10月25日(水)、6月以来となる清水港のカセ釣りに挑戦してきました。当日は気持ちの良い秋晴れに恵まれ絶好の釣り日和。風と波も穏やかで最高の状況です。朝にかけては放射冷却で冷え込んだものの、日が高くなるにつれて気温が上がり暖かく過ごしやすい気温になりました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・杉本隼一)
清水港のカセ釣り
今回利用したのは原金釣舟店。巴川沿いにあるカセ釣り3店舗の中で一番下流側にあります。カセ釣りが得意な友人と2人で同じカセに乗り込み6時頃に出船。今回のポイント「折戸」ヘと向かいます。
湾奥部の入口付近にあるポイントで、潮が複雑に流れるのが特徴です。地形的には目立った構造物が少なく、水深は7m程度と基本の釣り方で十分通用します。
友人からは頻繁に船が出入りするので揺れに気を付けてほしいとの助言もあり、カセの上を移動する際やアタリを待つ間は留意しておく必要がありそうです。

当日のタックル
がまちぬ いかだ競技specialⅢ 165
セイハコウSP RC83
fathom LEVEL1.5 (通しで使用)
勝負チヌSS 3号
オモリ G2~0.8号

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ダンゴ(1日分)
ヌカ砂 ※配合4:1
ウキダンゴX 半袋
チヌスパイス 半袋
細挽きサナギ粉 半袋

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さしエサ
ハードオキアミ
着色オキアミ(イエロー)
サナギ
コーン
サナギミンチの欠片(アンコと兼用)
ネリエ(イエロー・ブラウンの2種)
モエビ

朝一はエサのみを落とし込む
カセを係留していると船頭からエサ取りが多いとの情報をもらいました。頭に入れつつ朝一はエサのみで落とし込む「モーニング」と呼ばれるかかり釣りで定番のルーティンを試します。
前日に同じポイントへ入った人がいる場合、撒いたエサにクロダイが寄っている可能性があるため、ダンゴを打たずにエサだけで直撃させるのがモーニングの狙いです。
しかし、船頭の情報通り中層ではカマスにアジと多彩なゲストが多く次々と釣れてきます。周囲の水面は小魚を追いかけるメッキやイケカツオが騒がしく、早々にダンゴ釣りへ切り替えることに。アジは美味しそうな食べ頃サイズが揃っており、お土産確保にはピッタリです。
ダンゴ釣りで本命を手中
ダンゴ釣りへシフトするとしばらくの間は潮がふらつき、たまに飛ぶような潮が流れる状況。オモリを付けては外し、こまめに重さも変えてさしエサが浮き上がり過ぎないように対応します。

強く流れていた潮が緩んだ瞬間、友人がこの日最初の本命をキャッチ。それに続くように私も嬉しい1枚目をキャッチできました。再び友人が直下のダンゴでキャッチすると私は広角釣法でキビレをキャッチ。

調子よくアタリが出て期待したのも束の間、再び潮が速くなるとアタリが落ち着いてしまいました。
初めてモエビを使ってみる
しばらくアタリが遠のき、友人が持ち込んだモエビを使わせてもらうことに。私にとってかかり釣りでモエビを使うのは今回が初めてです。

普段フカセ釣りではほぼ使わないエサのため、エビが動く様子が穂先に出るのはとても新鮮に感じられます。友人はモエビエサを駆使してアタリを連発させ本命も追加していきますが、私は普段のエサとはことなる挙動に苦戦。
本命らしいアタリはたくさん出るものの、感覚が合わずに素針とバラシが多発してしまいました。しかし、他のエサでは反応しない状況でもモエビには当たってくる様子を見ていると、警戒心の強いクロダイもモエビの動きに思わず口を使っているように感じられます。モエビを使った釣り方や感覚を教わる良い機会となりました。
キビレとクロダイ合計3枚キャッチ
感覚が合わないため広角釣法で遠巻きの魚を狙ってみます。0.5~0.8号のオモリで前方へ投げ、ダンゴの周辺をうろつく魚を直撃する作戦です。こちらはフカセ釣りの感覚に似ているからか絶好調で、誘いでアタリを引き出して確実に仕留めていきます。
せっかくカセ釣りをするならダンゴで釣りたいのが本音ですが、これはこれで面白い釣りです。この日は最初のキビレと合わせて広角で3枚の本命を仕留めました。

お昼は出前のカツカレーを食べて午後の集中力を補給。美味しい出前が食べられるのも清水港のカセ釣りならではです。
午後もモエビエサに反応が多いものの、この日はどうも感覚が合わず素針とバラシが多くなってしまいました。唯一キャッチできたのはやや小ぶりなヒラメでした。カセ釣りでは稀に70cmオーバーの座布団級が出ることもあるようです。
最終釣果
15時には迎えの船が到着して納竿、片付けを始めます。帰り際にちょうど出港していく外国客船「セレブリティ・ミレニアム」の姿も見えました。富士山や外国客船を海の上から眺められるのも魅力です。
最終釣果は友人と2人でクロダイ7枚にキビレ1枚、他にアジやヒラメなどのお土産が多数。美味しいお土産が豊富で五目釣りのような釣果になりました。

今回は初めてのモエビエサに苦戦したものの、釣りをしているうちに少しつつ感覚を掴めてきたのは収穫です。
また、直下のダンゴ釣りの調子が合わず4枚中3枚が広角での釣果となってしまいました。次回はダンゴとモエビエサで本命を仕留めるべくリベンジしたいと思います。
<杉本隼一/TSURINEWSライター>
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