2024.3.8

【2024】タイラバロッドのおすすめ8選 竿選びのポイントと代用ロッドも紹介

タイラバロッドには多彩なアイテムがあります。硬さ・調子・長さなど基本的なスペックがそれぞれ違い、価格も安いモデルからハイエンドモデルまでさまざまです。今回はそんなタイラバのロッドの選び方について解説。おすすめのロッドや代用ロッドも紹介していきます。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

【2024】タイラバロッドのおすすめ8選 竿選びのポイントと代用ロッドも紹介

タイラバロッドの特徴

「タイラバ」はシンカー(オモリ)にひらひらとしたネクタイが付いたルアーで、そのタイラバを使用してマダイを中心とした様々な魚を狙う釣り自体の名称でもあります。タイラバの釣り方は基本的には底を取って巻くだけ。初心者にも非常にチャレンジしやすいのが魅力です。

食い込みの良さが重要

そんなタイラバに使うロッドは、タイラバ専用に作られたロッドを使うことが望ましいです。専用ロッドの特徴の一つは食い込みの良さがあげられます。タイラバのアタリは巻き上げてくる際に、ルアーに追従するようにコツコツと出ることが多く、食い込むまで巻き続けるアワセ方が基本。

このときに全体的に硬いロッドを使っていると違和感を与えて追うのを止めてしまうので、食い込みの良いティップや調子を採用しているロッドが最適です。

【2024】タイラバロッドのおすすめ8選 竿選びのポイントと代用ロッドも紹介巻きアワセが基本なので食い込みのいいロッドが向く(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

バッドパワーや感度も求められる

また、大型マダイの強い引きに対抗できるバッドパワーや、タイラバが底についた際にすぐに巻きはじめないとルアーであることを見切られてしまうので、着底が分かる感度などもロッドに求められます。

それ以外では、タイラバを一定スピードで巻いてくることもアタリを引き出すのに大事なので、安定した姿勢で巻けるグリップやロッドエンド部分なども意外と重要。このあたりのポイントを考慮して製作されている専用ロッドを使うことで釣果UPが望めます。

【2024】タイラバロッドのおすすめ8選 竿選びのポイントと代用ロッドも紹介グリップやロッドエンドなども意外と重要(提供:TSURINEWSWEBライターいわさきひろみ)

タイラバロッドを選ぶ際のポイント

タイラバ専用ロッドを選ぶ際には、硬さ・調子・長さなどの基本的なスペックに加え、ベイト用orスピニング用、価格帯など選ぶポイントがいくつかあります。ロッドの選び方を解説していきましょう。

タイラバロッドの硬さ

タイラバロッドの硬さの表記はメーカーによっても変わってきますが、L~XHクラスなど幅広い硬さがあります。

ロッドの硬さで変わってくる大きな要素は、どの程度重いタイラバを扱えるかどうか。使うタイラバの重さは海域の水深や潮の速さ、船の流し方などによって変わってきます。

【2024】タイラバロッドのおすすめ8選 竿選びのポイントと代用ロッドも紹介海域によって求められるロッドの硬さが違う(提供:TSURINEWSライター・Noni)

軽いタイラバに硬いロッドや、重いタイラバに柔らかいロッドを組み合わせるなどバランスがとれていないと、上手くタイラバが潮を噛まずにラバー部分が動かなかったり、魚が食いついたときに違和感を与えるなどのデメリットも。まずは自分が行く予定の船宿が何グラムのタイラバを使っているのか調べて、それに合う硬さのロッドを選ぶといいでしょう。

ロッドの硬さの基準としては、一般的には浅場でバーチカル(縦)に巻いてくる釣りの場合、タイラバの重さは80~100g前後を中心に使い分けます。その場合は適合ルアーウェイトがMAX120~150gの、ML~MHクラスなどのロッドが幅広く使いやすい番手です。

潮が速い海域や、100m近い深場を狙うエリア、ドテラ流し(潮の流れに任せて船を流す方法)中心の船宿などは重いタイラバをメインで使うこともあるので、適合ルアーウェイトMAXが200g以上のモデルも検討するといいでしょう。

【2024】タイラバロッドのおすすめ8選 竿選びのポイントと代用ロッドも紹介使用するタイラバの重さも考慮してロッドを選ぼう(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

タイラバロッドの調子

タイラバロッドの調子は胴まで曲がる「乗せ調子」のロッドと、先調子気味の「掛け調子」のロッドがあります。先述した基本的な巻きアワセの釣りであれば、「乗せ調子」のロッドが最適です。掛かってからバラしにくいのもメリットで、タイラバでは広く使われている調子となります。

先調子気味の「掛け調子」のタイラバロッドは、アタリを合わせて掛けに行くスタイルに向いた調子です。フォールでのアタリが捉えやすいのもメリットで、操作性が求められるキャスティングタイラバにも適しています。

