2024.6.20

【連載コラム】「聖地ヨセミテ」に魅せられて vol.15 キャビンのリフォームも終わり、大好きな峠へツーリング&ドライブ

ソノラパスとツアラーバイク

4月後半から5月のメモリアルデーまでの期間は祝日もなく、季節の狭間になるため山は静かになります。この間に、2週間ほどキャビンを閉めて、最後のリフォームを一気に終わらせました。バスルームの浴槽を入れ替えて、その周りの壁にタイルを貼り、キッチンはカウンターとシンクを入れ替えて、カウンター周にもタイル貼りを施しました。外も中も大掃除して、写真を撮り直し、民泊サイトの掲載写真をアップデート。やっと一息です。

リフォームには、なんだかんだで1年かかりましたが、前と比べたらずいぶん快適になったと思います。そして今年の夏はようやく遊ぶ時間が取れそうです。

天候の急変でツーリングは一時退散

シエラネバダを超える峠道、ソノラパスの除雪が終わり開通したので、バイクを引っ張り出して、峠の様子を見に行きました。ソノラパスは、カリフォルニアで2番目に高い峠道です。開通直後は、まだ雪が残っているので、真夏とはまた違った美しい景色が見られます。キャビンもソノラパス沿いなので、途中まではいつもの森の道ですが、それを通り過ぎてさらに東方向に上がって行くと、山の雰囲気が変わってきます。

標高2500m程度まで上がると、杉や松の森が少なくなり、視界が開けてきて、シエラ特有の巨岩でできた絶景が広がります。久しぶりに崖っぷちを走るのは楽しいですが、なかなかスリルがあります。しかし、あと少しで峠というところで急に天気が悪くなり、ぐっと気温が下がってきました。軽い気持ちで出てきてしまい装備が甘く、寒くて辛くなってしまいました……。残念ですが出直すことに決めて、その日は峠の少し手前で退散しました。

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試乗を兼ねてクロストレックで峠ドライブ

そして数日後、ちょうどSUBARUのクロストレックの中古を譲り受けたところだったので、試し乗りも兼ねて、改めてスバルで峠越えに向かいました。クロストレックは思ったよりも運転しやすく、アイサイトなど色々試しているうちに、あっという間に峠に到着。峠近くの雪斜面には、バックカントリースキーのシュプールがまだ残っていました。

峠には記念碑があり、180年も前から馬車での山越えに利用されていたことが記録されています。傾斜がかなりきついところもあるので、未舗装のこのルートを西部劇で見るような馬車で行くというのは、想像するだけで大変なのがわかります。

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ソノラパス沿いにはキャンプ場が沢山

峠から東側は、西側とは別世界で、樹木の少ない砂漠状の広大な景色が広がっています。西からの雲がシエラの山で堰き止められるためで、東側は降水量が少なく乾燥しています。それでも川が流れるところや湖の周りにはオアシスのように緑が広がります。

どんどん東側に下りていくと、何もないところに急に大きなホテルのような建物が見えてきます。これは、海軍の訓練施設で、滑走路まである本格的なものです。近辺は、道端でも駐車禁止なので、じっくりは見られませんが、運がよいと、通りすがりに訓練を目撃できます。大量の迷彩服の兵士が道沿いでキャンプを設営していたり、ソノラパスを走っているのを見かけたことがあります。

この施設を通り過ぎてもう少し東へ進むと、ハイウェイ395 にぶつかってソノラパスが終わります。ハイウェイ395は、シエラネバダ山脈の壮大な景色を延々と楽しめる、私の大好きな道です。今回は、途中で止まりませんでしたが、ソノラパス沿いにはキャンプ場がたくさんあります。よいサイトを見つけたら、ぜひキャンプレポートをしてみたいと思います。

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出典: https://www.sotolover.com/2024/06/116811/
この記事を書いた人 井上ゆず

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