2024.3.5

現役船長が徹底解説【玄界灘の「春のヒラマサ」シーズンが待望の開幕むかえる】

季節柄1月と2月はシケが多くなかなか出船機会に恵まれないシーズン。2月に入ってもシケが続き、1月29日以降でまともに出船できたのは、1月30日、2月8日、12日の3日間のみだった。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)

現役船長が徹底解説【玄界灘の「春のヒラマサ」シーズンが待望の開幕むかえる】

待望の春マサシーズン開幕 

数少ない貴重なナギの日に出船した日はそれぞれ好釣果に恵まれ、1月下旬から上向き傾向にあったヒラマサの釣果も安定。コンディションの良い個体も交じり、いよいよ待ちに待った春マサシーズンの到来を感じることができた。

現役船長が徹底解説【玄界灘の「春のヒラマサ」シーズンが待望の開幕むかえる】推奨ジギングタックル(提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)

 

ヒラマサは好釣果続き

さて、まずは少し前になるが1月30日。この日は久しぶりにベタナギの海況の中での出船となり、開始直後からヒラマサが連発。

サイズこそそこまで大きくはなかったが、ほかにもヤズ・ヒラメなどもキャッチすることができ、幸先の良いスタートを切ることができた。

そして、移動した矢先に良型を確信するほどのファイトを見せるヒラマサがダブルヒット。残念ながら1尾はフックアウトしてしまったが、もう1尾は無事にキャッチに成功。サイズは11.5kgと十分だった。

現役船長が徹底解説【玄界灘の「春のヒラマサ」シーズンが待望の開幕むかえる】1月30日にキャッチした11.5kgのヒラマサ(提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)

その後もヒラマサ・ヤズがコンスタントにヒットし、上々な結果を残すことができ、今後の期待が膨らむ一日となった。

春マサシーズンの訪れを確信

それから9日ぶりの出船となった2月8日、予報に反して波が高くさらには局地的に雨雲が発生していたこともあり、雨を避けながらのスタートとなったが、この日も開始直後から連発。

5~8kgのコンディションの良いヒラマサを次々とキャッチしていき、当日の最大魚となる11kgのヒラマサをキャッチ。

昼すぎには釣果も十分となり、気持ちに余裕ができたので、調査も兼ねながらほかのポイントをランガンしていき、連発こそなかったもののそれぞれのポイントで着実にヒラマサの釣果を伸ばすことができ、春の訪れを確信する一日だった。

現役船長が徹底解説【玄界灘の「春のヒラマサ」シーズンが待望の開幕むかえる】春らしいコンディションの個体も増えてきている(提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)

ヒラマサ連発を堪能

そして、2月12日。前回、前々回と調子の良かったポイントからスタートするが、今回は期待に反して開始直後は不発…。開始直後とその後に1回ずつチャンスはあったが、フックアウトとラインブレイクでモノにすることはできず、やや不安な立ち上がりとなった。

しかし、いくつかポイントを回ったところで突如としてヒラマサが連発。ヒラマサのトリプルヒットを皮切りに、ヤズもたまに交じりながらヒラマサの連発を堪能。

そして、個人的に狙ってはいなかったが、11kgを超すブリもキャッチすることができ、勢いそのままに行く先々でヒラマサの釣果を重ねていく。

現役船長が徹底解説【玄界灘の「春のヒラマサ」シーズンが待望の開幕むかえる】2月12日に釣り上げた11kgのブリ(提供:週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥)

残念ながら10kgを超す大型サイズこそキャッチすることはできず、ヒラマサのバラシも少し目立った一日となったが、中盤以降はコンスタントにヒラマサをキャッチしていき最後の最後に良型も仕留めることができた。

今後の展望

春のヒラマサのシーズンは例年だと2~4月下旬ごろまでで、まだまだシーズンは始まったばかり。現在はプリスポーンの第一陣が入ってきているといったところで、これから第二陣、第三陣と続いていく。

第一陣の感触としては数もサイズも悪くないといった感じで、これから本格化してくる3~4月のシーズンがますます楽しみである。

<週刊つりニュース西部版APC・岩室拓弥/TSURINEWS編>
▼この釣り船について
エル・クルーズ
出船場所:箱崎港

この記事は『週刊つりニュース西部版』2024年2月23日号に掲載された記事を再編集したものになります。

出典: https://tsurinews.jp/289839/
この記事を書いた人 TSURINEWS編集部

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