掛けアワセの釣りは少々テクニカルなこともあり、初心者の場合はどちらかといえば基本となる「乗せ」の釣りから覚えてみることをオススメしますが、合わせて掛けにいく釣りが好きな人は掛け調子のロッドも考慮してみるといいでしょう。

【2024】タイラバロッドのおすすめ8選 竿選びのポイントと代用ロッドも紹介硬さから調子まで多種多彩なタイラバロッドがある(提供:TSURINEWSライターK. OKADA)

タイラバロッドのティップ

タイラバロッドのティップは食い込みをよくするために、柔らかいソリッドティップが使われていることが多いです。反発力のあるチューブラーティップも、キャスティングタイラバ用のロッドや、感度重視のロッドなど一部に採用されています。

また、柔らかさがありつつ手元に伝わる感度も非常に高いチタン素材のティップが採用されているハイエンドモデルも存在します。

タイラバロッドの長さ

長さについては6ft後半が主流。取り回しを考慮したキャスティング向きのロッドを除いて、ショートとロングで細分化されているようなアイテムは少ないです。

ベイトとスピニング

タイラバロッドにはベイトとスピニングの2つのタイプがあります。頻繁に底を取り直すタイラバでは、クラッチ操作で糸の出し入れがしやすいベイトリールを使用したベイトロッドモデルを使うのが一般的です。

一方、スピニングリールを使用するスピニングロッドは、夏の浅場や潮止まりで船が流れない状況など、キャストして広範囲に探ったほうが釣りやすい場面で有効です。しかし活躍する場面は限られるので、サブロッドとして持つアングラーが多いです。

【2024】タイラバロッドのおすすめ8選 竿選びのポイントと代用ロッドも紹介ベイトリールが基本となる(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

ハイエンドとエントリーの違い

タイラバロッドの価格帯はエントリーモデルの1万円以下のものからハイエンドモデルの5万円前後のものまでピンキリ。ただ、基本の「乗せ」のタイラバは、細かいアタリを捉えて合わせるというような繊細な釣趣ではないため、比較的使うロッドで釣果に差が付きづらい釣りではあります。

それでも、高いものはハイスペックな素材を使うため、軽さや操作性、手に伝わる感度など使い心地の面では大きく変わってきます。このあたりはお財布と相談して決めてみましょう。

また、「掛け」の釣りのロッドはアタリを捉える釣趣なので、中~高価格帯の高感度なロッドの恩恵は大きくなります。そもそも「掛け調子」のロッドは限られ、安価なモデルも少ないということもあり、入門にも多少お金がかかってくるのが特徴です。

タイラバに代用ロッドはある?

タイラバに他の釣り物のロッドを代用するなら、オモリ負荷30号程度の胴調子の船竿などが食い込みがよく乗せの釣りの代用ロッドとして向きます。また、掛けの釣りであれば適合ルアーウェイトがタイラバを扱える範囲内のスーパーライトジギングロッドや、柔らかめのライトジギングロッド、イカメタルロッドなどが代用しやすいです。

タイラバロッドでできる釣りは?

反対にタイラバロッドを代用できる釣りですが、同じマダイ狙いのジギングに流用可能。マダイジギングではアクションもただ巻きがメインなので使いやすく、小魚がメインの場合にはメタルジグの方が反応がいいことも多いのでタイラバと使い分けできます。

その他ではイカメタルなどは親和性が高いです。特に掛け調子のタイラバロッドがベストですが、乗せ調子のタイラバロッドも柔らかめのサブロッドとしてイカメタル船に持ち込む人もいます。

また、スローなジグの動きを好むタチウオジギングなどにも代用可能ですが、タイラバロッドはティップが繊細なことも多いのであまり激しいアクションは避け、ロッドのオモリ負荷以上のジグは使わないようにしましょう。

【2024】タイラバロッドのおすすめ8選 竿選びのポイントと代用ロッドも紹介イカメタルは流用可能(提供:週刊つりニュース中部版 橋本広基)

おすすめのタイラバロッド8選

それではオススメのタイラバロッドを紹介していきます。

紅牙X

「紅牙」シリーズとして幅広くタイラバ用アイテムを販売しているダイワ。「紅牙X」はエントリーモデルのタイラバロッドで、大物とも安全にファイトできるバッドパワーに、しなやかなカーボンソリッドティップを組み合わせた乗せ調子のモデルです。

また、ブランクスにネジレを抑えるブレーディングXを採用しており、シャープな操作性を実現。自重も100~110gとエントリーモデルの中でも軽く、一日タイラバを操作しても疲れにくいのも魅力です。

ラインナップは5つあり、浅場の軽量タイラバが扱いやすいMクラスのモデルからディープタイラバなどに向くXHクラス、キャスティングタイラバに向くスピニングモデルまで幅広くあります。

