2023.8.26

釣りを妨げる足元の厄介な生物たち【クラゲ・サルパ・藻】 対策は移動の一手?

ライトゲームの難敵に魚以外の「生物」がいる。クラゲやサルパといった光に集まる生き物や、5月から7月に足元に繁茂する藻だ。いずれもショアのアングラーにとってはリグを巻き取ってくる足元を徹底的に邪魔してくれるものなので、こいつらとはうまく戦いたい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

釣りを妨げる足元の厄介な生物たち【クラゲ・サルパ・藻】 対策は移動の一手?

足元の厄介者たち

釣り場の足元には本当にいろいろと厄介なものが集まってしまう。浮きゴミや台風のあとの笹なども必然的に波に寄せられて集まる。風や潮の方向次第では、まったくその場で釣りができないこともある。足元の厄介者とはうまく付き合わなければならない。

クラゲ、サルパ

クラゲやサルパは、まだしも戦い方があると言えるかもしれない。海面の浮きゴミは漂着先が必ず足元と決まっているので、釣り場の条件によっては不可避だ。

釣りを妨げる足元の厄介な生物たち【クラゲ・サルパ・藻】 対策は移動の一手?クラゲ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

ただクラゲやサルパは行動原理がある。それは「捕食」であり、主には微弱でも光が当たる範囲に、プランクトンを追いかけてくる、というわけだ。

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足元の藻は魚の産卵期にかけて繁茂する。季節としては春から7月くらいだ。実は春イカやアジをはじめとして魚は入りやすいのだが、藻そのものは釣りの邪魔にしかならないので釣りにくい。

釣りを妨げる足元の厄介な生物たち【クラゲ・サルパ・藻】 対策は移動の一手?藻も厄介(提供:TSURINEWSライター井上海生)

魚が産卵する藻というスポーニング・ベッドは、釣り人にとっては厄介極まるものである。春のイカなどはエギのハリに藻がついているだけで、猛烈にプレッシャーがかかると言われる。

対策は「なるべく距離をおく」

さて、では彼ら厄介者が繁殖した釣り場をどう釣るか、だ。結論を先に述べると、「なるべく物理的な距離を置くしかない」という話になる。

クラゲやサルパといった光に集まる生き物は、逆に言うと光の当たらないところにはそうそう集まらない。満月の明るい月夜は場所によってはどこにでも集まってしまうが、そうでない場合は主には常夜灯周りや、海に面した建物の灯りを頼りに集まる。これを避ければ魚は釣れる。アジやメバルは海の明暗に集まりやすいが、潮の流れや場の条件を知ればそれ以外の場所でも反応させられるので、必ずしも釣りが徹底的に困難とはなりえない。

釣りを妨げる足元の厄介な生物たち【クラゲ・サルパ・藻】 対策は移動の一手?魚と入れ替わったサルパ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

藻も同様である。釣り場でちょっと奥に引っ込んだようなところに逃げれば藻はなかったりする。潮流が気持ちよく当たるところに繁茂するので、その場を避ければいい。

クラゲ、サルパ、藻。いずれも足元に増えるものだからといって、「その向こうを釣ればいい」と考えてはならない。仮にそこで魚をかけても、必ず釣ってくる最後のところでこれらの生物に引っかかってしまう。そうなると、そこからは巻き上げ不可能。バラすかリグのロストになるので、無駄どころか勿体ないことになる。

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藻は藻の上を釣る

藻に関しては、必ずしもまったくやりようがないことはない。条件として、充分に潮位がある場所を選ぶ。そして、その藻の上をトレースすればいいのだ。春のメバルやカサゴの良型は特に藻の影に潜むことが多いので、簡単に捨てるのはどうなんだろうという話でもある。

釣りを妨げる足元の厄介な生物たち【クラゲ・サルパ・藻】 対策は移動の一手?フローティングのルアーを使う(提供:TSURINEWSライター井上海生)

メバルは表層の魚なので、海面をプラグでトレースすればいい。それ以上は沈まないフローティングタイプのルアーだ。ただ、普通のメバルの釣り方とは違って、ドラグは強めに入れなければならない。潜られたら終わりなので、ドラグはほぼフルロックで、ラインの弛みも出ないように常にテンションを張って釣ろう。

場所をかえて魚を見つけよう

こうした足元の厄介物とは、意味もなく喧嘩してはいけない。そもそも海は釣り人のものではなく魚のものなので、魚のために整った条件とは、真っ向からぶつかっても結局は勝ち目がない。

我々にできるのは、足を動かして場所をかえてしまうことだ。仮に反応が鈍るとしても、結果的にその方がよく釣れる。このような理由から、春から初夏は、近辺の釣りのポイントにバリエーションを持たせておかねばならない。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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出典: https://tsurinews.jp/266436/
この記事を書いた人 井上海生

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