2023.9.22

【巻かない・誘わない・何もしない】ルアーシーバス釣りの奥の手「流す釣り」を解説

今回は、ルアーを巻かず、誘わず、何もしないで、ただ川の流れに乗せてシーバスを狙ってみた。さて、どのような釣果になったのだろうか?それをご紹介しよう。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)

【巻かない・誘わない・何もしない】ルアーシーバス釣りの奥の手「流す釣り」を解説

シーバスゲームの「流す釣り」

シーバスフィッシングにおいて「ルアーを流す」という釣りは知ってはいても、やった事のないアングラーも多いのではないだろうか?

【巻かない・誘わない・何もしない】ルアーシーバス釣りの奥の手「流す釣り」を解説明るい方から暗い方へ流していく(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)

ブルブルと手元に伝わる振動も無ければ、誘って攻めてる感覚もない。地味で何をしているのかさえ分からなくなるのがこの釣りだ。実際は奥が深く、これができれば人よりも確実に多くのシーバスを釣る事ができるが、実際にやってみるとこれが少々難しい。

だが、流れに乗せて上手くルアーをコントロールできれば連続でシーバスをゲットする事も夢ではない。

小河川へルアーシーバス釣行

暑さの残る9月上旬。場所は千葉の小河川へ久々にシーバスを狙って釣行した。夕方からの釣行だったが、すでにあちらこちらでボイルが発生していて、賑やかな水面だ。暗くなるのを待ってさっそく釣り開始。

【巻かない・誘わない・何もしない】ルアーシーバス釣りの奥の手「流す釣り」を解説千葉の小河川(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)

セオリー通り、水面からボトム(底)まで一通りルアーで攻めたが、活性が高いにも関わらずスレているのか、全く反応しない。シーバスだけでなく、クロダイもボイルしているようだがどちらも無反応だ。

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フローティングミノーを流すだけ

そこで、フローティングミノーを使ってルアーを水面に浮かべて何もせずに、ボイルしている場所まで流してみると、これが大正解!今までがウソのようにアタリが来る。通常、ルアーは巻いて釣るのが基本だ。シンキング(沈む)タイプのルアーなど、巻かないと沈んで引っかかってしまうし、何もしなければ魚が釣れる気がしないからだ。

【巻かない・誘わない・何もしない】ルアーシーバス釣りの奥の手「流す釣り」を解説フローティングミノーがおすすめ(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)

投げて川の流れに乗せてルアーをコントロールしていると、ルアーが流れついた先でついに強烈なアタリが来た!ボイルしていた場所と違ったが、エラ洗いしたのでシーバスだと確信。ついに巻かず、誘わず、何もせずでシーバスをゲットした。40cm級なので大きくはないが、このスレた状況での一匹に大満足だ。その後、この釣り方でクロダイを釣ってこの日は終了とした。

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たるんだ糸は巻き取る

この日の釣行は、このようにルアーを巻かずにただ川の流れに乗せてシーバスとクロダイをゲットしたが、実は全く巻かない訳ではない。ルアーを流し、たるんだ分の糸は巻いて回収する。あくまで、ルアーを泳がせない意味で巻かないという事だ。

【巻かない・誘わない・何もしない】ルアーシーバス釣りの奥の手「流す釣り」を解説川の流れは水面を見ればわかる(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)

そして、この余分な糸をコントロールする事が1番のポイントと言ってもいい。ルアーと糸は常に真っ直ぐが良いが、流れの強弱や風などで、なかなか想像通りには行かない。目で見て竿先から糸がどのように流れているのかを見続ける事がとても重要だ。そして、どの辺まで流して回収するのかをイメージして組み立てる。この回収直前が1番アタリが出やすく、最後まで気を緩めてはいけない。

クロダイにも有効

さて、この流す釣りは何もシーバスだけに有効ではない。クロダイにもとても効く。実際に筆者のアタリも半分はクロダイだったように思う。下からジッとルアーの動き、つまり流れて来るエサを見ているのだろう。そしてどこで食いつくかを考えているのだ。

【巻かない・誘わない・何もしない】ルアーシーバス釣りの奥の手「流す釣り」を解説シーバス以外も流してゲット(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)

だからなのか?不自然に巻いたりすると本当に食わない。しかし、少し食いが渋ってきたら話しは別で、竿を煽って微妙な動きを入れてもいい。ちょんちょんと動かすくらいがクロダイには良い時もある。

浮くルアーから始めよう

沈むタイプ(シンキング)のルアーと浮くタイプのルアー(フローティング)どちらがやりやすいかと言えば、やはり浮くルアーのフローティングだ。沈むシンキングタイプでも良いが、そのまま放置する事はできない。それこそ糸をコントロールしながら、着底する前に巻かなくてはいけないからだ。ポイントを絞って沈ませながら、狙った場所へ流して行くのが正解だ。

【巻かない・誘わない・何もしない】ルアーシーバス釣りの奥の手「流す釣り」を解説良型も期待できる(提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)

一方、フローティングなら浮かばせながら流す事ができるので、コツさえ掴めば誰にでも簡単にできる。そして、水面を下から見ている魚には流すだけでも誘いになる。まずは水面に浮く、フローティングミノーから始めるのがおすすめだ。

夏のシーズンが終われば、いよいよ秋の本格的なシーズンに突入するシーバス。巻かず、誘わずの、いわば「静」の釣りをマスターし、記憶に残る一匹に出会ってほしい。

<宮坂剛志/TSURINEWSライター>

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出典: https://tsurinews.jp/269979/
この記事を書いた人 宮坂剛志

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