エンゲツ BB

エンゲツBB」はシマノのタイラバロッドのエントリーモデル。グリップシートにはXシートデュアルガングリップを採用しており、安定したリーリングのしやすさにもこだわったロッドです。

また、ネジレを抑えるハイパワーXを採用することで、パワーと操作性を向上させています。ティップには強度も併せ持ったソリッドティップの「タフテックα」を搭載し、初心者に向いた乗せ調子のロッドとなっています。

ラインナップは幅広く、携帯性に優れたセンターカットの2ピースモデル3種と、グリップジョイント式の5モデルの計8モデルが、LからMまでの硬さ別で存在します。

桜魚タイラバエアーK

プロックスの「桜魚タイラバエアーK」は、1万円前後の実売価格ながらリールシートやガイド、ブランクスにもこだわりが詰まったロッドです。また、L~Mの番手ではチューブラーティップを採用しているのも大きな特徴となります。

チューブラーティップを採用した番手は乗せ調子と掛け調子の中間のような作りのロッドで、アタリによっては掛けていくような釣りや、ちょっとしたキャスティングタイラバも可能。ジグも操作しやすいため、1本でタイラバもジギングも楽しみたいという方にもおすすめです。

また、ソリッドティップのULクラスも違和感なく食わせるしなやかさを持ち、軽量タイラバを使用した乗せの釣りで活躍します。

クレイジータイラバシャフト

アルファタックルの「クレイジータイラバシャフト」は、しなやかな乗せ調子のロッドで、魚のアタリを弾きにくく、巻き合わせで魚に違和感を与えずにフッキングすることができます。実売1万円アンダーと価格もリーズナブル。

また、センターカット2ピース仕様で携帯性に優れているのも、クレイジータイラバシャフトの魅力です。

ラインナップは浅場のバーチカルな釣りで基準となるルアーウェイトMAX120gの「672ML」と、深場など潮の抵抗が強い場所にも対応力がある「C672M」の2つがあります。

クロスミッションBB

シマノの「クロスミッションBB」は一本で様々なオフショアルアーゲームを楽しもうというコンセプトのアイテム。ライトジギング、ティップラン、イカメタルなどに加え、タイラバにもマッチしたアイテムです。

同じシマノの「エンゲツBB」と比べて、食い込みのいい「タフテックα」を搭載しているところは同じですが、テーパーはややファーストテーパー寄り。タイラバに特化した性能ではなく、やや器用貧乏な面はあるものの、乗せも掛けも対応できるオールマイティーさを持ち合わせています。他の釣りも含めて1本のロッドで対応したいという方には選択肢のひとつです。

タイラバに使う場合は浅場向きの「B66ML-S」、汎用性の高いルアーウェイトの「B66M-S」、深場向きの「B66MH-S」がおすすめ。スピニングモデルもありますが穂先先径が細いロッドなので、キャスティングタイラバに流用するのは厳しいでしょう。

タイゲームSSD

テイルウォークの「タイゲームSSD」は全機種フルソリッドブランクを採用しています。ロッド全体がソリッド素材でできているため、負荷に応じてしっかりと曲がり込むのが最大の特徴。乗せ調子の釣りに最適で、パワーや破断強度も高いので大鯛や青物などが掛かっても安心してやり取りが可能です。

フルソリッドロッドは素材の特性から重さがネックになりますが、「タイゲームSSD」はSiCリングのスパイラルガイドを採用するなどしてガイド数を減らし、軽量化されているのも特徴です。

ラインナップは、シャローからディープ、スピニングモデルまで幅広い計9モデルがあります。

鯛ラバシャフトSG

大阪漁具の「鯛ラバシャフトSG」は実売5千円前後とリーズナブルな価格ながら実用に足るタイラバロッドです。ソリッドティップの乗せ調子で、視認性のいい白とオレンジの塗装がアタリを見やすいのも特徴。リールシートも扱いやすく、安価なロッドでタイラバに挑戦してみたいというような人におすすめです。

ラインナップは軽量タイラバを扱いやすい「TRBSS195L」と、浅場中心なら幅広く対応できる適合ルアーウェイトMAX120gの、「TRBSS195ML」の2モデルとなります。

ビンビンスティックHS

ビンビンスティックHS」はジャッカルのタイラバロッド。高感度なソリッドティップに、張りのあるベリーの組み合わせで、繊細なアタリを捉えて積極的にアワセに行く「掛け」の釣り専用のモデルです。

ラインナップは5種類あり、タイジギングにも使いやすいロッドや、シャロー向き、スピニングモデルなどシチュエーションに応じたモデルが用意されています。

 

【2024】タイラバロッドのおすすめ8選 竿選びのポイントと代用ロッドも紹介専用ロッドで大鯛に挑戦してみよう!(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

<TSURINEWS編集部>

出典: https://tsurinews.jp/272410/
この記事を書いた人 TSURINEWS編集部

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