットを楽しく釣るために防寒対策は必須項目である。
防寒ウェアは高額
とはいえ、釣り具メーカーから販売されている防寒ウェアはどれも値段が張る。高価なものだと上下セットで5万円を超えることも。正直な話、防寒着にはあまりお金をかけず、釣り具や釣行自体にお金をかけたいというのが釣り人の本音だろう。

そこで注目したいのが、土木・建築業界の職人さんが着用している「作業服・ワークウェア」。1万円~2万円台のアイテムでも高い性能を持つ防寒ウェアは豊富にあり、近年ではデザインに凝ったアイテムも多数販売されている。
釣り人の体温調節はもちろんお財布にも優しい「作業着・ワークウェア」の中から、遊漁船の船長にも支持を受けているワークウェアブランドを見つけたので紹介していきたい。
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ワークウェアブランド【KURODARUMA】
KURODARUMA(クロダルマ)は広島から全国にウェアを販売しており、日本国内はもちろん、東南アジアなど海外で製造しているワールドワイドな会社だ。

KURODARUMAのウェアはワークウェアとファンシー系の二つがあり、そのうちの一つ「D.GROW」ブランドは釣りシーンでも活躍が期待できるワークウェアのブランド。全国のホームセンターなどでの取り扱いはもちろん、カタログでの購入も可能だ。
桑田観光・第三神力丸から出船
今回はKURODARUMAの防寒ウェアを普段から愛用しているという、広島県尾道市の遊漁船「桑田観光」桑田慎太郎船長の元を訪問。
海を知りつくすプロがKURODARUMAを愛用している理由について船上インタビューを実施した。

当日は、クロダルマ株式会社の釣り好き社員7名も乗船し、KURODARUMAの「54389防水防寒ジャケット」「54379防水防寒ジャケット」「54374防水防寒ジャケット」を着用しながら初冬の瀬戸内タイラバ&SLJに挑んだ。
12月の寒さを吹き飛ばすようなアツい釣行の様子を、桑田船長のインタビューと併せてお伝えする。

タイラバスタート
午前7時30分、満越漁港フェリー乗り場より出船。出船後15分ほど船を動かしポイントに到着。当日の海はシケ模様。当初はジギングで青物を狙う計画だったが、海の様子を見て近場でのタイラバに変更した。
短い距離ながらも移動中は波の飛沫が舞い上がる。ジャケットの撥水性能が高く、付着した飛沫も生地をはたくだけで落ちるほどだった。

釣りを開始した7時45分ごろで気温は5℃。頬に当たる風で体感温度はさらに冷たく感じた。寒さに震えるほどの気温だったが、社員のみなさんは防水防寒ジャケットを着用し、防寒対策はバッチリだった。

タイラバの服装は動きやすさが命
タイラバは、いかにロッドを不自然に動かさないように調節しながらリーリングする必要がある。寒さに震えるようでは、リールを巻くスピード調節にも集中できない。冬季にタイラバへ着ていく服装は、暖かさと同じくらい動きやすさが重視される。
リーリング時の動きやすさという点でも、普段から外で作業をする職人の方々から支持を受けているKURODARUMAのワークウェアが有用だ。
ワニゴチがヒット!
タイラバのボトムタッチ後は丁寧にリーリングしていく。午前8時40分ごろ藤井さんに船内初ヒット。海面から抜き上げたのはワニゴチ。底から10mくらい巻き上げたところでヒットしている。

海況が落ち着いてきたタイミングでポイント移動。目的の釣り場まで波が高いと予想できるところもあるが、ここは青物狙いで勝負を掛けることにした。
船長が選ぶ船上防寒着
遊漁船の船長は、船釣り愛好家にとって一番身近な海のプロだ。桑田船長は瀬戸内海のポイントを知り尽くし、乗船した釣り人に釣果をもたらしてくれる。
そんな桑田船長に、冬の操船でかかせない防寒着についてポイント移動時にインタビューを実施した。
「機能・デザイン・安さ」
桑田船長—操船中のウェアは「機能・デザイン・安さ」の3点で選んでいます。昔から仕事中は作業着を着ていて、仕事以外は普段着に着替えていました。
しかし、KURODARUMAのデザインは普段着としても使えるため、友人と食事に行く時や遠出の際など、どこに行くにも着られます。
また、ズボンにポケットが多い点も便利ですね。魚の取り込み時などでかがむことが多いため、スマホは胸ポケットに入れていると水没の原因になります。足のポケットが多いので、そこに入れることが多いです。
動きにくいと事故やケガの原因になりますが、KURODARUMAのワークウェアは生地が柔らかくて動きやすいので、操船中にぴったりなんです。

D.GROWブランドのおすすめポイントは?
桑田船長—ストレッチ性に優れており、動きの多い釣りシーンでもストレスなく快適に釣りに集中できる点ですね。ポケットが多いため、小物を入れるのにも便利です。
また、釣り具メーカーのウェアに比べて手に取りやすい価格帯で、汚れても気兼ねなく使えます。洗濯も可能なため、ハードな釣り場であってもガツガツと使うことができますよ。
さらにデザイン性も高いため、釣行後に街中で着ても全く違和感がありません。

