冬の車中泊といえば、寒さとの戦いといっても過言ではありません。かといってエアコンの点けっぱなしはマナー的にもNG。そこで今回は、エアコンに頼らない車中泊の寒さ対策について紹介していきます。
エアコンの点けっぱなしは夏でも冬でもマナー違反
そもそも、なぜエアコンの点けっぱなしはNGなのでしょうか? それは、エンジン音による周囲への騒音に繋がるため。市街地では気にならないエンジン音ですが、キャンプ場の夜間の時間帯は静寂そのもの。想像以上にエンジン音が響きますので、季節に関わらず避けたほうが良いでしょう。

さらにバッテリー上がりのリスクが大きいことが挙げられるほか、積雪が深いところでは命の危険も……。雪が積もる場所でエンジンをかけたま就寝すると、雪でマフラーの出口が塞がれ一酸化炭素中毒を引き起こす危険性があります。
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寒さ対策の基本は「クルマの断熱」と「人の断熱」
エアコンに頼らない防寒対策で重要なのが、「クルマの断熱」と「人の断熱」。まずはクルマの断熱方法から見ていきましょう。
クルマの中でもっとも冷気が入りやすい場所といえば窓。窓からの冷気を防ぐために、シェードの活用がおすすめです。断熱性能の高いシェードを取り付けることで、冬は寒さを防ぎ、夏には暑さを軽減。年中有効に活用できます。

さらに床からの冷え対策も欠かせません。厚手のマットや銀マットを敷けば底冷えを軽減できます。他にも、クルマのステップ部分などの凸凹から冷気が上がってくる場合も……。マットを敷いても寒い場合は、衣類やタオルで隙間を埋めてみてください。
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「人の断熱」の基本はレイヤリング
「クルマの断熱」の次は「人の断熱」を見ていきましょう。寒さを防ぐためには、外でのキャンプと同様の服装を心がけます。服装の基本はレイヤリング(重ね着)。「ベースレイヤー」「ミドルレイヤー」「アウターレイヤー」の三段階で防寒対策をしていきます。



ベースレイヤーは吸湿性と速乾性のあるインナーを着用し、ミドルレイヤーはフリースやダウンで保温性を確保。アウターレイヤーで防風性の高いジャケットで外気を遮断します。

また、寝袋は冬用のものを用意。ポータブル電源を準備して、電気毛布やヒーターを使用するのももちろんおすすめです。意外と見落としがちなのがクルマからトイレまでの距離。トイレまでの移動で体温が奪われてしまうため、クルマを駐める場所はトイレから離れすぎないように気をつけましょう。
冬の車中泊はエアコンに頼らず、断熱や装備を工夫することで快適に過ごせます。正しい防寒対策で、冬ならではの車中泊を安全に楽しんでください。
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