8月5日、真夏の明石に青物を狙ってジギングに行ってきた。ベイトのイワシが接岸し、一気に盛り上がってきている。これから年内は青物狙いを楽しめそうだ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・田中耕二)
明石海峡の釣り
マダイやヒラメ、メバル、アジなど、色々な釣り物がありオールシーズン楽しめる明石海峡。夏の風物詩となったタコは超人気で、今シーズンは数も型も良い。
夏タコが終盤となるタイミングで今年もイワシが入ってきた。イワシは、海の米と言われるほどに栄養豊富で色んな魚の餌となる。青物はもちろん、マダイや根魚もイワシが入ってくると一気に魚の活性が上がるフィールドだ。

イワシ接岸で青物ジギング本格化
青物はほぼ年中狙えるが、ジギングではシーズンに応じた狙い方がある。春のイカナゴ、夏のイワシ、秋のタチウオとベイトによって大きく移り変わるが、それぞれ狙い方が異なっていて面白いのが特徴。
夏のイワシパターンは、大好きなイワシに狂った青物が狙える。逃げ惑うイワシを演出するコツがあり、最も基本的なジギングの勉強になるため人気が高い。
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夏は美味い魚を狙える
そして、イワシを食っている魚は美味い。美味いと言われる明石産の魚でもイワシを食った魚がダントツに美味しく、丸々と肥えて上質な脂を蓄えたハマチは絶品。そんなハマチを狙って8月5日、明石港の魚英さんに釣友のNさんと訪れた。
西のポイントで釣り開始
魚英5号艇の右舷ミヨシにNさんと並んで乗り込み、午前5時半に出船。船は港を出て右へ進路を取る。西のポイントへ向かうようだ。

鹿の瀬と呼ばれる有名ポイントがあるのだが、実は苦手としている。深くても30mほどの浅いポイントで砂底なので、スピニングタックルでジグを投げて広範囲に探ってやろうとタックルを組む。
ポイントには僚船が集まっており、ネットが出ている。逸る気持ちを押さえつつ150gのシルバーをセット。船長の「やって」の合図で軽く投げてスタート。
肥えたハマチを連続キャッチ
ジグの着底を待っていると左舷でヒットと聞こえてきた。え、早やっ!?と振り返ると左舷ミヨシのアングラーがロッドを曲げる。これは直ぐにヒットするぞと期待してワンピッチをするが、気配がない。ヒットしないのは私とNさんだけで船中では次々と曲がるお祭り状態。なぜヒットしない?
「3ノットほど流れているので、底取りは注意してや〜」と船長からアナウンス。投げ入れたジグがあっと言う間に足元まで来たので、回収して再び潮上に投げ入れる。ちょっとジグが軽いかもと思いながら続けていると、グンッとアタリを感じる。
フッキングが決まるとジジッとドラグが滑る。予想以上の強い引きに焦ったが、浮かせてみればレギュラーサイズのハマチ。まん丸の個体でとてもパワフルだ。

ジグを180gのブルピンに換装して第2投。着底してワンピッチで5回上げて、食わせの間を入れるとガツン。リールを巻いてフッキングを入れると気持ちよくロッドが曲がる。船中、何人もヒットしているので遊ばせているとオマツリになってしまうため、ドラグを締めて強引に浮かして抜き上げた。
釣れるハマチは、60cm前後の大ハマチ小メジロと呼ばれるサイズだが、どれもこれもイワシをたらふく食ってパンパンの魚体をしている。
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潮が緩むと入れ食い終了
ポイントを抜けると潮上へ上り直し、再び入れ食いとなるような状態。でも、長くは続かず潮が緩みだした。するとヒットしなくなる。
軽くじゃれるようなバイトはあるが、上手くフッキングしない。そんな中、Nさんが仕留めたハマチはリアフックに掛かっていた。私もリアフックを付けて1匹追加したが、完全にバイトが止まったので、ポイント移動。
当日は、午前4時過ぎに東流れ最速4.1ノット、午前8時転流、午前10時西流れの最速3.8ノットの予定。朝イチは、東流れの潮が残っていたので釣れた訳だ。次は9時半~11時半までが勝負だろう。
東のポイントに船集結
明石海峡大橋の東側のポイントまで大きく移動。道中にいくつものイワシの群れが見えた。これは期待できそうだ。光景を肴に昼飯と大人の飲み物でリフレッシュ。もちろん、水分補給と塩分摂取も忘れずに!
潮が流れ出してハマチがヒット
明石海峡大橋の淡路島寄りの橋脚からスタート。通称ケーソンと呼ばれる砂地のポイントである。時刻は9時なので、まだちょっと早いかと思ったが、潮は効いている。船長によると2ノット流れていて、魚探にも反応が入るらしい。
サワラが多いポイントなので、リアフックを付けてフォールを入れながら探っているとフッとジグが軽くなる。フォールを止めるバイトに一瞬期待したが、レギュラーサイズのハマチが浮いてきた。流し直すたびにバイトが出るのでとても楽しい。
ヒットが止まる
既に2桁を仕留め、肥えて旨そうな個体を4匹をキープしていたので、もうハマチは要らないなどと贅沢な事を考えていたら、ロッドのガイドが抜けるトラブルに見舞われる。3ozから4ozにロッドを持ち替え、同じようにしゃくるも全くヒットしない。
魚英の船長さんは、「アタリが無ければジグを替えて、アタリが有るのに掛からない人はフックを替えて~」とよく言う。また、「同じジグでもロッドやリールの番手を変えるとアタリの出方が変わるよ〜」とも……。
まさにその通りで、さっきまで好調に当たっていたのに、ロッドを4ozと硬くした途端に全く当たらなくなった。周りでヒットしているアングラーのロッドは柔らかいようだ。
パターンに対応してハマチヒット
面倒だが、予備の2ozにリールを付け直して同じジグでチャレンジすると即ヒット。これだから所有するタックルが増えるのだ。仕方ない、経済を回していると思っておこう。
朝イチ程ではないが、ポツポツとヒットが続く中、コロコロに太ったハマチが小イカを吐いた。それならとジグを赤金グローに変更すると面白いように続く。
何とかサワラを釣ってやろうとジグを替えたり、しゃくりを変えたりしたが、サワラを仕留められないままに正午にストップフィシング。60cm前後の大ハマチ〜小メジロを15匹キャッチし、肥えたコンディションの良さそうな6匹をキープした。

同行のNさんは、しっかりと70cm超のメジロをキャッチしていた。船中でもメジロは6本上がっていたし、サワラは船には上がらなかったものの、歯によるラインブレイクは多数あったようだ。明石ジギングは、確実にシーズンインしたようだ。
今後の釣りの見込み
毎年、明石には盆明けにツバスが入ってくるので、数釣りが楽しめる。また、ブリが爆釣する激熱のXDayがあるのも真夏の時期だ。その日を契機にブリがコンスタントに混じるようになり、サワラも数が出るようになる。その頃には、人気のタチウオが釣れ出し、テンヤやジギングで狙える。
個人的には、9月になると回ってくるシオが楽しみ。そして、タチウオパターン突入と、明石は面白い時期が続く。
<田中耕二/TSURINEWSライター>
The post オフショアジギングでブリ族が入れ食い【兵庫・明石沖】イワシパターン好機到来 first appeared on TSURINEWS.ADVERTISEMENT
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