ポイント移動でSLJに転戦
次に向かったポイントは最初のポイントから40分程度のところ。このポイントは底の起伏が激しく、潮流も速いため青物の実績が高い。このポイントではタイラバをやめてSLJを選択した。
桑田船長のアナウンスとともに釣りを開始。いきなり船尾で釣っていた嶋田さんのサオが曲がる。ドラグを高鳴らせて走る魚は本命の青物。ジグのフォールでヒットしたのはヤズだった。

船を流し直すたびにヒット率が上がっていった。川上さんは潮時のタイミングでロッドを出すと、そのたびにヤズをキャッチ。ロッドのシャクリは軽く柔らかい印象で、ジグの動きをしっかりイメージして的確に釣っていた。

そのころ杉原さんには2尾目のアタリがあったが、すっぽ抜けてしまった。フックに掛かっていたのは捕食されかけの小さなアジ。そのまま海に投入したところ、食ってきたのはアコウだった。

ブレードジギングでヤズ連発
また、ブレードジギングをしていた神原さんがヤズを追加。ヒットした状況を尋ねると、潮の流れが速くなったタイミングで巻き速度を速めたことが功を奏したとのことだった。

同じくブレードジギングをしていた皿海さんは、マダイの後にバラシが続いていた。しかし、桑田船長からのアドバイスを実行した結果、ヤズが連発した。

江草さんもブレードジギングでじっくりと攻め、マダイとヤズをキャッチした。

動きやすい防寒ワークウェアで好釣果
船上ではダブルヒットやトリプルヒットが続き、慌ただしく動き回る場面もあったが、KURODARUMAの防水防寒ジャケットは動きやすく、全員が釣りに集中できていた。その後、数回ポイントを移動し、午後2時に納竿して帰港した。
釣果はヤズが約20尾に、うれしいゲストのアコウやタイラバで狙っていたマダイもキャッチされ、乗船した7名全員が安打という結果に。
朝冷えが厳しい初冬の船釣りでも、KURODARUMAの各アイテムが大活躍。一同寒さを忘れて瀬戸内海のジギングを攻略することができた。

KURODARUMA各アイテム詳細
今回の釣行で大活躍したKURODARUMAの各アイテムの詳細を紹介する。
54389防水防寒ジャケット
藤井さんと皿海さんが着用した「54389防水防寒ジャケット」。釣りに必要な防水性が高い生地で、移動中の水しぶきもきれいに弾く。
また、走行中の吹き抜ける寒風でも優れた防風性を発揮。内側に施されたゴールドアルミプリントが保温性を高め、耐水圧と透湿性にも優れているため濡れず蒸れにくいのが特徴だ。
さらに、フードを襟元に収納できるインフード仕様で、カラーはブルーグレー、ブラック、コヨーテブラウン、カーキの4色展開。

54379防水防寒ジャケット
杉原さんが着用していた「54379防水防寒ジャケット」は、「54389」と同様の性能を備えながら、フロント防水ファスナーや雨蓋付きポケット、ヘルメットの上から被れる大型フードとフード調節ストッパーが付いている。
また、袖口にはマジックテープ、左裾には調節ドローコード、左内ポケットや背中反射プリント仕様などの機能が充実。カラーはブルーグレー、ブラック、コヨーテブラウン、カーキの4色展開。

54374防水防寒ジャケット
神原さん、川上さん、嶋田さんが着用していたのが「54374防水防寒ジャケット」。
防水性を高めるシームテープ加工を採用した防水防寒を追及したモデル。雨に強い防水性と快適さを保つ高い透湿性を誇り、裏生地のブラックアルミプリントによる魔法瓶効果と中綿は、グランフェン再生中綿の遠赤外線効果で保温性に優れている。
収納式フードはフード調節ストッパー付き、前立ファスナー&マジックテープ、袖口マジックテープ付き、脇ポケットに水の浸入を防ぐ水返し付き、左右裾調節ドローコード、裾裏反射プリント、左内ポケット仕様。カラーはブルーグレー、ネイビー、イエロー、アーミーグリーンの4色展開。

電熱ヒーターシート「KS-401」
杉原さんが内側に忍ばせていたのが「KS-401」という電熱ヒーターシート。襟内側のタグ部分に付属ベルトを装着して背中にフィットさせる仕様だ。
専用リチウムイオンミニバッテリー「KS-110」を使用し、温度調節は4段階で調整可能。冬の釣行時に追加で装備しておくと、防寒対策がさらに充実する。

長袖ジャンパー&カーゴパンツ
桑田船長が着用していたのは、「DG426ストレッチデニム長袖ジャンパー」と「DG126ストレッチデニムカーゴパンツ」。デニム素材に独自のブリーチ加工が施され、ストレッチ性に優れた設計となっている。

ジャンパーは胸ポケットや袖ボタン、ノーフォーク仕様、左袖ペン差し付きといった機能性が特徴。
カーゴパンツはファスナーポケットや腰ポケットなど、収納力が高く、釣りシーンでの利便性も高い。

KURODARUMAで防水防寒対策は万全
今回の釣行では、KURODARUMAの防水防寒ジャケットが寒さ厳しい冬の瀬戸内海での釣行を支えた。釣り人のニーズに応える機能性と動きやすさ、さらに手頃な価格帯が、釣り愛好家にとっても魅力的だと改めて感じた。
寒冷期の釣りには欠かせない相棒として、KURODARUMAのアイテムをぜひ試してみてほしい。
<立石寿栄/週刊つりニュース西部版編集部>
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