6月、天候が安定しないこの季節の釣りは何かと難しい。釣りを計画していても大雨や雷雨になって、文字通りお流れとなってしまう事が多いからだ。夜釣りにはちょうどよい季節だが、蚊を始めとする吸血昆虫が襲って来る。そこで、そんな難しい季節でも比較的簡単で、かつ色々な魚が釣れてしまうそんな釣りがある。本当に簡単なので筆者の釣行を交えてご紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
養老川でデイゲーム釣行
関東地方も台風に泣かされた6月上旬。関東の人気フィールド、養老川へ陸っぱりのデイゲームの釣りに出掛けた。狙いは一応シーバスだが、この時期なので色々釣りたい。
昨今の釣りブームは衰えず、河口の海釣り公園やウェーディングゲームなどは昔より盛んな養老川。この日も平日ではあったが、夕方に4~5人の釣り人が集結していた。筆者が入ったポイントは、比較的浅い上流域だが、やはり人気のポイントだとあらためて思わされた。
橋脚周りはベイトだらけ
日の高い時間帯から橋脚下を攻める。とにかく浅いのだが、ベイトの数が尋常ではない。日中からそこかしこでシーバスとおぼしきボイルが連発する。これを狙ってもまず食わす事は出来ない。精神的にも疲れるだけだ。特に夜はさらにベイトが活気づくので難しさが増す。

バイブレーションにセイゴ
今回筆者が使うのは、8~12gの比較的軽いバイブレーションプラグ。これをフルに使った。運が良かったのか?いきなりそのバイブレーションプラグにシーバスがヒットした。セイゴクラスだが、足元を中心に狙うと数釣れる。ひとしきりセイゴを釣ったが、後が続かないので沖の地形変化を狙う事にした。

投げて巻くだけ
少し上流へ移動し、橋脚から少し離れた沖の地形変化を狙う。潮が引くと干上がる場所を中心に思いっきりキャスト!ボトム(底)の着底を確認したら後はひたすら巻くだけ。
竿を少し立てて底スレスレを巻いて来るのがポイントだ。キャストの練習は必要になるが、基本的に特別なスキルはいらないから誰にでもできる。後は投げ続ける体力の問題だが、これは無理をしない方がいい。

40cm級マゴチも顔出し
そうやって投げて巻いて来ると、足元で何かがヒット!もっさりとしたアタリで、シーバスではないのがすぐわかる。てっきりボラに引っ掛かったと思ったが、上がって来たのは40cm級のマゴチであった。

ボトム付近を狙うとよく釣れる嬉しいゲストだ。さらに足元を中心に狙うと、これまたゴミに引っ掛けたか?と思うようなアタリが来た。あまり引かなかった魚の正体は、ニゴイであった。その後は投げて巻くを繰り返し、ボラや60cm級のシーバスもゲットできた。実に多彩なゲストに出会えた釣りであった。

まさかのウナギがヒット
これはおまけだが、ここまで釣れるとナイトゲームもやりたくなる。そんなわけで、別の日に同じポイントでデイ&ナイトゲームを楽しんだ。
相変わらず昼間はただ投げて巻いてくる釣りだが、シーバスを何匹かゲットした。そしていよいよナイトゲームだが、こちらは少し釣り方を工夫する。竿を上下に煽って、余分な糸を回収しながら巻いてくる釣り。いわゆるリフト&フォールを試す事にした。
竿を上下にリズミカルに動かせればこちらも誰にでもできる。すると沖の砂地の辺りで重くなった。ただ重いだけで不思議な手応えだったが、それはゴミやボラのスレではなく、なんとウナギであった。バイブレーションでウナギを釣ったのは初めての事だが、ここ養老川はウナギもよく釣れるのだ。

バイブレーション使用の注意点
昼も夜も楽しいバイブレーションの釣りだが、注意点がいくつかある。まず、この養老川にはモンスタークラスのエイやヌシとも思えるほどのコイが生息している。
これに引っ掛けたら大変だ。竿が折れたり、糸を指で押さえようものなら大ケガをしてしまう。もしも掛けてしまったら、魚には申し訳ないが無理せず糸を切るのが無難だろう。
アライグマも
さらに、夜は岸際にベイトが真っ黒になるほど寄って来るが、これを狙うのはフィッシュイーターだけだはない。岸からはなんとアライグマも狙っているのだ。気性が荒いので遭遇しても刺激しないようにしよう。
怖い事にアライグマなどの野生動物は、ノミやマダニなども寄生している可能性があるので、蚊取り線香や虫よけは必須だ。筆者はナイトゲームも楽しんだが、できるならデイゲームだけの方が安全なのでこちらをオススメする。
簡単に楽しめるバイブレーションの釣り、初夏の昼間にのんびりと楽しんでみてはいかがだろうか。

<宮坂剛志/TSURINEWSライター>
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